基礎データ
全国図鑑 | No.0606 |
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イッシュ図鑑 | No.189 |
アローラ図鑑 | No.276 |
ガラル図鑑 | No.278 |
ローマ字表記 | Ohbem |
ぶんるい | ブレインポケモン |
タイプ | エスパー |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 34.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | テレパシー / シンクロ / アナライズ(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひとがた |
各言語版での名称
言語 | 名称 |
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日本語 | オーベム |
英語・スペイン語・イタリア語・ポーランド語 | Beheeyem |
ドイツ語 | Megalon |
フランス語 | Neitram |
韓国語 | 벰크 |
中国語 | 大宇怪 |
進化
リグレー→オーベム(Lv.42)
概要
リグレーの進化系。
名前の由来はおそらく「オーパーツ(時代錯誤遺物、場違いな加工品)」+「ベム(SFに登場する非人間形の怪物じみた宇宙生物全般、特に大目玉の怪物)」。
進化したことにより、宇宙人というよりは埴輪っぽい見た目になった。
リグレーと同じく三色の指を持ち、その点滅で仲間たちと会話するらしいが、未だにそのパターンは解読できていない。
強力なサイコパワーで相手の脳を操り、記憶を書き換えてしまうという恐ろしい能力を持つ。
ガラル地方では、オーベムの姿が確認された牧場でバイウールーが1匹いなくなった事例があったり、麦畑の上を飛び回っていたり、その生態は如何にも宇宙人らしい。
不可解な行動といい記憶操作能力といい、こう見えてかなり危険なポケモンなのかもしれない。
そのためか、後述の派生作品でも恐ろしげな役回りである。
リグレー共々、初見ではタイプを間違えやすいと言われるポケモンの一体。
見た目からしていわタイプかじめんタイプもちだろうと思い、みずタイプの技で攻撃したら等倍で驚いた人もいたであろう。
似たような姿を持つポケモンである、ヤジロンとネンドールが「じめん・エスパー」なので勘違いしやすいかも。
初登場の『ブラック・ホワイト』では、リグレーの生息域が狭いことや使用トレーナーの少なさも相俟って同期のエスパータイプ達に食われ気味であり、やや影が薄かった。
続編でようやく主要人物の一人であるアクロマが使用し、その後は派生作品でも活躍したことでジワジワと認知されていった模様。
ゲーム上での特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
75 | 75 | 75 | 125 | 95 | 40 | 485 |
同世代の単エスパーポケモンであるランクルスとは種族値の傾向が近く、オーベムにとって最大の障壁となっている。
ランクルスと比べると特攻こそ並んでいるものの耐久面ではほぼ完全に劣っており、特に鈍足にもかかわらず物理耐久がかなり低いのが難点。他に目を向けてもランクルスは非常に優秀な特性を持ち汎用性が高く、やや中途半端なオーベムはどうしても見劣りしてしまいがち。
素早さはオーベムが40なのに対してランクルスは30なので数値は此方が上……なのだが、ここまで鈍足だとトリックルームを意識してトコトン遅いランクルスの方がむしろ使い易かったりする。
地味に攻撃もランクルスよりは高いが、残念ながら長所とはなり得ない。一応いわなだれを覚えるものの、せいぜいウルガモスやモスノウに対する奇襲にしかならない。それ以外の物理技には乏しく、あえて搭載するメリットはほとんど無いだろう。
特殊技もやはりランクルスと被る部分が多い。10まんボルトやあくのはどうなど、アチラが覚えない技も幾つか持ってはいるが、苦手タイプへの対抗手段には乏しい。
……と、結構散々な境遇のようだが、夢特性「アナライズ」の存在によってそれらの評価は大きく覆る。この特性はターンの最後に攻撃するとその技の威力が1.3倍になるというものだが、素早さが低くまず先手を取る事がないオーベムにとっては相性バツグンといえる。
「アナライズ」が乗った特殊わざの威力は、なんとあのミュウツーすら上回る程のものとなる。こだわりメガネを持てば、サイコキネシスで無振りガブリアスがぴったり確定一発という超火力となり、Zクリスタルを持てば(相手が放つサイコフィールド込みではあるが)サイコショックでエスパータイプ界の暴君カプ・テテフを半減であるにもかかわらず一撃で粉砕する。
