メインヒロイン(笑)とは、作品の設定ではメインヒロインという肩書きなのに、様々な要因によってメインヒロインとして認識してもらえない(サブヒロイン〜空気扱いされる)という、メタ的な意味で「悲劇のヒロイン」といえる存在である。
なお、このメインヒロイン(笑)という呼称には、そのキャラに対するからかいや見下しの意味合いが多かれ少なかれ含まれており、キャラアンチの都合のいい常套句になりかねない言葉である為、注意が必要。安易にこの呼称を使うことによって、そのキャラの純粋なファンに不快感や嫌悪感を抱かせることは絶対にあってはならない。
ニコニコ大百科からの引用であるが
「主人公」以上に「メインヒロイン」という語の要件自体が曖昧であること。
「主人公(笑)」同様、からかいや見下しの意味合いを含むネタであること。
「主人公(笑)」以上に、キャラとしての扱いや物語内の立ち位置・人気がヒロイン性とは無関係なこと
これをご理解いただき、安易な編集やキャラの追加は自重して欲しい。
概要
メインヒロイン(笑)(もしくヒロイン(笑))と呼ばれるヒロインの特徴としてよく言われるものに、下記のようなパターンがある。
- 特徴が極端に尖っておらず、至って普通の女の子として描かれている。故に他のヒロインと比較して影が薄い、地味。
- キャラが立っていないわけではないのだが埋もれる。「普通の女の子」が個性であるため、ファンには「他のヒロインに比べ華やかさに欠ける」と判断されてしまう。その場合大抵は「明るくて優しくて誰からも好かれる性格」という設定になっていることが多く、実在の人間なら人気が出るが、フィクションでは必ずしもそうならない。
- 名目上はメインヒロインだが、作中ではストーリー上の関係等でそのように扱われない。
- 公式のメディア展開でも影が薄い・空気に近い役回りをさせられる傾向が強い。
- 同じ作中に強烈な個性を放つ他のヒロインが存在している。
- ストーリーやシリーズが進むにつれて、サブヒロインや後発ヒロインに出番を奪われ次第に空気化。
- 主人公と大量のフラグを立てたにも関わらず、最後の最後で主人公は別のヒロインとくっついてしまう。(特にギャルゲー原作のアニメ版はこのパターンになりやすい)
- 原作がある作品をアニメ化した際に存在を抹消させられる。
そして、メインヒロイン(笑)の人気を喰ったヒロインがその作品の一番人気となり、「真のメインヒロイン」扱いされるのがお約束となるのである。ましてや、人気を喰ったのが男の娘ならまだしも、普通の男キャラだった日にはもう……。
なお、しばしばジャンプ系漫画でよくある「男たちの真剣勝負」を描く作品のヒロインすらもメインヒロイン(笑)扱いされる事があるが、これについては疑問の声も多い。何故なら、男達の真剣勝負の物語である以上、そこに女であるヒロインの出る幕は無く、故に扱いや印象が薄くなるのは当然の事であり、逆に男達の真剣勝負の場にヒロインに出しゃばられたところでウザイだけでしかなく、それはそれでヒロインに与えられた役割を吐き違えている事になるからである。
「男達の真剣勝負」にあたっては、ヒロインはあくまで「添え物」でしかなく、「添え物」として機能してさえいれば、それはそれで十分ヒロインとしての役割を全うしている事になる。ゆえに本記事においては、これら「男たちの真剣勝負」を描く作品のヒロインは基本的に除外する。ただし、複数のヒロインが登場して三角・四角関係になるなど、恋愛要素が強い作品の場合などは例外とする。
ギャルゲーにおける主なメインヒロイン(笑)
- 天ヶ崎美琴/月は東に日は西に
- 100年後の世界から飛ばされてきたという物語のキーパーソンであるのだが、同作に登場している主人公の幼馴染・藤枝保奈美が料理得意・料理部のエース・容姿端麗・成績優秀とまさに完璧超人で、さらに主人公を毎朝起こしに来てくれるという理想のキャラであり、彼女に人気が集中。さらにシナリオ面でも保奈美が優遇され、公式人気投票では保奈美が1位だったのに対し、メインヒロインであるはずの美琴は4位となってしまった。これを受けてグッズ展開でも保奈美ばかりが優遇され、さらにはアニメ版でも主人公は保奈美と結ばれる結末が用意されてしまった(一応、美琴もDVD版でTV版とは別に美琴エンドを用意するフォローはされている)。流石にこればかりは、保奈美が幼馴染キャラとして非常に完成された存在であるために致し方ないといえる。
