セバスチャン(ドキドキ!プリキュア)
せばすちゃん
CV:及川いぞう
概要
片眼鏡をかけてカイゼル髭を生やした、妙に貫禄のある佇まいをしている。
その上かなりの長身であり、小柄なありすと一緒にいると、顔が画面から見切れてしまう程。
暴れるカニ型ジコチューを見て「家で飼いたい」というありすの天然発言にも全く動じることなく、「いけません」と軽くたしなめる(30話でも似たようなシーンがある)など、彼女の扱いに慣れている。
ありすの心の傷や、マナ達と一緒にいる時が一番楽しそうである事もよく理解しており、彼女を温かく見守っている。
彼女との主従関係は非常に長いようで、少なくともありすが幼児の頃から付き従っていることが25話で示されている。
過去には、どこかから転げ落ちたありすを体を張って受け止めたり、彼女を脅かそうとする悪ガキを追い払ったり、髭を用いた変顔で笑わせたりと、いろんなエピソードがある。33話では、6歳のマナや六花がありすを外に連れ出すのを見逃すなど、3人の友情のきっかけを作った人物でもある。この時には、マナや碌花と一緒にいたいと言うありすの気持ちを尊重し、彼女を療養目的で外国に引っ越させようとした父星児の意向に反する行動をもとった。
当然ありすからの信頼も厚く、監視カメラが捉えたジコチューの出現を知らせたり、プリキュアの姿が映ったネット情報を削除するなどの仕事を一手に任されている。
その他、ジコチュー出現時に一般人の避難を促したり、プリキュア達が遠出する時のアイちゃん(プリキュア)の世話を務めるなど、プリキュア達の活動を陰から支えている優秀なサポーターといえる。
普段はありすの乗る車の運転をしているが、スイーツの調理もできるうえ、人工衛星から即座に消えたロイヤルクリスタルの情報を入手したり、ヘリの操縦も難なくこなすなど、その能力は単なる執事の枠を大幅に超えている。また格闘能力も一般人にしては高く(第33話で「執事拳法 三式 燕尾舞」なる技を持っていることが明らかになっている)、必殺技で数名まとめてなぎ倒したことがある。六花からは「一体何者?」とその万能ぶりを驚かれている。
四葉財閥の中では他の従業員から「様」付けで呼ばれるほどで、やはり組織の中でも別格の存在
今のところ、ドキドキプリキュアの正体を知る唯一の一般人。このポジションのキャラはゲストの芸人やはっきり覚えていない人物、元々プリキュアだった花咲薫子やメイジャーランド出身の調辺音吉を除けばミユキさんやカオルちゃん以来となる。
第1話ではたった一言しかセリフがなかったにも関わらず、その長身と独特の雰囲気が印象に残った視聴者は少なくない。
一部ではありすのツッコミ役としてや、ベールとのオッサン対決など、彼の活躍が期待されている。実際、ありすの保護者的な立ち位置としての見せ場がある。
余談ではあるが、ベールは最近、敵のボスの娘であるレジーナに従順な姿勢を取ることが多くなったため、セバスチャンとは令嬢の従者という共通項ができつつある。
誕生!キュアセバスチャン*
第25話にて、ジコチューに苦戦して思い悩むアリスの力になるべく、密かに開発していた人工コミューンで、バットマン風のヒーローの姿に変身した(ちなみに次回予告では「我が名はキュアセバスチャン」と名乗っていたが、本編中では名乗るシーンはなかった)。
セバスチャン、あるいは彼とありすの関係に初めて焦点が当てられたエピソードであったと言えよう。
しかし、人工コミューンは偶然マーモの手に渡って、キューティーマダムによる騒動を巻き起こす結果になってしまい、しかも騒動の末に人工コミューンは壊れ、キュアセバスチャンがキュアロゼッタをサポートする機会は失われてしまった。
結局その代わりに、ありすとセバスチャンはお互いを守りたいという気持ちを確かめ合い、より強い絆で結ばれたのであった。
常に冷静沈着でめったに表情を崩さない彼ではあるが、この回ばかりは動揺と狼狽を連発し、様々な顔芸や、ランスとのノリツッコミまで披露している。また、幼少期のありすとの回想の中では、ありすを守るために四苦八苦している様子が描かれた。
完全無欠のスーパー執事である彼が、はじめて人間臭い一面を見せたといえよう。