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ガノンの編集履歴

2023-05-18 18:49:46 バージョン

ガノン

がのん

ゲーム『ゼルダの伝説』シリーズに登場する魔獣。

概要

ゲルドの魔盗賊ガノンドロフが変貌した邪悪な魔獣。

シリーズによって二足歩行の巨大なか四足歩行の黒いイノシシのような姿をしており、獣の強靭な肉体を持ちながら人間の優れた知能を持つ闇の魔王


作品によっては力のトライフォースを継承していたり、暗黒の武器トライデント、巨大な剣など、異なる武器を所有しており、多くのゼルダシリーズの作品でラスボスとして登場する。


時のオカリナには人だった頃のガノンドロフが登場しており、以後の作品でも彼が変身した姿という形でガノンも登場する。


リンクとゼルダはシリーズ毎に異なる人物だが、ガノン(ガノンドロフ)だけ『4つの剣+』を除いてて同一人物である。


設定が固まっていなかった時期に発売されたメディアミックス作品では「魔界の支配者」「魔族たちの王」と語られているものもあり、後に発売されたリンクの冒険では魔界の出身を匂わせている他、神々のトライフォースにおいては魔族を自称している。


各作品ごとの登場

シリーズ内の時系列順に掲載。シリーズの発売順ではない。

ネタバレも含まれているので閲覧注意


時のオカリナ

Ocarina of time Final Battle

時系列的には最初の登場。

ゲルド族の王ガノンドロフが力のトライフォースを暴走させて変貌した姿で、本作のラスボス。ツノが頭から生えており、豚やイノシシというよりはどちらかというと牛に近い。

2足歩行で、2本の大剣による格闘戦で戦う。

弱点は尻尾だが、マスターソードでしかトドメを刺せない。

しかしマスターソードはガノンの攻撃で場外に弾かれてしまうので、最初はメガトンハンマーやダイゴロン刀など、代わりの武器で攻撃する必要がある。


ガノンドロフが時の勇者リンクに敗れた後、崩壊したガノン城を舞台に最後の一線を繰り広げる。

リンクからマスターソードを弾き飛ばして一時優位に立つが、ゼルダ姫の力で動きを封じられ、最後はマスターソードによって額を貫かれ敗北。

それでも藻掻き苦しむだけで倒れなかったが、ゼルダの呼び掛けに応えた六賢者たちによって封印され、この世界から消え去った。


…………と、これがゲームでのエンディングである。

だがハイラルヒストリアによればここから3つの結末に分岐するとのこと。

即ち――


①時の勇者が帰還した歴史(勇気のトライフォースを持つこどもリンクがガノンドロフのクーデターを防いだ時代)


②時の勇者の伝説が語り継がれた歴史(知恵のトライフォースを持つゼルダ姫が地上に残された時代)


③時の勇者が敗北した歴史(力のトライフォースを持つガノンが時の勇者に勝利した時代)