- ちなみにオーガスト作品のメインヒロインで公式人気投票の1位を取ったのは、『バイナリィ・ポット』の羽根井優希と『夜明け前より瑠璃色な』のフィーナ・ファム・アーシュライトの二人だけだったりする。
- 天海春香/アイドルマスター
- 春香は初心者でもとっつきやすいように「他人を振り回さない手間の掛からないいい子であり、常識人かつお好しでP以外には押しが弱い、至って普通の女の子」と設定されたのだが、それ故に他ヒロインと比較されると個性の面での弱さは否めず、さらに公式でもblog、CDドラマ、ラジオドラマ等でいまいち影が薄い役回りをさせられていることから「メインヒロイン(笑)」と良くネタにされている。また、アーケード版では春香がセンターポジションにいたのに、X-BOX360版で星井美希に一時期センターを奪われ、それ以降取り戻すなど不安定な扱いがネタとしていじられやすい。彼女と似たような系譜を持つ後継者としてアイドルマスターシンデレラガールズの島村卯月が存在している。
- なお一時期、この項目から外されるなど、厳密にはこの項目の説明とそぐわない点もあるが、ネットでのネタいじりが元とはいえ、元々この「メインヒロイン(笑)」という単語が使われだしたきっかけが彼女であること。それを公式が採用し春香が不遇な扱いを受け「メインヒロインなのにー!!」と叫ぶシーンがある等、この項目の説明には欠かせないキャラとも言える。
- 神坂春姫/はぴねす!
- 高町美由希、フィアッセ・クリステラ/とらいあんぐるハート3
- 二人とも同作のメインヒロインとして登場したのだが、原作者の都築真紀自身も主人公・高町恭也はサブヒロインの一人である月村忍と結ばれるのが正史と語っていた(二人の間に生まれた娘である「月村雫」が公式で設定されていた)。しかしあくまで立ち位置は主人公の妹なのでそうなってしまうのも無理はないかもしれない。
- さらにスピンオフ作品(というよりもこちらの方が有名)の『魔法少女リリカルなのは』では恭也と忍が恋人関係となってるのは変わりないが、美由希は出番が殆ど削られてしまい(恭也と忍にも言えることだが)、フィアッセは存在そのものを完全に抹消されてしまった(しかもフィアッセに至っては彼女のイメージを受け継いだキャラすら居ない)。一応、美由希は『とらハ3』とは違って料理上手な設定に変更されたのだが……。
- もっとも『とらハ3』の頃から、高町なのはのインパクトが強かったわけなのだが。なのはの方は『リリカルなのは』でメインヒロイン(というかむしろ主人公)の名に恥じない大活躍をしているのは言わずもがなである(別にフェイトに喰われてるわけでも無いし)。
- 鳴瀬真奈美、氷川菜織/With you〜みつめていたい
- 2人とも同作のダブルヒロインなのであるが、攻略不可能な主人公の妹である伊藤乃絵美に人気が集中してしまい、哀れメインヒロイン(笑)の称号を仲良く得てしまった感じ。
- 星川真希/ときめきメモリアル4
- 主人公のクラスの委員長で、パラメータが高いと他のヒロインよりも好感度が上がりやすく、デート回数4〜5回くらいでときめき状態になるなど難易度も易しい。
- 入学間もない頃から主人公にいろいろ気にかけてくれ、特技のセットや毎学期ごとの付け替えを手伝ってくれるなどメインヒロインの素質は充分にある……のだが、彼女の悲劇は親しみやすさを狙いすぎて無難なキャラメイキングを行ったためか特徴が際立っておらずキャラ立ちが弱く(主人公に近づく理由も「入学時に隣の席同士だった」程度でしかない)見せ場も特に無いということと、同作に登場している主人公の幼馴染で、朝起こしに来てくれる・料理上手・一途・そしてヤンデレ要素まで兼ね備え、さらに両親が伝説の体現者で伝説の樹の話までも正確に知っているという設定をも持つ大倉都子が強烈なインパクトを放っていたことであった。
- 人気投票サイトでは常に都子がぶっちぎりのトップであり、電撃マ王のコミカライズ版でもメインヒロインの座を都子に奪われる悲劇に見舞われ、さらには藤崎詩織や陽ノ下光らが登場している公式の「ときめきメモリアルメールドラマ」の出番も都子に奪われ、完全にメインヒロイン(笑)扱いになってしまった。
- 歴代ときメモメインヒロインに存在した主人公との思い出イベントが存在せず都子の方に存在していることも、それに拍車をかけているといえる。
