「ポケモンの ちからは なにによって ひきだされるか?」
概要
ポケモンBW2に登場する、謎の科学者。「ポケモンの強さ」について研究しており、なにやら「ポケモンを活性化させる道具」などを開発している様子。主人公とは、「ヒウンシティ」の下水道で初めて出会い、プラズマ団を倒した主人公の力に目を付ける。掴みどころのない性格だが、旅の途中で主人公の手助けをしてくれることもある。名前の意味は恐らく、a-(無)+chroma(色・彩度)で「無色」あるいは「無彩色」。
BW2のアニメPVでは、諏訪部順一が声優を務めている。
容姿
白衣を身にまとっており、配色がどことなくプラズマ団を彷彿とさせる。特に大きな特徴なのが、頭から生えている「青色の触覚のような毛」であろう。その特徴的な髪型は、pixivでネタにされることもしばしばである。
ファミ通に掲載されたキャラデザ担当の大村氏のインタビューによると、青色の毛は「頭の回転の速さ」を表しているとのこと。
手持ちポケモン
名前 | レベル | タイプ | 使用技 |
---|---|---|---|
1回目 | |||
コイル | Lv.21 | でんき・はがね | マグネットボム・スパーク・でんじは |
ギアル | Lv.23 | はがね | じゅうでん・でんきショック・ギアソーサー |
2回目 | |||
レアコイル | Lv.25 | でんき・はがね | でんきショック・ちょうおんぱ・ミラーショット・でんじは |
リグレー♂ | Lv.25 | エスパー | サイケこうせん・ずつき・なきごえ・かいふくふうじ |
ギアル | Lv.25 | はがね | ギアソーサー・じゅうでん・しめつける・でんきショック |
3回目 | |||
レアコイル | Lv.50 | でんき・はがね | ボルトチェンジ・ラスターカノン・トライアタック・でんじは |
ジバコイル | Lv.50 | でんき・はがね | ほうでん・ラスターカノン・だいばくはつ・でんじは |
メタング | Lv.50 | はがね・エスパー | コメットパンチ・しねんのずつき・いわなだれ・こうそくいどう |
オーベム♂ | Lv.50 | エスパー | エナジーボール・サイコキネシス・めいそう・じこさいせい |
ギギギアル | Lv.52 | はがね | ギアチェンジ・ギガインパクト・10まんボルト・ギアソーサー |
クリア後 | |||
レアコイル | Lv.72 | でんき・はがね | ボルトチェンジ・ラスターカノン・トライアタック・でんじは |
ウォッシュロトム | Lv.72 | でんき | ほうでん・ハイドロポンプ・おにび・みがわり |
ジバコイル | Lv.72 | でんき・はがね | 10まんボルト・ラスターカノン・はかいこうせん・でんじは |
オーベム♂ | Lv.72 | エスパー | サイコキネシス・エナジーボール・めいそう・じこさいせい |
メタグロス | Lv.72 | はがね・エスパー | コメットパンチ・しねんのずつき・こうそくいどう・いわなだれ |
ギギギアル | Lv.74 | はがね | ギアソーサー・ワイルドボルト・ギアチェンジ・ギガインパクト |
コイル系の特性は全て「がんじょう」。「はがね」タイプが多いので、「ほのお」タイプや「じめん」タイプのポケモン、わざを持っていると有利。アクロマは自身の台詞の通り、他のNPCと違った「力を引き出す」持ち物を持っているポケモンが多い。3回目のバトルでは、進化前のレアコイルにどうぐ「しんかのきせき」を、ギギギアルにどうぐ「ふうせん」を持たせて、一時的に弱点である「じめん」わざを無効にし、わざ「ギアチェンジ」を積む隙を作るといった実戦向けな戦法をとろうとする。「先制攻撃→がんじょう発動→でんじは→回復した後にボルトチェンジ」と、いやらしい戦法も彼ならではといった所か。