①時の勇者が帰還した歴史

トワイライトプリンセス

Dark Beast Ganon

ゼルダ姫憑依していたガノンドロフの思念が集まり、魔獣となったもの。本作のラスボス二戦目の相手。

ライオンとイノシシを組み合わせたような四足歩行の猛獣のごとき姿が特徴で、異空間を出入りしながら突進攻撃を繰り出してくる。弱点は腹。

シリーズとしては異色で、魔獣形態がラストバトルの最終局面に位置せず、この後に人間形態に戻っており、ゼルダと共闘しての騎馬戦、最後の一騎討ちと続く。


4つの剣+

魔の邪器トライデントを手にするために風の魔神グフーを復活させた黒幕として登場。

元々はガノンドロフという人間であったが、このガノンドロフは『トワイライトプリンセス』で死んだガノンドロフが生まれ変わったものである。


一人称は「俺」で気性が激しく、哄笑を上げたりリンクやゼルダを下に見た言動を取る。


怪物のガノンとしての姿は、後述の『神々のトライフォース』や『ふしぎの木の実』、『初代』などとほぼ同じデザイン。

攻撃はトライデントからの雷攻撃や魔法弾。神トラで見せた無敵移動も行う。


グフーが倒れ風の塔の崩壊が始まり、リンクとゼルダは階下へと落下。そこで邪気の集合体を見つけたゼルダが封印を試みるが、これこそが真の黒幕であるガノンであった。

ガノンは「つまらん……!」と一蹴し、逆にゼルダを捕らえてしまう。そして巨大な豚の怪物として実体化し、リンクたちにトライデントの猛威を振るう。


しかしダメージを受けたことで力が弱まりゼルダに脱出される。激怒したガノンは、リンクたち諸共ゼルダも始末するべく再び襲い掛かる。

死闘の末、ゼルダが放った光の玉とそれを貫いたリンクの光の弓矢の直撃を受け敗北。動けなくなったところをフォーソードに封印されたのだった。


②時の勇者の伝説が語り継がれた歴史

風のタクト

ガノン自体は登場しないが、ガノンの姿を模した傀儡人形の魔物クグツガノンが登場。

ちなみにハイラル城地下のステンドグラスには、『時のオカリナ』の六賢者と共にガノンの姿が描かれている。


③時の勇者が敗北した歴史

神々のトライフォース

ゼルダの伝説

2足歩行でトライデントを持った青い豚のような姿で登場。アートワークでは『ふしぎの木の実』や『神々のトライフォース2』のものとは異なり瞳がある。


神の声を聞くことが出来た民族ハイリア人の遺跡が点在する時代。人々は聖地に眠る黄金の力トライフォースを求め、その入り口を探していた。

そんな中、まったくの偶然からある盗賊団が聖地の入り口を見つけてしまう。聖地とはハイラルとは異なる別の世界だった。

黄金色に輝くトライフォースを見た盗賊団は仲間を押し分け、眼の色を変えて駆け寄り、血みどろの殺し合いを展開。勝ち残ったのは盗賊団の首領であった。


首領の名はガノンドロフ――またの名を魔盗賊ガノン

これがハイラルを脅かした邪悪な王ガノンの誕生である。

ガノンは「世界を我が手に」という願いによって聖地を闇の世界に創り替えてしまった。


やがて力を蓄えたガノンは、ハイラルがある光の世界への侵攻を目論む。

手始めに邪気をハイラルへと飛ばし、欲深い者たちを闇の世界へと引き寄せる(手下にして戦力を整えるのが目的と思われる)。

更にハイラル各地で異変が起き始め、事態を重く見た王は7人の賢者と騎士団(ナイトの一族)に悪の原因を封じるように命令する。


そこで賢者たちは、伝説の剣マスターソードとその使い手を探すことを考えた。

トライフォースは善悪を判断せず願いを叶えるという性質を持つ。つまり邪悪な存在がトライフォースを手にする可能性もあった。

それを危惧したかつてのハイラル人たちは、神のお告げに従ってマスターソードを鍛えた。その剣はトライフォースをかどわかす魔を撃退でき、真の勇者にしか扱えないとされていた。


しかしマスターソードも使い手も見つけ出せず、やがてガノンの邪気は王宮まで迫り、騎士団と悪しき者たちとの壮絶な戦いが引き起こされた。

だがナイトの一族の犠牲と七賢者の力によって闇の世界の出入り口は封印され、魔盗賊ガノンの陰謀は阻止されたのだった。


これが後世に語り継がれる「封印戦争」の結末である。

ちなみにこの時の戦いで、ナイトの一族は賢者たちを守るべく殆どが命を落とし、現代においてはリンクしか生き残りがいない。


諦めの悪いガノンだが元の世界に戻る方法がわからず、また自身の力では封印を破れずにいた。

そこで一計を案じたガノンは、光の世界にいる司祭アグニムに憑依し分身として暗躍させ始めたのだ。


ハイラル各地の災いを鎮めさせ、救世主として王の信用を得て接近。城に入ったところで本性を現し、ハイラル王を殺害し、兵士たちを操り、ゼルダ姫を始めとする七賢者の末裔たちを拉致させた。

目的は、七賢者の血を引く娘たちを生贄に捧げることで鍵として利用し、賢者の封印を解くこと。これによってハイラル城に闇の世界への道を築くことに成功する(娘たちは闇の世界のダンジョンに幽閉されている。利用価値があると判断したのか殺さなかった)。


だが通路としてはまだ狭いためガノンが通り抜けることはできなかった。そこでアグニム(に憑依したガノン)は根城である「ガノンの塔」に結界を張り、道が開くのを待つことにした。

しかしリンクによって娘たちは救出され、塔の結界を破られたことで乗り込まれてしまう。アグニムが倒されると抜け出し、コウモリに変身して逃走。しかし閉ざされた世界では逃げ場などなくピラミッド内部へと着地。リンクとの死闘の末に敗北し、今度こそ彼の野望は阻止されたのだった。


なお、闇の世界にいるはずのガノンがどうやって光の世界にいるアグニムに憑依したのかは不明である(神父が序盤に「司祭は魔物に憑依されている」と口にしている)。

この矛盾を考慮してか後述のコミカライズ版では設定が変わっている。


闇の世界に足を踏み入れた者はガノンによるトライフォースの呪いを受け姿形が変わってしまうが、ムーンパールと呼ばれる宝玉で聖三角の呪縛を防ぐことができる。

最終決戦ではトライデントをブーメランのように投げたり、火の鳥を飛ばすといった攻撃を仕掛ける。銀の矢がなければ攻略は不可能のように思えるが、別になくても倒せる


封印やら結界やらそれっぽい単語が出るので誤解されがちだが、ガノンは闇の世界から出られなくなっただけで封印(身動きが取れなく)されたわけではない。

後述の漫画版では設定が変わっているため混同に注意。


まとめると封印戦争=時のオカリナでの戦いということなのだが、何分にも神トラの方が先に発売された関係で設定が変更されている。


夢をみる島

ガノンそのものは登場しないが、ラスボスの変身形態に『神々のトライフォース』のガノンを模した形態がある。これ以外にもアグニムやデグテールなどにも姿を変える。


ふしぎの木の実

双子の魔女ツインローバが復活をもくろんでいたもので、滅び・嘆き・絶望の炎がともることによって復活するとされていた。

ツインローバは闇の世界から闇の将軍ゴルゴンと闇の司祭ベランをそれぞれホロドラムとラブレンヌに送り込んでディンを幽閉およびネールを操って滅びと嘆きを集め、その後絶望の炎をともそうとゼルダを生贄に捧げるべく誘拐したものの、最後の儀式の寸前にリンクが駆けつけてツインローバが撃破されたため、やむをえず自らを生贄にすることでガノンが召喚された。