- 一応攻略難易度はときめき度の上がりやすさもあって非常に容易だが、立場上強制登場である故にやはり他ヒロイン攻略時にはかなりの障害になり「伝説の樹の番人」という称号が与えられてしまうという、ゲーム面でも結構な悲しみを背負っている(都子は意図的に狙わなければサポート役に徹してくれる。また都子を攻略する場合は爆弾を気にする必要が無くなる為、星川も完全に無視出来てしまえる)。
- 全てにおいて都子に完全敗北してしまった感がある、薄幸のヒロインといえよう……。それ以前に、『ときメモ』シリーズのヒロインはどこか一つはぶっ飛んだ特徴を持っているのが売りと評されており、あまりにも設定が普通すぎた星川は「出るゲームを間違えた」とまで言われている。
- 牧原優紀子/ときめきメモリアル3
- ときメモシリーズで、「メインヒロイン=主人公の幼馴染」というお約束を初めてブチ破ったメインヒロインとして登場したが、そこはかとなくその名残が感じられるキャラでもあった。「メインヒロインを更に親しみ易く」という意図がはっきり見えるキャラであるのだが、その意図が多くのプレイヤーには物足りないと捉えられてしまい、公式サイトでの人気投票はメインヒロインながらビリから二番目という結果に甘んじてしまう。故に、「悲運のメインヒロイン」というイメージを持たれる様になった。彼女自身は決して悪いキャラではないのに、イメージが先行して「弱い」という評価を受けてしまうのは、そのままときメモ3そのものにも当てはまる傾向ではある。
- 続編のときメモ4でも前述の星川真希が「幼馴染ではないメインヒロイン」として登場したが、主人公の幼馴染である大倉都子に完全に喰われてしまったことからも、同じ轍を踏んでしまったといえよう。しかし優紀子の場合は何だかんだ言って一番メインヒロインっぽい外見・性格・ポジションであり、他にメインヒロインの立ち位置を喰ってしまうようなキャラもいなかったので、メインヒロイン(笑)と呼ばれる事はほとんどない。そもそもときメモ3自体の評価が低いというのもあるが。
ギャルゲー以外のゲームにおけるメインヒロイン(笑)
- クロエ・ヴァレンス/テイルズ・オブ・レジェンディア
- 同作品において、正義の名を占有しシリーズ史上最も作品に害を成した女性キャラ。「正義感があり困った人を見捨てることが出来ない」という、専売特許にされたらその存在だけでどんな英雄も割を食うような初期プロフィールを与えられている。実際は己の激情に任せて、困ってる人云々よりも気に入らない者を斬り伏せるために剣を振るうという、後述のメインヒロインとは別の意味のプロフィール詐欺。
- その逸脱した一方的な裁きの系譜は彼女のファンにもしっかり継承され、当初はメインヒロイン枠には含まれていなかったが、どれだけ優遇しても収まらないクロエファンの圧力に終止符を打つべく、レディアントマイソロジー3にて遂にダブルヒロインの枠を与えられた。が、このキャラのファンはそれすらもダシにしており、メインヒロインsageが収まる気配はない。優遇しなければ殺意を振り撒き、優遇したらしたでそれを利用して作者のスタンスをねじ曲げて広めるという有り様。
- 最初にパーティメンバーに加わる女性キャラで主人公に一途なツンデレ。過去シリーズの流れから見ると、スタート地点は従来のヒロインと並んでいるが、無理にスタートを切ったためか内情の流れに不自然な点が目立つ。
- 序盤の一般市民さえ平気で傷つける危うい性格から、成長描写といえるものもないまま、中盤には命の恩人や一般市民を唐突に上から教え諭す聖女のような振る舞いを見せる。かと思えば終盤には自分が教え諭した教義を激情に任せて自分が破り、命の恩人に瀕死の重症を負わせ放置、再び市民に凶刃を振るった。
- 以上のように明らかに未熟なまま出所不明の謎の説教により恩を着せ、あとになってプレイヤーを巻き込み暴走する正義の独占者という、はた迷惑なキャラクターとなった。
- 恋愛描写においては、ぞっこん中である主人公がクロエの祖国の恩人である女性にぞっこんである事に配慮してもらい、彼女自身はその女性の死後すぐに主人公を自分のモノにするべく唐突に抱きつこうとしたりと、相手に配慮する素振りすらないほど猛烈にアタックしていたが、その主人公には気持ちに気づかれないままにしてもらっている。そのため恋愛感情もギャグのような扱いで済んでおり、ある意味彼女のファンを安心させた。ただその分、現実の葛藤の中で互いの気持ちを確かめ合い、相容れていった主人公とメインヒロインの関係に比べると、どうも距離感が掴めず先行きがぼやけている。
