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ガトー級潜水艦の編集履歴

2013-11-17 16:26:00 バージョン

ガトー級潜水艦

がとーきゅうせんすいかん

第二次世界大戦当時のアメリカ海軍の主力潜水艦。

概要

77隻建造された、第二次世界大戦当時のアメリカ海軍の主力潜水艦である。最初はタンバー級(※第二次世界大戦中でも最強クラスの「トートグ(SS-199)」が含まれる艦級)として扱われたが、数が揃うにつれてガトー級として扱われるようになった。


ハーダー・アルバコア・フラッシャー・シルバーサイズ・ワフー・ラッシャー・トリガー等が駆逐艦複数撃沈、空母撃沈、撃沈数二ケタなど輝かしい戦果を残した一方で、戦果を残せないまま戦没した艦もあり、全体では20隻が戦没している。


このガトー級だけで日本軍の戦艦(注:分類上の「戦艦」ではなく、巡洋艦といった広義の軍艦駆逐艦といった戦闘用の補助艦艇を内包した、広義の「戦闘艦」のことである)3割、商船の6割以上が撃沈されたといわれている。


ほとんどがの名前が由来となっている。例外はサソリが由来の「スコーピオン」。


このガトー級が改良されてバラオ級・テンチ級が誕生し、さらに日本のシーレーンを徹底的に破壊した。これらも多数の戦闘艦を撃沈・撃破している。


戦後に他国に貸与された艦もあり、日本にも「ミンゴ(Mingo,SS-261)」が初代「くろしお」として海上自衛隊に貸与されている。このミンゴも戦時中には駆逐艦「玉波」を撃沈しており、昨日の敵は今日の友とはよく言ったものである。


ガトー級の活躍は大戦中にはとどまらず、サブカルチャー的にもアスロック米倉を生み出したり、艦娘のトラウマの元凶になったりして、その存在感を後世に残している。


主なガトー級潜水艦

以下は主なガトー級である。

空母・巡洋艦といった主要な艦や複数の戦闘艦を撃沈した艦に限ってもこれだけの数がいる。

輸送艦、タンカー、補助艦艇、民間船舶を含めた総合的な戦果・被害は計り知れない。


ガトー(Gato,SS-212)

ネームシップ(1番艦)。トラザメの一種が由来であり、どこぞのソロモンの悪夢とは無関係である

(そもそも、本来の発音は「ガトー」ではなく「ゲイトー」である)

戦闘艦の撃沈はないが、11隻の艦艇を撃沈している。


グロウラー(Growler,SS-215)

4番艦。由来はオオクチバス(ブラックバス)。

キスカで第18駆逐隊を壊滅させ、「駆逐艦退治人」の異名を持つ。

最期は駆逐艦「時雨」達に撃沈されたとされている。

主な戦果:駆逐艦「霰」「敷波」撃沈、駆逐艦「不知火」「霞」大破


ガードフィッシュ(Guardfish,SS-217)

6番艦。由来はカワカマスの一種。

漫画・アニメ「ジパング」においてイージス艦「みらい」に向け魚雷を発射したのが彼女。

そして「みらい」の米倉一尉の手で発射された対潜ロケット「アスロック」による反撃を受け、至近弾でレーダーや艦体を破損する。

つまり、このガードフィッシュこそがアスロック米倉を生み出した全ての元凶である。

主な戦果:駆逐艦「海風」「羽風」


アルバコア(Albacore,SS-218)

7番艦。由来はビンナガ(ビンチョウマグロ)。

どこぞのブラウザゲームの影響で一躍彼女も有名となった。(参照:またアルバコアか

有名になった理由は色々あるが、軽巡洋艦天龍を撃沈したというのが一番大きい。

同軽巡洋艦をモチーフとした同名キャラクターの人気は非常に高い)

1944年11月7日、津軽海峡で機雷に触れて散った。

主な戦果:軽巡洋艦「天龍」、駆逐艦「大潮」「漣」、空母「大鳳」


バーブ(Barb,SS-220)