でんどういり後のバトルでは「チャレンジモード」で無くとも6体全てに持ち物を持たせている。追加の6体目として、NPCトレーナーでは初となる「フォルムチェンジ」したロトムを使用する。FC先はよりによって「はがね」ポケモンとの相性補完が効き、wifi対戦で大人気の「ウォッシュロトム」であり、彼のガチっぷりが感じれる構成となっている。
アクロマの正体
本項ではBW2のネタバレを含みます。
アクロマの正体は、Nが失踪した後にゲーチスが任命した、プラズマ団の新たな「リーダー」である。ゲーチスとは「知り合い」の関係であるらしい。
「ポケモンの真の力を引き出すために必要なのは何か」を研究するためにプラズマ団に就き、キュレムの研究をしていた。しかしゲーチスのような危険思想とは違い、自分の好奇心に忠実な研究者であり、その為ならプラズマ団だろうと何でも良かったとの事。しかし、自身の研究の為とはいえプラズマ団に協力したり、「(研究の為なら)たとえ世界が崩壊しようともかまわない」と言ってしまう辺り、マッドサイエンティスト的な一面もうかがえる。
ポケモンでは珍しく「善悪では捉えられないキャラクター」でありNとは違った意味で異質なキャラクターと言える。
その後、主人公に敗北したアクロマは、ポケモンが強くなるために必要なのは従来通りトレーナーとの「信頼」であることと納得し、プラズマ団解散宣言を出す。そんなアクロマに対し、ゲーチスは「せっかくプラズマ団のボスに就かせたのに、N同様に純粋な人間だからダメだ」と評している。ちなみに、アクロマとNとの関係性は不明である。アクロマと共に「プラズマフリゲート」に残るプラズマ団員によれば、アクロマはNの事を知らないようだ。
でんどういり後のアクロマに勝つと、ゲーチスの事が嫌いである事を告げ、ゲーチスが使うものだったらしい「マスターボール」をくれる。以降も1日に1回だけ、日替わりでアクロマとバトルが可能。なお、でんどういり後のアクロマはトレーナーの肩書きが「ポケモントレーナーのアクロマ」となる。
アニメにおけるアクロマ
「エピソードN」にてプラズマ団のキービジュアルに登場し、エピソードN第4話「アクロマvsハンサム!プラズマ団の陰謀!!」で初登場した。リーダーではなく単なる科学者である点(下っぱもタメ口で話している)を除けば基本的な設定は原作とほとんど同じだが、作中で改心する描写はなく、最後の最後までプラズマ団に忠実に従っている。
ゲーチスからはDr.アクロマと呼ばれており、本人は彼のことをゲーチスさん或いはMr.ゲーチスと呼んでいる。
原作ではあまり深く描かれなかったマッドサイエンティストの面が深く描かれており、ツンベアーやオノノクスに各属性のエネルギーを注入したり特殊な電波でポケモンを凶暴化させるなど人々を襲わせるなどプラズマ団内の活躍と実験の様子が描かれている。
その一方、電波の洗脳を打ち破ったサトシのピカチュウに感心し興味を抱き崩壊するアジトを脱出する際もそのせいで中々脱出せず部下に止められるなど、自分の好奇心に忠実な研究者としての一面がより強調されている。
なお、原作ではNとの面識は無いが、エピソードN第9話ではNと対面しておりポケモンを苦しめることに怒るNに向かって「ポケモンの力を引き出しているだけ」と言い放った。
白の遺跡ではゲーチスがライトストーンから復活させたレシラムをポケモンコントロールマシンで操った。
最後は国際警察に逮捕され、一度は実験の失敗に落ち込むも、次はポケモンと会話できるマシンを開発しようとすぐに立ち直っており、全く懲りていない様子だった。
東地氏はコロコロ系でのゲーム原作アニメではレベルファイブ系列の作品に主に出演していたが、
アクロマ役で初めて他社の作品に出演することとなった。
余談
カロス地方にも行ったことがあるようで、10番道路でバックパッカーからアクロマについての話を聞くことができる。