- ヒロインとしては甚だ疑問に残るものの、これがキャラクターの範疇に収まるならまだ可愛げがあると言えた。しかし彼女のファンによる前述の圧力は凄まじく、メインヒロインの生首イラストをファンの面前に晒したり、頻繁に「死ね」「殺せ」を連呼したりと、これだけで賛同可能な層を除く相当数の作品ユーザーが、対策を諦め離れていったことだろう。ここピクシブ百科辞典においても、メインヒロインの人格を致命的なまでに改悪した上でクロエを真のヒロインとして扱う記事を、長年に渡り衆目に晒し続けている。改悪内容を否定することは編集者の感情や考え方を否定するマナー違反だとして作品コミュニティから追い出すという、まさに先に始めた者勝ちという理屈で改悪を正当化。その改悪内容に基づいた編集を同作品系統の記事にばら蒔いており、ほとんど手の施しようがない。
- シャーリィ・フェンネス/テイルズ・オブ・レジェンディア
- 同シリーズのヒロインとしては初めて(物語の関係上仕方ないとは言え)組織的に敵対する。また過去回想では主人公に主導権を握られ、主人公の頭の中で姉との比較や主人公との繋がりばかりが強調され、彼女自身の目線で描かれる他との繋がりが割を食った点は否めない。
- 本質的には主人公の幼馴染みというポジションだが初期プロフィール上では隠されており、主人公を「お兄ちゃん」と呼ぶことから表向きには妹キャラとされる事が多い(実際は血の繋がりどころか種族すら違う)。その事実と違うが表向きにされている「妹」というカテゴリを嫌う人もいる模様。また主人公がとある事実を隠蔽する間は繋がりの進展が望めず、主人公が縛り付けようとするため主人公の所有物のような扱いをされやすい。
- ちなみにぞっこんな主人公に告白するシーンがあるのだが、主人公がシャーリィの姉にぞっこんであるという返答を受け取り、立場的なものもあってそれまでの関係を清算、先に彼女自身は主人公から自立している。ただこれは守っていた巣が変わっただけとも取れ、その中の役割に強く固執する性質は本編終了まで引きずっていた。
- パーティ加入時期が本編終了後というシリーズ随一の加入が遅いキャラクターである。また術技のほとんどは他のキャラと被っていて術技数も少ないものの、用途や属性のバリエーションは揃っており術キャラの中では操作し甲斐がある。加入の遅さは外伝作品でも健在であり、ヴェスペリアまでの全シリーズヒロインが出たレディアントマイソロジー2においてもまだ未参戦であった。レディアントマイソロジー3でようやく、原作後日談の初期メンツと共に序盤から加入。それ以外に外伝参戦はなく、存在は示唆されるものの様々な事情で加入には至っていない。
- また従来のシリーズでは最終決戦前に主人公と共に決意表明をするというパターンが定着していたが、共闘するメインヒロインの中で彼女だけがそれに当てはまらない。(主人公はシャーリィの姉であるかつて婚約した女性の墓前、シャーリィは初めて親交を持った同胞である女性の墓前でその妹と共に、それぞれ独立したストーリーで関係を築いた女性を相手としている)
- その亡き友人は、主人公に捕まって以来、軍の捕虜として出向いてから最初に出会った同胞であり、互いに唯一生き残っていた捕虜として、短い間ながらも行動を共にした。立場の差から始めの方こそ衝突したものの、脱走の際シャーリィの機転で彼女を追っ手から開放したのを機に、わだかまりも溶けて心の内を話し合える初めての相手となった。彼女にとって唯一出会いから死別まで呼び捨て合った関係であり、役割に寄らない立場を越えた特別な繋がりとも言える。
- そういったドラマチックな女性関係?から両刀疑惑が挙がると共に、主人公の束縛からの開放を機に、充電期間を経て遅れてスタートを切ったダブル主人公の一角と捉えられたりもする。
- なおメインヒロインのシナリオを土足で踏み荒らした前述のクロエファンの暴走が、今なお後を引きずって固有ストーリーの体裁すら失っており、人気ランキングでは振るいようもなく、案の定クロエが作品でもっとも高い順位を獲得している。そこをダシにして「彼女の方が公式ヒロインだと触れ回るクロエファンも後を立たず作品全体の価値に大きく響いているのが現状。
- ピクシブ百科事典やニコニコ大百科など多くのサイトで口論を望む自称「シャーリィファン」が暴れたため、彼女のことを知らない・嫌いじゃなかったけど嫌いになったという人物が増えつつあるらしい。
- セルヴィス・クライン/Z.O.E