9番艦。由来はコイ科の魚。

第二次世界大戦における敵艦撃沈トン数No.3。

主な戦果:空母「雲鷹」


ダーター(Darter,SS-227)

16番艦。由来はペルカ科の魚の一種。

妹デイスと共に高雄型重巡洋艦の稼動艦を半壊させた。

その直後に座礁、処分された。

主な戦果:重巡洋艦「愛宕」、敷設艦「津軽」撃沈、重巡洋艦「高雄」大破


ドラム(Drum,SS-228)

17番艦。由来はスズキ目の魚数種類の総称。初めて日本の「軍艦」を沈めた潜水艦

(ちなみに駆逐艦は狭義の軍艦としては扱われていなかった)。

現在は博物館船として展示されている。

主な戦果:水上機母艦「瑞穂」


ブルーギル(Bluegill,SS-242)

31番艦。

この艦は知らなくとも、ブルーギルという名前だけは聞いた事があるはず。

琵琶湖やらに跋扈しているブラックバスに並ぶ外来魚、あのブルーギルが由来である。

主な戦果:軽巡洋艦「夕張


カヴァラ(Cavalla,SS-244)

33番艦。由来はコバンアジ科の魚の一種。

真珠湾攻撃以来の歴戦の空母「翔鶴」をマリアナの海に沈めた。

主な戦果:空母「翔鶴」、駆逐艦「霜月」


クローカー(Croaker,SS-246)

35番艦。由来はニベ科の魚の総称。現在はニューヨーク州バッファローで展示されている。

主な戦果:軽巡洋艦「長良


デイス(Dace,SS-247)

36番艦。由来はコイ科の淡水魚で、ウグイの仲間のデイス。

姉ダーターと共に栗田艦隊に襲い掛かり、摩耶を撃沈した張本人。

映画「火垂るの墓」の清太・節子兄妹の父(摩耶の乗組員という設定である)の仇ではないかと推測されている。

(※劇中で摩耶に搭乗しているのは戦前の観艦式であるため異動となっている可能性もあり、あくまで推測の域を出ない)

主な戦果:重巡洋艦「摩耶


フラッシャー(Flasher,SS-249)

38番艦。由来はスズキ目の魚、フラッシャー。

第二次世界大戦における敵艦撃沈トン数No.1(幻の駆逐艦「イワナミ」を含めなければNo.2)。敵艦艇21隻を撃沈している。

主な戦果:駆逐艦「岸波」、軽巡洋艦「大井


ガビラン(Gabilan,SS-252)

41番艦。由来はトビエイ。

五十鈴の撃沈はバラオ級「チャー」との共同戦果となっている。

主な戦果:軽巡洋艦「五十鈴」(バラオ級「チャー(SS-328)」との共同戦果)


ハーダー(Harder,SS-257)

46番艦。由来はボラの一種。第二次世界大戦屈指の戦果を残した最強の駆逐艦殺し。

マリアナ沖海戦直前、タウイタウイ近海で4日間に駆逐艦3隻を沈めた化け物

1944年8月24日にマニラ沖で撃沈されている。

ちなみに、ハーダーに纏わる有名な言葉がある。


"Expended four torpedoes and one Jap destroyer!"

邦訳「4本の魚雷とジャップの駆逐艦を消費した!」


これは「」撃沈時にサミュエル・D・ディーレイ艦長が実際に記した言葉である。

この攻撃で雷乗員は全員戦死しており、かつて雷乗員がスラバヤ沖海戦で(米軍にとっての友軍である)英軍の兵士を救出し、病院船に引き渡したエピソードを知っていると、戦争では恩も何もかも関係なく、あくまで「敵」との殺し合いである事を実感させてくれる、あまりに悲しい一言。


「敵」である雷とその乗員は単なる戦果の糧として「消費」されてしまったのである。

主な戦果:駆逐艦「雷」「早波」「谷風」「水無月」


ラッシャー(Rasher,SS-269)

58番艦。由来はメバルの一種。

第二次世界大戦における敵艦撃沈トン数No.2(実質No.1)。

主な戦果:空母「大鷹」


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