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概要

出典:Wikipedia「邪視」


邪視(じゃし)は、世界の広範囲に分布する民間伝承、迷信の一つ。悪意を持って相手を睨みつける事により、対象者に呪いを掛ける魔力。イーヴィルアイ(evil eye)、邪眼(じゃがん)、魔眼(まがん)とも言われる。


様々な人種の間でこの災いに対する信仰は形成されている。また、邪視、邪眼はしばしば魔女とされる女性が持つ特徴とされ、その視線は様々な呪いを犠牲者にもたらす。


邪視によって人が病気になり衰弱していき、ついには死に至る事さえあるという。

ちなみに邪視という言葉は博物学者南方熊楠による訳語であり、彼が邪視という概念を日本に紹介した。


画像

トルコの邪視避けの護符「ナザール」

ドイツの邪視除けの護符


中東とヨーロッパの邪視

いくつかの文化では、邪視は人々が何気なく目を向けた物に不運を与えるジンクスとされる。 他方ではそれは、妬みの眼差しが不運をもたらすと信じられた。南ヨーロッパそして中東では、青い瞳を持つ人間には邪視によって故意に、あるいは故意ではなく呪いを人々にかける力があるとして恐れた。

中東では、邪視に対抗するアミュレットとして青い円の内側に黒い円の描かれた塗られたボール (または円盤)が用いられた。 同様のお守りとしてファーティマの手がある。


ヨーロッパ人の間では、地中海沿岸が最も邪視の信仰が強い。邪視を防ぐ伝統的な方法として地中海沿岸の船の舳先に大きな目が描かれているのをしばしば目にする。また邪視の信仰は北ヨーロッパ、特にケルトの圏内へ広まった。古代ローマでは、ファリックチャーム(陽根の魔除け)が対邪視に有効とされた(cf.金精様:アイヌにも似た迷信があった)。同じく邪視から身を守る動作としてコルナまたはマノ・コルヌータ(人差し指と小指を伸ばして後の指は握り込む動作)、マノ・フィコ(親指を人差し指と中指の間に挟んで握り込む動作、いわゆる女握り。日本では女性器を表すジェスチャーであるが古代ローマでは男性器を表す)がある。


ブラジルでは、 マノ・フィコの彫刻を幸運のチャームとして常に持ち歩く。

邪視の迷信はヨーロッパからアメリカ州に持ち込まれた。1946年にアメリカ合衆国のマジシャン、アンリ・ガマシュが出版した邪視についてのいくつかのテキストはアメリカ合衆国南部のヴードゥー医に影響を与えた。

日本にも似たような民間信仰がある。例えば節分の豆とイワシ・柊の三点セットは鬼の目を潰すものであり、昔はかご細工を飾ることで邪視を持つ鬼を惑わしたと南方熊楠は説明している。


創作での邪視

創作でも神話や伝承として伝わるだけに、古くから登場している。

その多くは催眠魅了幻術など、相手を惑わす術として多く登場する。

流石にゴルゴンを始めとする「致死の邪視」は強力すぎるのか、登場させる場合は邪視の伝承を持つモンスターそのものを登場させることがほとんどである。

また「石化の邪視」に関しては、解除や治癒の方法が提示されることが多い。


漫画やアニメでは魔眼という呼び方のほうが浸透している。

昨今では「本来見えないものを見る」という、千里眼やその亜種に近い「魔法のような力で特定の物事を観測・干渉できる視線」の側面が強調されやすい。それに比例し、死や呪いに直結するような邪視は鳴りを潜めている傾向にある。


創作における邪視・魔眼

邪気眼 黒歴史 中二病 厨二 ギアス 写輪眼




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