- ソフィア・エスティード/スターオーシャンTilltheEndofTime
- 主人公フェイト・ラインゴッドの幼馴染であり、料理や裁縫といった家事が得意。彼女の父親はフェイトの両親と同じ研究所で働いており住んでいる家もすぐ近くであった為、古くから家族ぐるみの付き合いをしてきたという、まさにメインヒロインの王道というべき設定である。
- しかし、序盤の最初にチュートリアルの戦闘に参加した後バンデーンに捕らえられて姿を消し、正式にパーティ入りするのは終盤に差し掛かった頃であった。しかもレベル1なので即戦力にはならず、能力的にも紋章術だけみれば強いのだが、それ以外がいかんせん脆弱すぎて、特に防御面は低すぎるので終盤のボスの攻撃で瞬殺される危険性が高いという不遇っぷりである。
- さらに、中盤にパーティ入りするマリア・トレイターが物語のキーパーソンでメインストーリーにソフィアより深く関わっており、戦力的にも初期修得技の「プルート・ホーン」の連発で大抵の雑魚を一掃出来る即戦力として活躍するなど、どっちがメインヒロインなのかと思ってしまう。
- ミーティア/ドラゴンクエスト8
- 主人公の幼なじみでお姫様、最後には主人公と結婚という王道ヒロインなのだが、いかんせん旅の最中はサブタイトル「呪われし姫君」の通り呪いで馬に変えられており、そのためか同じくパーティーキャラの女性であるゼシカのほうがキャラ立ちしているように感じられる。(しかもゼシカはラプソーンに操られて呪われしゼシカとなる)そのうえ北米版では「呪われし王の冒険」とサブタイトルからも追われてしまっている。一応旅の途中で一時的にもとの姿に戻り、主人公に話し掛けるシーンがあるのは救いか。前述の理由から唐突に主人公と結婚したことでゼシカファンから不満の声が上がってしまった。サブタイトルを飾るメインヒロインにもかかわらずパーティーキャラであるゼシカの影にほとんどと言っていいほど隠れがちなのでリメイク版ではこれらの修正をしてもらいたいところである。
- マナ/ルーンファクトリー2
- 主人公が町に住むきっかけを与えた少女で雑貨屋の娘。オープニングムービーではこれでもかとヒロイン力を発揮するのだが、逆にいえばそれだけ。先代のメインヒロインのように突き抜けた個性があるわけでもなく、むしろある程度ストーリーが進むとほぼ空気と化してしまう。というか、このゲームではごく一部のヒロインを除いてテキストの使いまわしがひどい。
漫画におけるメインヒロイン(笑)
- 秋山時乃/くじびきアンバランス
- げんしけんの劇中劇である漫画のメインヒロインという設定だが、主人公の千尋が想いを寄せている事ぐらいしか目立った要素が無く、準ヒロインである律子・キューベル・ケッテンクラートが絶大な人気を誇るキャラクターという設定から、人気を食われている。他にも「主人公以外の男に惚れている」「天然ボケが進行し過ぎて若年性アルツハイマー」等、人気が出ない理由は多々あるが、一番の原因はニワトリや虫だのと言われている尖り過ぎな髪型だと言われている。
- その結果、げんしけん本編でも辛辣なコメントをされたり、劇中でプレイされている恋愛ゲーム版でメインヒロインなのに攻略対象外にされたり、他のキャラはコスプレされたり同人誌を発行されたりしているのに、時乃にはその描写がほとんど無い。(劇中でプレイされる同人格闘ゲーム版では使用されているが、裏設定のあるチートキャラだからと言う理由のみのようである、また常人には使いこなせないので人気は無いようである)
- げんしけんの単行本の裏表紙にはくじアンのキャラが描かれており1巻は勿論メインヒロインである時乃だったが、最終巻(9巻)の裏表紙にはウェディングドレス姿の律子が描かれており、千尋は最終的に律子とくっついたのではないかと思われる描写がある。
- ちなみに、設定を一新しテレビ放送された新生『くじびき♥アンバランス』では、律子は容姿や設定がほとんど変更されていないにも関わらず、時乃は容姿や設定がほとんど変更され、原型を留めていない。(他のキャラも多々変更はされているが、時乃ほどではない)さらにテレビアニメ版でも、最終的には千尋と律子がいい感じになってしまったためにメインヒロイン(笑)というような結果となった。
- ミルト/ポケットモンスターReBURST