しかし不完全な状態で召喚されたため、理性をもたない単なる魔物としての登場であった。

『神々のトライフォース』と似て非なる見た目で、トライデントや魔法弾での攻撃がメインとなっているほか、空間を捻じ曲げてコントロールを逆にすることもある。


神々のトライフォース2

『神々のトライフォース』から遠い未来を描いた続編であり、リンクに倒されたという設定はなくなり封印されたということになっている。

ガノン自体は『ふしぎの木の実』とほぼ同じ見た目であるが、今作では単に力のトライフォースを持つ者として登場。

ロウラルの司祭ユガがトライフォースに触れようとして3つに分裂した際、「力」が封印されていたこいつに宿ったため、ユガによって召喚されユガに取り憑いた(飽くまで人格はユガ)。

合体後の「ユガガノン」の行動はトライデントや魔法弾など元のガノンと共通するものが多い。これが本作のラスボスとなる。


ゼルダの伝説(初代)

CV:不明(BSゼルダの伝説)(加藤精三が有力視されているが、声が加工されているため特定不可能)

シリーズ発売順的には初登場。復活してゼルダをさらい、力のトライフォースを強奪した。本人はデスマウンテンの地下迷宮に隠れている。

トライデントは持っておらず、姿を消した状態で部屋を動き回って魔法弾を放つという行動パターンとなっている。迷宮内の雑魚戦は複数同時に相手をする分、攻撃が苛烈を極める為、単体で戦うガノンの方が攻撃の手数が少なく、アッサリ倒せるため拍子抜けする。ガノンを倒してトライフォースを取り戻した後は、ゼルダを救わずに迷宮から出る事も可能。


なお、後日談を描いたファミコン冒険ゲームブック『蜃気楼城の戦い』では、弟である将軍(ゼネラル)ガイアが登場している(後述)。


リンクの冒険

『初代』において死亡し灰と化したため、直接の登場はない。

ただし「ガノンを倒した者の血」を捧げることで復活するため、各地の魔物はリンクを葬りその血を入手するべく躍起になっている。ゲームオーバーになるとガノンが復活してしまった旨のメッセージが表示され、ファミコン版では彼のものと思われる笑い声が響く。

海外版のみ、ゲームオーバー画面にシルエットが登場する。


時系列不明

ゼルダ無双

メインストーリー及びアドベンチャーモードのラストボスとして登場。

すべてのトライフォースを手にしたガノンドロフがその力で魔獣となったもの。ガノンドロフはリンクに一度倒されるも哄笑を上げながらこの形態へと変貌し、最後の一戦を繰り広げる。外見は『トワイライトプリンセス』に登場したものをベースに手甲や両肩の角などを加えたような姿になっている。また『時のオカリナ』とは異なり理性を保っており普通にしゃべる。

他ボスの特徴を併せ持ち、マシンガンや魔法弾、突進、大ジャンプ踏みつぶしと多彩な行動パターンを持つ。倒し方は少々面倒臭く、再現したボスの攻撃中に、そのボス弱点となるアイテムで攻撃する必要がある。すべての部位を破壊すると攻撃方法が変化し、突進や雷など苛烈な攻撃を繰り出すようになる。突進や一部の攻撃の後に額が光るので、そこに弓矢で攻撃することでウィークポイントが出現するので全力で攻撃するべし。

移動の際は四足歩行だが体型は他作品同様に上半身が大きいため、前脚は腕としても使用する。

なんとDLCとしてこのガノンを操作するモードも存在する。

ご愛用のトライデントも巨大魔獣へのとどめに限ってのみ、ちょっとだけ登場。


メインストーリーでは絶対的な力を持つ自分がリンクたちの「諦めない心」の前に追い詰められ、動揺を露わにする。


「我はガノン…かかって来い…ハイラルの者ども!」

「なぜだ…なぜ我が追い詰められている…? なぜヤツらは、あきらめようとせぬ…!」


光の矢で勝機を掴んだリンクに敗れ、それでも立ち上がろうとする。直後、リンク、ゼルダ、ラナの手にトライフォースが戻り、聖三角形の力によって裁かれ再び魂の欠片へと戻された。その後、リンクとゼルダがマスターソードを台座に戻したことでガノンドロフもまた完全に封印された。


ブレスオブザワイルド

厄災ガノンという名称で登場。詳細はこちらを。


厄災の黙示録

ブレスオブザワイルドの100年前を描いた無双コラボ作品。

同じく厄災ガノンの名称で登場する。詳細はこちらを。


ケイデンス・オブ・ハイラル

オクターヴォがハイラルを乗っ取ってまで対抗手段を探していた真のラスボス。

未来のハイラルを支配しており、完全に理性を保っている。

音楽の際に優れ、リンクたちの攻撃が届かない上層でオルガンを演奏し数多の魔物を召喚する。時々、リンクたちを踏みつけに下層に降りるが破壊すると麻痺するバリアで身を守っている。


外部出演

大乱闘スマッシュブラザーズX

大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / WiiU

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

ガノンドロフの最後の切りふだとして登場。

トワイライトプリンセスのものと同じ姿の魔獣に変身し、巨体で突進することで他のファイターを吹き飛ばす。まともに喰らえば一撃必殺の威力。


SPECIALでは時のオカリナ時代のガノンに変身し、二刀の刃で斬り付けてから突進攻撃を見舞う。

またボスキャラクターとしても出演しており、「勝ちあがり乱闘」(リンクゼルダのルート)や「灯火の星」でもボスの1体として登場する。

ゼルダのルートの場合、原作再現なのかガノンドロフ戦→魔獣ガノン戦というパターンになる。


戦闘ではまさかの勇者のお株を奪った二刀流回転斬りを披露(風のタクト版のファントムガノンを意識したと思われる)。この他、終焉の者を連想させる稲妻をともなう剣技など存分に暴れ回る。

