概要
ブラジルは南アメリカに位置する連邦共和制国家。人口は世界第5位、現在経済が好調であり、既に世界9位の経済規模を誇っている。国土の北部にアマゾン川とアマゾンの原始林が広がる。
首都はブラジリア。かつてはリオデジャネイロやサンパウロが首都だったこともある。
経済と社会
ブラジルは豊富な天然資源と優秀な労働力に恵まれ、経済力のポテンシャルが高いことは古くから指摘されてきたが、不安定な政治情勢と極端な貧富の差のため経済成長が長続きせず、「永遠の未来の国」と揶揄されてきた。だが、1990年代のカルドーゾ政権時代にインフレを克服し、ブラジルはようやく安定的な経済成長の波に乗る。2002年に政権を奪取した労働者党政権は社会福祉政策・インフラ整備を重視し、国民の生活環境の底上げが急速に進んだ。穏健な左派政権のもと、貧困層が中流層へと生活水準の向上を遂げていることが経済成長の原動力になっている。現在では名実ともに南米最大の経済大国である。
しかし、ブラジルは税金がとても高く、しかも累進率が低いので低所得者にも重い負担になっているため、政権への失望から2013年には全国でデモが多発している。アマゾンの天然林破壊も相変わらず激しく、2012年にはブラジルを代表する企業ヴァーレ社がダム建設問題で世界最悪企業(二位が東京電力)に選ばれた。
かつてはコーヒーの主産地として知られたが、あまりコーヒー一辺倒になりすぎて経済がコーヒーに振り回された(モノカルチャー経済の典型である)ので、多様な作物の栽培に力を入れている。大豆の生産高は既に世界でも五本の指に入る。
文化
ポルトガル語が主たる言語。日本からの移民を多数受け入れてきたため、日系人が多い。
スポーツ
サッカーの強豪国として知られる。その他にもバスケットボールやテニス、バレーボールなども強豪である。
モータースポーツが盛んであり、日本でもF1の名ドライバーアイルトン・セナが何より著名な存在で、その死に際しては国葬となったほどである。
観光
大自然はブラジルの売り物の一つである。イグアス滝やアマゾン川が代表的。