- 1話で主人公のリョウガと出会いバースト戦士である彼を調査するために旅に同行した。しかしBHS編にてヤッピーとともに檻の中に入れられてしまい、リョウガに心配される気配がないなどぞんざいに扱われた上に空気化。その後もリョウガ達が戦っている間は離れている場所にいることが多いため解説すらこなせず、仲間がピンチになっているのに手持ちのバルジーナを出そうとせずただ見ているだけなど空気な上に役立たずという有様である。
- 戦闘をこなすラグが仲間になったため一時期立場が危ぶまれたが、ラグはラグでかませ犬化してしまったためメインヒロインの座はなんとか守っている。
- 家長カナ/ぬらりひょんの孫
- 読み切り版のヒロインから姿形は一緒であり、主人公の覚醒のきっかけであり、作者から「理想を詰め込んだヒロイン」と言われたりなど初期はメインヒロインだったが、物語が進むにつれて完璧なバトル物になり非戦闘員であるカナは次第に空気化。また同じヒロイン格であり戦闘キャラである及川氷麗(雪女)と花開院ゆらに出番と人気で大差をつけられる。
- 特に及川氷麗とは恋敵であり、リクオの幼馴染という立場もリクオが生まれた頃から側にいる氷麗がいる為生かされていない。またカナ自体の性格も自意識過剰発言とぶりっコ、二股とヒロインらしからぬ所が多々あり、アニメ1期及びリクオの正体を知った百物語編においてカナの持ち上げを氷麗にさせたため読者の反感を買い、とうとう非戦闘ヒロインの特権であるおかえりなさいイベントまで氷麗にとられ、終始空気のまま連載は終了、さらに最終巻書き下ろしでは氷麗にリクオの矢印が向けられ、最終的な占めにまさかの氷麗の妄想のみの出演に終わり、当て馬にすらなりきれていない。作者のコメントでも触れられていない。どうしてこうなった、きっと純二のせいだ。
ライトノベルにおけるメインヒロイン(笑)
- インデックス/とある魔術の禁書目録
- 篠ノ之箒/インフィニット・ストラトス
- 主人公の幼馴染・巨乳・ポニーテール・ツンデレとメインヒロインに相応しいスペックを持っているのだが、その割には恥ずかしがり屋な性格が災いしたのか主人公・織斑一夏との絡みが少なく、さらにアニメ版の序盤はセシリア・オルコット、中盤からはシャルロット・デュノアに立場を完全に奪われてしまっていた(それを浮き彫りにするかのように、2011年6月からコンビニなどの一部店舗で実施されている「ISくじ引き」の特賞である超ロングクッションの表面にはシャルロットが描かれている)。おまけに臨海学校中のいわゆる『水着回』のエピソードでは他のヒロインが一夏に水着姿でアピールしているのに対し、箒は一夏に水着姿を見せるのが恥ずかしいという理由で一人だけ姿を見せずずっと崖のほうにいた(更にこの回の箒の出番は序盤と終盤だけでありいつも以上に出番が少なかった)。どういうことなの…
- しかも声優の日笠陽子にまで、「箒ってメインヒロインだと思ってたんですよ!(下田さん:メインヒロインだよ!)“ヒロインらしくがんばるぞ”って気合い入れてたんですが、始まってみるとあれれ、“一夏との絡みが意外と少ないぞ”って(笑)。箒は私の娘というか分身みたいなものなので、彼女の報われなさは悲しくなります」とアニメイトTVのインタビューで言われる始末であった。声優にまで言われるって……。
- さらに2011年5月5日に開催されたキャラオンリー即売会「第一回織斑一夏争奪戦!!」では、シャルロットが30サークル、セシリア・凰鈴音がそれぞれ7サークル、ラウラ・ボーデヴィッヒが6サークル参加していたのに対し、箒はなんとたったの1サークルだけだった。本当にどういうことなの…
- そして日笠陽子と下田麻美がパーソナリティを務める「RADIO IS 延長戦」最終回で、一夏役の内山昂輝がゲストとして登場したのだが、この時彼はヒロインの中でだれが一番好きかという質問に「『IS』で何を覚えているかといえばシャルルだもんね」と強烈な一言を放ち、さらに個人的にだれがいいのかという問い詰めにも「ラウラかな」と答えていた。ネット上でも「モッピー」というAAキャラが作られているなどネタキャラの扱いを受けている。箒、お前は今泣いていい。
- しかし、第2期からは前期の空気さが見直されたのか、前より出番が増えている。
- さらに、サンデーGXで連載している結城焔によるコミック版においては、一夏への想いや自身へのジレンマなど、アニメではわかりにくかった彼女の内面描写が事細かく色濃く描写されており、メインヒロイン相応の活躍をしている。また、2014年2月6日に発売されたゲーム『超ヒロイン戦記』においては、打鉄から紅椿への乗り換えイベントが原作に負けない程ドラマティックに描かれており、ことメディアミックにおいての彼女は他のヒロインに負けないくらい、優遇とも言えるほどの描写をされている。