ちなみに原作再現なのか尻尾にしかダメージを与えられないので注意。尻尾を攻撃してダウンした場合はどこを攻撃してもダメージが通るようになる。


余談だが「灯火の星」ではクッパギガクッパ)とは違い、一度ガノンドロフを解放してからでないとガノンと戦えない。

つまりガノンドロフvsガノンなんてややこしいシチュエーションにもなる。冷静に考えると元々はギガクッパの方がクッパとは別の存在という設定であるため、本来は逆なのであるが。


また、勝ち上がり乱闘でガノンが担当するルートは、DLC追加でボスラッシュがコンセプトのセフィロスを除けば、せっかくの様々な世界的キャラクターとの共演にもかかわらず全てゼルダシリーズのファイターであるあたり、リンクやゼルダに対する執着が窺える。

剣士を相手取るロイや黒騎士をテーマにしたアイクには出てきてもよかったんじゃなかろうか……。


スピリットとしても登場しており、名称は「魔獣ガノン」。トワプリのガノンドロフのスピリットを成長させることで入手できる。ランクはLEGENDと最高峰。ガノンドロフはショップに陳列される時があるので、初心者なら買っておいて損はない。

時オカ版の「ガノン」もスピリッツになっているが、こちらはランクがACEであり性能も劣る。



とびだせどうぶつの森amiibo+


暴走気味の大魔王が どうぶつの森にやってきました。

トライフォースの力を悪用したりしないで 森のみんなと仲良くできると いいんですけど…


基本データ

名前ガノン
英名Ganon
誕生日、星座2月21日(うお座)
登場機種とびだせ
種族ブタ
性別
性格コワイ(オレ) タイプ
初期口癖フォース
好きな言葉(座右の銘)封豕長蛇

「とびだせ」での設定

好みの物好まない物部屋BGM
トラディショナルファンシーこわいうた
好きなコーヒーミルクの量砂糖の量
キリマンジャロたっぷり3個

家族構成特技将来の夢
一人っ子やり投げ世界を統べる者

なんと、ガノンドロフもしくはドットリンクのamiiboを使うとガノンが「どうぶつ」としてオートキャンプ場に訪れる。種族は勿論ブタ。あちらの世界観に則り、通常の住民と同様の扱いとなる。

珍しく敵扱いではない部類にあたるが、『将来の夢』の項にあるとおり、他の作品と変わらぬ野望を抱いている様子。


コミックス版

多くが古い作品のため現在では入手困難である。

物語の要点やネタバレまで含めて記載しているため、これから読みたいという方は閲覧注意


こばやし将著「ゼルダの伝説」

闇の大王と言う設定で登場。力と知恵のトライフォースを手にすることで地球の破壊を目論む(本作は、はるか昔の地球にあるハイラル地方という設定である)。

ダンジョンの奥で暗闇にて身を潜めていたがリンクが知恵のトライフォースを掲げたことで姿を暴かれる。

今度は透明になってビーム攻撃を放つもやみくもに剣を振ったリンクに位置を特定され敗北した。

なお、この作品のガノンは一切喋らない。


「ラストバトルの際に暗闇を利用して姿を隠す(照らさないと姿が見えない)」というのは神々のトライフォースで描かれている。


乱丸著「ゼルダの伝説」「リンクの冒険」

「ふふ……このガノンを倒さぬかぎり姫は手に入らぬぞ」


登場作品は『ゼルダの伝説(初代)』。一人称は「わし」「オレ」。外見はブタではなくコウモリを思わせる。

ハイラル地方の小国に攻め込み、ハイラル宮の近衛隊長ゾッドを部下(親衛隊長)に引き込み、続けてゼルダ姫と乳母インパを監禁した。

当初はまやかしによって巨大な石像に化けており、役に立たない部下を火炎放射で焼き殺すなど激情的かつ残虐な面を見せていた。普段は魔王に相応しい言葉遣いだが、その実かなりの短気で思い通りに事が運ばないと途端に怒り出す。


8つに分けられた知恵のトライフォースの在り処を聞き出すべくゼルダ姫を尋問するが、既にトライフォースの在り処を示す鍵(お守り)はインパに託され逃げられてしまっていた。すぐさま追っ手を差し向けるが、手下はリンクによって撃退され、インパは逃走中に力尽き死亡。お守りはリンクに託された。


部下からの報告でそのことを聞き、ライネルやウィズローブなど次々と刺客を差し向けるがすべて失敗に終わる。

ついにはガノンの神殿まで乗り込まれ、親衛隊長ゾッドもリンクに敗れ去る。玉座にてリンクと直接対決となるが、石像のまやかしは知恵のトライフォースによって破られ、姿を消して攻撃を仕掛けるも辛子のパチンコ玉を当てられて目印を付けられたことで破られる。更には反撃まで受け胸をマジカルソードで貫かれる。


リンクを侮れない敵と認め「自分で出向いてでも早くお前を始末するべきだった」と後悔を口にする。そして「力のトライフォースがある限りガノンは死なぬ」と言い残して飛翔。このまま逃げて傷が癒えるのを待つことにした。


