概要
『ドキドキ!プリキュア』に登場……しないと思われていた、二次創作のパロディ絵……であったが、25話にてまさかの公式登場を果たすことになり、ファンの間で混乱を巻き起こした俺キュア。
当初、3話の予告タイトルが「おことわりします!私プリキュアにはなりません」であり、4話でもありすがプリキュアになる事を一度断ったことから、「じゃあセバスチャンが代わりにプリキュアになるんじゃね?」と絵師達に冗談半分に描かれたのがこのタグの始まりである。
キュアファイヤーに続く二人目の俺キュアで、衣装や髪型は本家ロゼッタと同じで、特徴的な髭も髪と同じ色になっているのがポイント。
なお、今回のプリキュアの資質はキュアラビーズが決めるため、仮にキュアラビーズに選ばれたのがセバスチャンだった場合このような椿事が起こったかも……しれない。
さらに、キュアエースの正体が円亜久里だと明かされるまで、今度は彼がキュアエースの正体であるというネタも登場。変身したらきっとこんな感じ。
いずれにしろ上記2種類のキュアセバスチャンはあくまでネタ絵の範囲内であり、「絶対変身する訳がないだろw」と言う、東映アニメーションの良識を信じて描かれていたものばかりである。
しかし、我々は『ドキドキ!プリキュア』の前作が、「プリキュア史上最も『ギャグが多い』作品」『スマイルプリキュア』であった事実を忘れていた。そして……。
まさかの公式登場
第25話でまさかの公式登場。
ありすを守りたい一心で、ラブリーコミューンを解析した末、誰でもプリキュアに変身できる人工コミューンを開発したという、まさかの変身アイテム自作設定である。
これを用いて変身したが、全身が真っ黒なプロテクターとマントで覆われ、かろうじて口元と目だけが露出しているその格好は、どう見てもバットマン。
キュアファイヤーのようなプリティでキュアキュアな要素はどこにもない。
そんな公式のキュアセバスチャンの姿を、図らずもずばり予言し的中させたネタイラストがあり、予想外の人気を呼んだ(現在は閲覧不可能)。
そのイラストは、25話の1月以上前に描かれたものだが、だいたいあってると言わざるを得ない。
比べるにはいろいろ無理があるかもしれないが、「大富豪でありながら影でヒーローとして活躍する者」と「それを支える老執事」、という関係にあるキャラクターとして、ブルース・ウェインとアルフレッド・ペニーワースの2人と、四葉ありすとセバスチャンの2人は、共通しているといってよい。
そう考えると、キュアセバスチャンがバットマンに似ているのは必然かもしれない(?)。
余談ではあるが、先輩プリキュアのお父さんの中の人がノーラン版のバットマンの吹き替えをやってたりするなど、変な所で繋がりがある。
このキュアセバスチャンは、決して見掛け倒しのコスプレではなく、自ら「上々」と満足するほどの俊脚と、それでいて体の各所に無理な負荷がかからないという完成度の高い設計、直径数mと見られる巨大なクレーターを地面に作るほどの技「プリキュア・セバスチャンアタック」を披露する。人工コミューンの開発は、少なくともある程度は成功していたといえよう。初回のテストで人体強化スーツを「性能上々・不自然な過剰負荷なし」という完成度に持っていけた時点で、見事の一言に尽きる。
ただ、老体には厳しいのか、体力消耗が激しかった。
「キュア○○と名乗り、実際に戦う、史上初の男性キャラ」の栄誉を手に入れる予定であったが、冒頭で変身・特訓シーンを披露したものの、その後、運命の悪戯で人工コミューンがマーモの手に渡ってしまい、キュアセバスチャンの勇姿を見れたのはごくわずかとなってしまったが、一瞬とはいえ「公式で男性キャラクターがプリキュアに変身した」というのは紛れも無い事実である。
その後セバスチャンは、マーモが変身したキューティーマダムから人工コミューンを取り戻すべく、鎧を身に着け「鋼鉄の執事」を名乗って戦いを挑むも、圧倒的な力の前に敗れ去ってしまう。マーモが人工コミューンを使って戦った際には体力消耗さえ見られなかったことから、セバスチャンが性能テストした際の息切れが年齢的な原因による体力消耗の範疇を出ないことがわかる(言い換えれば肉体的な副作用がないことを一層裏付けた)。
この時セバスチャンは「やらせはせん! やらせはせんぞぉ!」と、どこぞのジオン軍中将のような台詞を発していた。
そして結局、人工コミューンはプリキュアとマーモの戦いの最中に壊れてしまい、さらにセバスチャンもプリキュアに変身することは己の領分ではないとわきまえたため、少なくとも当分は、キュアセバスチャンの姿を見ることは出来なくなってしまった。
だが、彼の今回の活動は、四葉ありすにプリキュア5つの誓いである「愛することは守り合うこと」を自覚させるきっかけとなった。密かにこうしたものを開発して自ら戦おうとしたことを知ったありすは、人知れずセバスチャンに強く守られていることを悟ったからである。ともすればネタ全開のエピソードだが、ありすの成長に大きく影響したことは間違いないだろう。
しかし、これがあればキュアピュアリティも実現するはず、と、一部では人工コミューン再登場への期待の声が上がっている。
また、こんなものがあればこの人やあの人やあの御方が放っておくわけがない、という趣旨のネタ画像も描かれはじめている。
関連イラスト
その他男性キュア
キュアゴリラ…ただの変身バンクパロ。
キュア梅盛(外部リンク)