アニメにおけるメインヒロイン(笑)
- エミリー・アモンド、ロマリー・ストーン、ウェンディ・ハーツ/機動戦士ガンダムAGE
- 物語の性質上同作にはメインヒロインが3世代分、すなわち3人存在するが、何故か3人全員がメインヒロイン(笑)に該当してしまっている。詳細はガンダムAGEメインヒロインを参照。
- マリナ・イスマイール/機動戦士ガンダム00
- 中東の新興国アザディスタンの皇女。
- 1st.シーズンのOPでは、物語の重要な役割を担う人物であることを匂わせる演出があったものの、本編では主人公の刹那・F・セイエイとの接点が極端に少ない上に、物語上にもあまり深く関わってこなかったために、視聴者からは空気姫扱いを受けた。そればかりか一部ではエクシアこそ真のヒロインと言われてしまうほど。
- 2nd.シーズンでは救出劇などの見せ場はあったが刹那との仲はイマイチ進展しなかった。
- 劇場版ではエピローグにて、対話の旅を終えて帰還した刹那との再会を果たすという大きな見せ場があるが、そのとき彼女は既におよそ齢80の老婆であり、いわゆる「メインヒロイン」という華やかな姿とは程遠い(もっとも、半世紀越しにお互い解り合えた瞬間でもあり、ドラマチックであることには違いないのだが)。
- アラタ・ナル/エウレカセブンAO
- 主人公フカイ・アオの幼馴染にして特殊能力持ち、さらに病弱属性とヒロインとしては鉄板なのだが、アオのパイドパイパー加入に伴い出番が激減。一方でアオはフレア・ブランと親密になり、彼女が実質的なヒロインとなってゆく。…と、ここまでならまだよくあるメインヒロイン(笑)なのだが、彼女のヒロイン生命に止めを刺したのは7話にてアオの差し伸べた手を拒絶してまでトゥルースの元へと去っていった事件で、人によってはNTR扱いされることも。
- その後しばらくは再び潜伏していたが、14話にて再びアオの前に姿を現す。その際にアオから戻ってくるように再び説得されるもこれを拒否、エウレカのニルヴァーシュ(Spec2)ごと去ってしまう。なお、同話から入れ替わった新OPではこのニルヴァーシュとアオのニルヴァーシュ(Mark1)の戦闘シーンが挿入されている。
- 物語終盤でようやくアオと再び交流するのだが、その直後にまたしてもトゥルースの手助けをし、最終的にトゥルースに撃墜されてしまう。そしてクォーツ・ガンによる二度目の改変世界ではトゥルースと共闘していない代わりにエコテロリストとなってアオとは完全に決別していた模様。そして最終話においてはセリフもないどころか出番も数カットのみという徹底した扱いを受けた。
- 一応ストーリー上では重要人物には違いないのだが、最終的には完全にメインヒロインとは呼べない立場となってしまった。
- 流姫那由乃/キスダム
- CV:水樹奈々、主人公・哀羽シュウと相思相愛など人気要素は多数あったのだが、ストーリー開始早々地盤沈下に飲まれ出番を終える。と思いきや、記憶喪失の状態で哀羽の同僚で恋敵でもある七生愁と同行しており、終盤では覚えていなかったとはいえあろうことか助けに来てくれた哀羽を拒絶してしまう。また、劇中では妹の乃亜とヴァルダの方が哀羽と長く共に行動していたし、メインヒロイン要素もあるので、余計と由乃の立場が無くなっている。
- 結局哀羽のことを明確に思い出す描写は無かっただけでなく、何かに意識を乗っ取られてしまった様な状態で終了してしまったが、唯一の救いは哀羽が彼女の存在の前には世界や目前で助けを求める人々、果てはネクロダイバーとしての使命さえどうでもいいと感じるほどに盲目な愛を捧げている事だろうか。
- ちなみにBD-BOX付属の資料集には、「本作のメインヒロインは由乃」と言う監督のコメントが存在する。晴れて公認のメインヒロインとなったのだった。
ギャルゲー原作のアニメにおけるメインヒロイン(笑)
- 片桐優姫/あかね色に染まる坂
- ゲーム版では普通に人気の高いメインヒロイン。アニメ版ではCVが釘宮理恵だったこともあって人気と知名度が今まで以上に上がった彼女であるがアニメでは終盤での扱いが酷く、あれだけ主人公・準一とのフラグを大量に立てておきながら何と準一は最終的に妹である湊を選んでしまう。
- 『フラグを立てておきながら結局他のヒロインとくっついてしまう』といったことはギャルゲー原作のアニメ版にはよくあることなのだが優姫の場合は、