だがリンクが追い掛けて来たため迎撃するべく構えるがリンクが手に持った槍を見て驚愕する。それは知恵のトライフォースとマジカルソードを合体させて生まれたものだった(力のトライフォースに対抗するために合体させた)。

そのことに気づいて動揺するも時既に遅く、眉間を槍によって貫かれ敗北した。


ガノンの神殿から逃げ出すも追いつかれて命を落とす……皮肉にもそれはインパにした仕打ちと同じものだった。


続編『リンクの冒険』にて初代ゼルダ姫を眠らせた中年の魔法使いが新たな黒幕として登場。灰となったガノンを復活させるべくリンクの血を狙う。


その魔法使いの名はガノン


「わしがガノンだ。そーとも」

「生きのびてきたのだ」

「トライフォースを手にするために。何百年も……」


過去魔法使いのガノン(以下「魔法使い」)は、若き国王(初代ゼルダ姫の兄)に仕えながら勇気のトライフォースの行方を探していた。手始めに王を唆して悪の心(野心)を吹き込み、その目的を叶えるという名目でトライフォースを探させた。


魔法使いは初代ゼルダ姫がその行方を知っていると見て拷問に掛けようとしたが、王に止められたため業を煮やし、王が不在の間に無理やり口を割らせようと迫る。だが激しく抵抗されたため魔術によってゼルダの魂を奪い取ってしまった。

それを見た王は、魔法使いが妹を殺したと勘違いして逆上し斬りかかる。深手を負った魔法使いはいずこかへと姿を消した。


以後も魔法使いはすべてのトライフォースを手に入れるべく数百年を生き続けたが、長い年月を重ねる内に悪の心が人格を持ち始めていた。やがて力を付けた悪の心は魔法使いから分離して実体を得、怪物の姿を象った分身として誕生。トライフォースを求める同志となった。


本作では、この分身が原作に登場する「ガノン」の正体とされる

魔法使いの方は、リンクの冒険の説明書で語られる魔術師がモデルとなっており、初代ゼルダ姫を眠らせるのと引き換えに絶命している。

このため魔法使いの正体がガノンというのは独自設定である。


以後、魔法使いは仮面をつけて黒幕に徹し、ハイラルの侵攻は分身の方が務めていた(このため分身の方が「ガノン」として表舞台に立っていた)。

水晶玉を通して遠くの景色を見たり、天候に干渉して海上に嵐を発生させるなど魔法使いに違わぬ力量を持つ。しかし直接戦闘は苦手なようで、国王に斬り付けられて逃げ出したり、終盤ではナイフを手にリンクたちに襲い掛かっている。

分身のガノンと同じく短気であり、失態を働いた手下に激怒して魔法で焼き払ってしまっている。


2巻の序盤ではリンクとゼルダが合流したのを知ると、彼らが乗る船を嵐によって転覆させ離れ離れにさせている。魔法使いは「二人に力を合わせられると何かと都合が悪いのでな…」と言い訳するように呟いているが、それを聞いた手下には「ホントにそれだけかな?」と陰口を言われている。

その後もゼルダがダルニアの街に保護されていると知ると手下たちを執拗に差し向けていた(ゼルダの命を狙ったのか、身柄を確保したかったのかは不明)。


2巻の終盤ではリンクに化けたゼルダ姫の血を手下たちが抜き取り、その血を用いてガノンが復活する(これによりゼルダ姫は絶命する)。しかしリンクの血ではなかったため不完全な復活となってしまい、顔の皮膚がドロドロに溶けたゾンビのような姿となってしまった。

このため顔面に焼けるような激痛を感じる時があり、不完全な復活であることを示唆している(またゼルダの遺志でガノンを苦しめているような描写もされている)。

口調も前作のような魔王然としたものではなく、リンクへの憎悪がそうさせるのか暴君そのものの乱暴なものになっている。


復讐心に燃えるガノンは自らの手でリンクを殺すと宣言し、手下たちにも手出しは無用と告げる。だが魔法使いは「勇気のトライフォースを見つけ出せるのはリンクだけだ。手に入れたところで横からいただく」と待ったを掛け、ガノンにはトライフォースの捜索だけを命じる。

納得できなかったガノンは「オレに命令するな!! このガノンにそんなケチな仕事をやらせようというのか!?」と激昂。憂さ晴らしに町を襲って虐殺を行ったが苛立ちは解消されず、これにより両者の仲は最悪なものとなってしまう。


「グヮハハハハ!! ごくろうだったなリンク。「勇気」のトライフォースはわしがいただく」

「きさまの役目は、ここで…終わりだ!!」


復活したガノンは大神殿を前にリンクを強襲するが、ここでゼルダ姫に助けられたことでリンクの仲間になっていた魔物が飛び掛かる。魔物の突撃によってガノンは溶岩の湖へと道連れにされるが、「この程度では死なない」と復活。魔物は姿を見せることがなかった。


その間にリンクは大神殿に逃げ込んでしまい、後を追うも内部では術が使えず、数々のトラップの前に不利を余儀なくされる。このままではリンクに勇気のトライフォースを取られると焦るが、外に引き返すと城を占拠し、ゼルダの遺体を輸送中の近衛兵ビリーを人質に取る。

そしてリンクが大神殿を出たところでトライフォースとの交換を迫った。


悩むリンク。焦れたガノンはリンクに攻撃を仕掛け、目の前でビリーをいたぶることで脅しをかける。だがゼルダの遺志が働いたのか、ガノンは顔を抑えて苦しみ始めてしまう。これによりゼルダの遺体とビリーを手放してしまう。