また、ダブルでは味方の攻撃を受け付けない特性「テレパシー」が結構役立ってくれる。
わざわざまもるで味方の攻撃をガードしなくて済むので、味方も自分も攻撃できたり安全に味方のサポートができ、シンプルビームで特性の強力な奴らの特性を無理やり変えてしまうのも良いかもしれない。
この場合、同じ特性と高い耐久を持ちトリル始動要員としても優秀なムシャーナがライバルとなるか。
わるだくみ、かなしばり、パワーシェア、みちづれといった面白い変化技を覚えてくれるのも、エスパータイプとしては珍しい特徴。
このように工夫次第では、ランクルスとはかなり違った役割を持てるポケモンなのである。
『ソード・シールド』にもランクルスやムシャーナと共に登場したが、シンプルビームやシグナルビーム、どくどくなど有用な技をいくつも没収されてしまう。
特にシンプルビームは前述の通りテレパシー型における個性のひとつとなっていたのが痛い。
また、シグナルビームを失ったことであくタイプへの対抗手段がほとんど無くなってしまったのも問題。
とはいえ悪いことばかりでもない。新たに習得した新技「メテオビーム」はランクルスが覚えない強力なサブウェポンであり、溜め技ゆえに交代を誘発するのでアナライズの強化も乗りやすい逸品となっている。
ちなみに、第五世代デビュー当時では習得者が少ない中での貴重なサイドチェンジ要員でもあった。
当時でも同じエスパータイプではサーナイトやフーディンなども覚えられたが、「第五世代のポケモン限定ルール」下だとオーベムしかおらず、トリプルバトルだけでなくダブルバトルでも使用できるため、位置変更による攪乱サポート戦法も可能であった。
第六世代からはタマゴ技でアーケオスやキングラーなども覚えられるようになっている。
デビュー当時の「テレパシー+ダブルやトリプルでサポート」とは正反対の重火力アタッカーとして活躍できるため、ちょうはつ使いに二者択一を取らせることも出来る。
しかし現在はオーベム=メガネ持ちというイメージも強まってきているので、ふいうちなどには充分注意したい。
特攻が高いので忘れられがちだが、伝説・幻のポケモンを除けばタイプがエスパーのみのポケモンの中で最高の攻撃種族値を持っている。……他が低過ぎるだけな気がするが、ともかくこれでも最高値なのは事実。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモン超不思議のダンジョン』
冒頭で3匹で登場し、主人公をいきなり襲ってくる。その後もおだやか村の周辺で主人公の行方を捜索しており、主人公は常にオーベムたちを警戒している。
野生個体は「雨の海流」に生息。名前から分かる通り海のダンジョンでなぜこんな所に生息しているかは謎。
一応コイツ以外にも水タイプで無いポケモンは数多くいるが、海に関連する性質があるか、水棲生物モチーフにしたものばかりなので尚更浮いてしまっている。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- BW45話
- 夢泥棒という異名を持つ窃盗犯レオンのポケモンで初登場。「どんな望みも叶えることができる」と言って相手を眠らせ、レオンが相手のポケモンを盗むという悪行を行っていた。最後はオーベムの夢の無限ループから抜け出したニャースにとどめを刺され、レオンは警察に逮捕された。
- BW133話
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
余談
リグレーとオーベムは、翼を持たないのになぜかわざマシンではがねのつばさを覚えられる、というのが少し有名。
初出の第5世代ではそもそもわざマシンに無かったので、覚えられるようになったのは第6世代以降。
その理由にはいくつか仮説が立てられているが、真偽は不明である。
- 第6世代のはがねのつばさはわざマシン51であり、第5世代のわざマシン51であるサイドチェンジの設定が残ってしまっている説
- 第7世代でもわざマシン51で据え置きだったが、第8世代でわざマシン30に変わっても相変わらず習得しているのが気になる点。
- UFOの研究を行っているとされる空軍基地「エリア51」に引っ掛けたネタである説
- UFOそのものを「金属製の飛行物体=はがねのつばさ」と見立てている説
関連イラスト
関連タグ
デオキシス:宇宙人を彷彿とさせる外見をしており、実際に宇宙からやって来たポケモン。タイプも同じ。
ピッピ:アニポケ無印で宇宙人らしき描写がなされた。