- 自分の意思とは関係無しに親同士で勝手に許婚にされた挙句理不尽にファーストキスを奪われている
- 許婚とはいえ元々は赤の他人に過ぎない準一とわざわざ一緒に暮らしてまで仲を深めた
- 以上の点により、明らかにアニメ版での彼女の結末は報われなさ過ぎると言ってもいい。
- 瀬名愛理/ましろ色シンフォニー
- ゲーム版ではれっきとしたメインヒロイン。アニメ版でも序盤はメインヒロインとして描かれ、主人公と一緒にお風呂に入るシーンすら用意されていたほどだったが、後半になると天羽みう・乾紗凪・瓜生新吾の三角関係を中心に物語が進んでしまい、結局最終回で主人公はみう先輩と結ばれることになってしまった。彼女も星乃結美や片桐優姫同様、ギャルゲー原作アニメの『フラグを立てておきながら結局他のヒロインとくっついてしまう』の犠牲者となってしまったのである。
- もっともお風呂の一件について補記すると、原作におけるこのシーン実は「二人でお風呂→ギクシャク→主人公問い詰められる→愛理主人公を弁護」というかなり手間のかかったフラグの一段階に過ぎず、お風呂シーンのみを切り出したのでは足りないのである。さらにこれでまだ決定打ではなく、愛理が恋心を自覚するにはもう一つの流れが必要になる。
- だがしかし、「来週さん来週さん」の時点で自覚の有無はともあれ陥落寸前とも考えられ、やっぱり悲劇のヒロインかもしれない。
- 月島小恋/D.C.Ⅱ
- ゲーム版ではメインヒロインではないものの安定した人気のあるヒロインの一人。アニメ版第1期では彼女が実質的なメインヒロインで第1話で主人公桜内義之に告白して晴れて恋人同士になり彼女を中心として話が展開される…ように見えたのだがその割には義之との絡みが少なく、何かと約束をすっぽかされたり更に中盤からは殆ど天枷美夏を中心に話が進んでしまい、仲が深まるどころか逆に義之との距離も遠のいてしまい最終的には破局してしまうというあまりにも悲惨な扱いであった。第2期においてもとうとうサブヒロインに降格してしまい更にストーリーも朝倉姉妹と枯れない桜の秘密がメインなのでやはり目立たない。最も極端に出番を減らされた白河ななかや第2期では一切登場しなかった美夏よりは扱いはマシかもしれないが。このため一部のファンからはアニメ版第1期を黒歴史として封印した人もいるとかいないとか。
- 星乃結美/キミキス
- 同作のメインヒロインなのであるが、普通の女の子を目指したためかやはりこれといった特徴が無いことからキャラ立ちが弱く、『地味子』などと呼ばれていた。アニメ版では彼女がメインヒロインとして描かれ主人公ともいい雰囲気で、『原作じゃ人気無かったけどアニメの星乃は可愛いね』との評価もあった。しかし、最終回では何と彼女は「星乃さんを好きな気持ちは嘘だった!!」と一方的に振られてしまい、主人公は年上の幼馴染・水澤摩央と結ばれるという結末となってしまったのである(公式サイトで担当声優までもが苦言を呈した程であった)。もっともアニメ版では主人公があまりにも最低だったこともあるが、それにしても救われなさ過ぎるメインヒロインであった……。
- リシアンサス、ネリネ/SHUFFLE!
- 前者が神界のプリンセス後者が魔界のプリンセスで主人公土見稟を追いかけ同じクラスに転校した。二人とも順調にフラグを立てるものの後半から稟・芙蓉楓・時雨亜沙を中心に話が進んでしまい最終的に時雨亜沙が稟と結ばれてしまった。この手によくある冷遇ヒロインである。だがそれよりなにより最大の要因は「芙蓉楓が視聴者に凄まじいインパクトを与えたこと」である。
- というのもこの作品は途中まではゲーム版同様明るい話だったが芙蓉楓と時雨亜沙が中心になってからは一気に暗くドロドロの修羅場と化した。特に楓が次第に精神的に追い詰められ病んでいき、虚ろな目で空の鍋をかき回すシーン(通称空鍋)が有名になり、現在においてSchoolDaysの桂言葉と共にヤンデレブームの火付け役として語り継がれるほどの存在となり二人揃って楓の影に隠れてしまった。
総評
表向きはメインヒロインのはずなのに、何故か脇役の方が目立ってしまったり、扱いがぞんざいだったりという事例が多い。しかし、真希やクリムや箒、上記のジャンプ作品ヒロイン等の場合を見ると「ファンからメインヒロイン扱いされない」というよりも「作り手にメインヒロインにしてもらえなかった」というべきところが多い。