ビリーはリンクに助けられたが、ゼルダの遺体は溶岩の湖の中へと落ちて行ってしまった。

怒れるリンクはガノンと空中戦を展開。手強いと見たガノンは即座に逃げ出した。


その後、密かに魔法使いの体内へ逃亡。今度は魔法使い自らが動き、リンクが初代ゼルダ姫を目覚めさせた後にトライフォースを奪おうとするが失敗に終わる。

直後、魔法使いを見限ったガノンは反旗を翻し、体内を破壊して抜け出す。そのまま不意を突いてリンクが持つトライフォースを奪い取った(この際、魔法使いは急激に老化しており分身に生気を奪われたような描写となっている。ゼルダ姫の血を奪った報いということか)。

ミイラのような姿になり致命傷も受けた魔法使いは、懺悔するようにガノン(分身)の正体を語る。


「あいつは…あいつは私の分身…なのだ」

「いつの間にか私から抜け出し、しだいに、私より強く大きく…なってしまって」

「ついには私自身をうらぎった…あいつは私の…悪い心…なのさ」

「(初代)ゼルダ姫、私は…私は…あなた…を…」


こうして数百年を生きた魔法使いのガノンはこの世を去った。そして残された分身はリンクとドラゴンボールばりの死闘を繰り広げる。

まんまとトライフォースを奪い取ったガノンはその場から飛び去るが、そうはいかないとリンクも飛翔。正真正銘最後の戦いを繰り広げる。


ガノン「わしを倒せばゼルダの復活はなくなるのだぞ!!」

リンク「ハイラルをきさまの物にしてまで…姫が復活を望むと思うかっ!?」

リンク「姫は…炎となって消えた…ハイラルをきさまから守るために!! たとえ姫がゆるしても…ボクはお前を許さないっ!!」


最初は互角に渡り合っていたがゼルダ姫を失った怒りに燃えるリンクに圧され始め、逃げを打ったところで巨大化した剣によって脳天を貫かれ敗北した。


「バカ…め…これで本当にゼルダの復活は…なく…なった…血さえ…あれば…」


その言葉を最期にガノンの遺体はドロドロに溶解し、血の一滴も残ることはなかった。

この瞬間、トライフォースへの妄執に囚われた「ガノン」という存在はこの世界から完全に消え去ったのだった。

遺体となったゼルダ姫だが、ラストシーンにてトライフォースが起こした奇跡によって魔物と共に復活を果たすこととなる。


なお、魔法使いの「中年の魔法使い」「短気であり失態を働いた部下を処刑する」という部分は、ガノンドロフに当てはまらないこともない。失態を働いた部下を処刑するという行為も時のオカリナのガノンドロフが行っている。


『神々のトライフォース』に登場する司祭アグニムは、ガノンに憑依され分身として活動していたという境遇であり、乱丸版ガノンとは逆の立場になっている。


アグニムからコウモリに化けたガノンが抜け出し、それをリンクが追い掛けてラストバトルに突入するというのも乱丸ガノンとの決戦を思わせる(前述のように乱丸ガノンのモチーフはコウモリである。「ガノン」の正体が人間だったというのも表現こそ違うがよく似ており、トライフォースを探すためにハイラル王の信用を得て近づいたというのも時のオカリナで描かれている)。


ガノンを倒した最後の一撃は頭上から脳天を貫くというもので、似たようなシチュエーションが風のタクトのガノンドロフ戦で描かれている。


トワイライトプリンセス』のラストバトルではゼルダ姫に助けられたことで改心したある人物がガノンドロフに勝負を挑むが、勝敗不明・生死不明の描写を挟んだ後でガノンドロフが現れ、犬死したことが判明する。だがエンディングにて復活を果たす。


『大地の汽笛』ではゼルダ姫(の肉体)を糧にして復活した魔王が登場している。しかしまだ馴染んでいないため苦しみ始めてしまい、戦闘にはならず撤退している。

ラストバトルの際は、今まで仕えていた配下を糧にしており、一方的に仲間割れを起こしている。


ゼルダ無双』には「の人格に分離した魔女」というコンセプトのキャラクターが登場している。善も悪もリンクに好意を抱いており、悪の方はガノンドロフに憑依されて操られていた。これにより邪心を植え付けられ、すべてのトライフォースと勇者を手に入れ、更にはハイラルを征服するという野望に向けて動き出すこととなる。


などなどコミカライズでも最古のゼルダ漫画ということもあり逆輸入された要素は多い。


蜃気楼城の戦い

「よく来たね、リンク」

「この娘を水晶球に入れておくのはもったいない。いずれわたしの妃になる身」


初代ゼルダの伝説の後日談的作品。ガノンは倒されているため登場しないが、弟である魔将軍(ゼネラル)ガイアが登場する。

兄のことはどうとも思っていないのか特に触れておらず、ゼルダ姫に対する執着の方を見せている。

本作のラスボスであるがなんと台詞は三つしかない(上記の二つの台詞に加え、「ムダだ!」という台詞がある)。


この作品のガノンは、闇の世界からハイラル地方に侵略して来たという設定。ゼルダ姫を拉致するも旅人の剣士リンクに敗れている。

ガノンの弟と聞くとどんな化け物かと想像するかもしれないが、意外にも外見は黒髪オールバックで黒い口髭を蓄えた細身の紳士だったりする。服装もすべて黒一色で統一され、耳が尖っていることを除けば人間と変わらない見た目をしている。むしろイケおじである。


