月光仮面 とは、川内康範原作の連続テレビ番組。ならびに作品に登場する覆面ヒーローの名前である。
概要
日本で「正義の味方」という言葉が初めて作られた作品。
一人の人間が「自分は正しくあろう」と決意する。
それがくじかれようとした時に月光仮面はあらわれて助けてくれる。
すなわち月光仮面自身は正義ではない。
正しくあろうとする者の支援者にすぎない。
一人一人の視聴者に「まず自分が正しくあれ」と呼びかけた作品である。
登場人物
祝十郎(いわい じゅうろう)
私立探偵。彼が姿を消すと入れ違いに月光仮面が現れる。
そのため「月光仮面の正体では」と目されるが・・・
月光仮面
全身タイツに白い手袋、ブーツ、ターバン、マフラー(あるいはマント)を身につけ、サングラスで顔を隠している。
悪事のある所に主題歌「月光仮面の歌」と共にオートバイで現れ、悪を退け正しい人々を救う。
生身の普通の人間であり、超能力などは持っていない。
「憎むな、殺すな、赦しましょう」という理念を持ち、悪人といえども懲らしめるだけで命は奪わない。
超絶的な二丁拳銃の技量を持つが、威嚇や相手の武器を撃ち落とすのみに使う。
作品解説
白黒のテレビ版からアニメ版、映画版と様々な媒体がある。
初代
1956年~1958年まで白黒テレビ放送された。
平均視聴率は40%、最高視聴率は67.8%(東京地区)を記録し、放送時間に銭湯から子どもの姿が消えたという。
映画
1986年より東映によって実写映画化された。モノクロで6作品ある。
演じる俳優はテレビと異なる。
テレビアニメ
「正義を愛する者 月光仮面」のタイトルで1972年に全39話が放送された。カラー。
再度の実写映画
1981年に作られた。当然カラーである。
設定が一部変更され、月光仮面の肩書きも「愛の助っ人」に変わっている。
関連作品
川内三部作:レインボーマン ダイヤモンド・アイ コンドールマン