が、その正体は巨大な鴉(カラス)。本性もプライドが高く激情的。余裕ぶって哄笑を上げるがすぐに表情を険しくする。

鴉がモデルの為かアメリカ合衆国の作家エドガー・アラン・ポーのヒット作『大鴉』の一説を引用している(後述の爪でズタズタに切り裂かれるルートより)。


物語開始前、世界一の魔道士を名乗って国王グレアムII世と謁見。「ゼルダ姫を花嫁に」と頼み込む。

しかしゼルダの祖父の遺言では「ハイラル1の剣士でなければ結婚は認めない」とあったため拒否される。

「断るならリンクとゼルダ姫に呪いを掛ける」と脅したがそれでもダメだったため、宣言通り二人に呪いを掛けてしまった。


その呪いとは、リンクは昼にしか動けず、ゼルダは夜にしか動けなくなるというものだった。普段はクリスタルムーンという水晶に閉じ込められてしまうため、片方が動ける間はもう片方が動けなくなってしまうのだ。

更に力と知恵のトライフォースまで奪い取り、それぞれ2つに分割して隠してしまった(自分では聖なる秘宝を所持できないため)。


終盤ではまんまとゼルダ姫を捕らえ、催眠術を掛けて側に置いてしまう。このまま妃にするつもりだったが、根城である蜃気楼城(ミラージュキャッスル)までリンクに乗り込まれ対決となる。


超能力でリンクを壁に叩きつけたり、マジカルロッドの呪文をコウモリに変えるなどして寄せ付けない実力を披露。更には指先から迸る炎の帯でリンクを翻弄する。

選択肢によってはバトルポイントで消費の判定が行われる。


敗北ルートでは、ガイアは両手を天にかざし、大広間全体を火炎地獄に変えてリンクを焼き尽くし灰にする(ゼルダ姫は無傷)。

勝利しても「バトルポイントでは勝ちだが、魔将軍ともなればそう簡単に倒せはしないのです。喜ぶのはまだ早い。努力しなさい!」と地の文で注意される。ここでゼルダ姫の救出を優先しないと、上記の敗北ルートに直行する(実は最初からゼルダ姫の救出を優先すれば、そもそもバトルポイントでの勝敗が発生しない。ガイアを倒すにはゼルダの協力が不可欠)。


正しい選択肢を選べばリンクの笛の音によってゼルダ姫が正気を取り戻す。激怒したガイアは大鴉としての正体を現すが、ここでまたしても分岐が発生する。

ゼルダ編でバイブルを手に入れていない場合、リンクたちはガイアには勝てず爪によってズタズタに切り裂かれゲームオーバーとなる。

バイブルがあればリンクのマジカルロッドが合わさったことで炎の矢が放たれ、ガイアの全身を燃やす。


ここでマジカルソードで倒すを選択した場合、胸を貫かれて倒されたはずのガイアが復活して不意打ちを仕掛けるイベントが発生する。

ライフが3以上無いとリンク、ファニー、ゼルダの3人ともムシャムシャと食べられてゲームオーバーとなる(既に理性を失っているため花嫁にするはずだったゼルダまで食べてしまった)。


条件を満たせばリンクが銀の矢をガイアの胸に突き刺して逆転勝利となる。

実はマジカルソードで倒すのではなく、銀の矢で倒すを選べばライフ云々の条件が出ないため、そもそもゲームオーバーにならない。最後は剣で倒したいというプレイヤーの心理を逆手に取った罠である。


「『魔〇〇』という肩書き」「ゼルダ姫たちをクリスタルに閉じ込める」「リンクに呪いを掛ける」「攻撃には炎を用い、またコウモリも利用する」「闇の世界から侵略して来たという設定のガノン」など神々のトライフォースに登場する魔盗賊ガノンに通じるものがある。


余裕ぶって哄笑するが実は激情的というのも時のオカリナのガノンドロフに見られる。

また「リンクの剣で倒されたかに思われたが、最後の悪足掻きで逆襲に出るも聖なる力に敗北する」というのがこの作品ラスボスで描かれている。

ちなみに同作に登場するこちらは不意打ちに成功した側。


「ゼルダ姫に呪いの術をかけて自由を奪った魔道士」というのも、リンクの冒険の説明書に登場する魔術師と役回りがよく似ている。


新・ゼルダの伝説

「あくまでも戦う気か…このガノス様と……!!」


ガノンは登場しないがよく似た名前のラスボス・ガノスが登場する。

獅子を思わせる風貌をした悪魔のような顔の男であり、幾多の勇者を返り討ちにした実力の持ち主でもある。

自分を強者と見てリンクを見下す一方で、見た目とは裏腹に暴力よりも取引での解決を提案することも。

意外にも紳士的な部分があり「女子供は殺さない」を信条としている。

一方でオリジナルキャラクター・コムの両親を殺害したことから憎まれている。


いくつかの小国がまとまって大ハイラル王国を築いた時代。そこに目を付けた大魔王ガノスは、死の山を根城にして侵略の魔手を伸ばし、怪物や魔物を送り込み、国中を荒れ果てさせていった。

ついには王家に対して「ゼルダ姫を花嫁に」と要求。しかし国王から拒否されたため大いに怒り、ゼルダ姫に呪いを掛けてクリスタルの中に幽閉してしまう。

それを解放するべく一人の若者がガノスの討伐を申し出る……というところから始まる。


シリーズの敵としては珍しくゼルダ姫を花嫁にしようとしており、拒否されてかなり怒ったことからも本気だったことが窺える。後述にもあるように取引に応じた際は本当にゼルダ姫を解放しており、彼なりの想いが垣間見れる。


リンクの選択肢によってガノスとの勝敗が分岐する。

弱点は剣と光であり、時間停止の術タイム・ストラールは一瞬で解除されるため通用しない。選択肢を間違えると直ちにゲームオーバーとなる。


ガノスと取引を交わすルートでは、「ゼルダ姫を解放する代わりに私に刃向かうな」という約束をリンクが飲んで戦闘にならない。その場合はゼルダ姫を呪いから解放する薬を渡してくれる。

リンクはゼルダ姫を助けてからガノスを倒しに来るつもりだったが、ガノスを倒すのに必要な秘法が失われてしまうためバッドエンドとなる(正義の味方が悪と約束した上に破るつもりだったからだろう……約束を守ったガノスの方が潔く見える)。


ガノスに敗北するルートでは、リンクの時間停止の術を破って殴り倒し(もしくは光を放つ術よりも先に)口から吐き出した闇の中にリンクとコムを閉じ込めて勝利。「命だけは助けてやる。自分の未熟さを思い知れ」と勝ち誇る。

別のルートではリンクの命を奪うが、コムだけは見逃した。


ガノスに逃げられるルートでは、リンクから手傷を負わされたことで撤退を決意。ここで選択肢を誤ると逃げられてしまう。その際は「さらばだ。私を初めて傷つけた勇者よ」と称賛の言葉を送る。


ガノスに勝利するルートでは、リンクと仲間たちの勇気から生まれた勇気の秘法の輝きにより焼き尽くして勝利となる。


「ゼルダ姫を水晶に幽閉する」というのは神々のトライフォースのガノンが行い、

「刃向かう者には容赦しないが女子供は殺さない」というのは時のオカリナや風のタクトのガノンドロフが行っている。

また「時間停止が通用しない(一瞬で解除される)」というのもこいつで描かれている。


暗黒トライフォース伝承

「よく…きた…リンク…今度はおまえが…地獄へ行く番…だ…」

同じく選択肢によってルートが変化する小説作品。

闇の司祭が捧げた「リンクの血が染み込んだハンカチ(を用いた呪力)」によって復活するが、血の量が少なくて不完全だったのか、元々そういうものなのかゾンビのような姿になっていた。

ゼルダ姫が突然昏睡状態になってしまい、国王はガノンが復活したことを察知してリンクに討伐を求める。


当初は黒幕として扱われていたがガノンだが、実際には闇の司祭が真の黒幕であり、ガノンは最初からリンクに倒される捨て駒でしかなかった(ガノンもそれを承知した上でリンクへの復讐に加担したようだ)。

ガノンは死の間際にガスを噴き掛けてリンクの動き封じ、そこへ闇の司祭が現れて……。


司祭の正体は、かつて王家と対立して王位継承を争った一族の末裔である。闇の力を崇めていたため人々に受け入れられず、王位継承に敗れ、やがて滅亡したとされている。

その末裔は復讐の一環として国王の信用を得て側近となり、一方でガノンを利用してリンクを誘き出させる。そしてリンクの心(ガノンに対する怒り)と生命力を用いてブラック・リンクを生み出した(一族に伝わる邪のトライフォースにリンクを吸い込み、トライフォースそのものがブラック・リンクになった)。

その後、リンクは邪のトライフォースから脱出を果たすが、城は黒幕に乗っ取られ、ゼルダ姫もブラック・リンクに憑依されてしまう。ラストバトルの際にはリンクに刃を向けた。


かつて王位を狙った邪悪な存在が王家によって歴史の闇に葬られる」「復讐の一環として同じく恨みを持つ者を表向きの黒幕に仕立て上げる」「自身は城を襲って乗っ取り、ゼルダ姫に憑依してリンクに刃を向ける」というのはこの作品で描かれている。

国王の信用を得て近付き本性を現して城を乗っ取った司祭」も神々のトライフォースで描かれている。


魔界からの逆襲

「わしは憎い……貴様だけは、何度殺してもあきたらん……」


選択肢によってルートと結末が変化する小説作品。

リンクに倒されたガノンの怨念が、リンクの夢に現れて白い霧(白い闇)に包み込むという悪夢を見せる。直後、目覚めたリンクは本当に闇に飲み込まれ、ゼルダ姫(5代目)と共に数百年前の時代……ハイラル創世の時代に転移されてしまう(『リンクの冒険』の初代ゼルダが眠りについた頃の時代)。

ちなみにこの頃のガノンは魔界の王として君臨していたが、物語に絡んで来るのは怨念の方である。


ガノンはリンクを過去の時代に引き寄せ、そこで始末することで「自分が倒される」という歴史を変えて復活を果たそうとしていた(既にガノンを倒したリンクを消しても歴史が変わるのかは疑問だが、リンクの血を狙ったのだろうか?)。

手始めにガノンはゼルダ姫を拉致し、死の谷の大神殿へと幽閉。リンクをおびき寄せる餌とした。しかしハッピーエンドでは、リンクが最後の敵であるボルバを撃破してゼルダ姫を救い出されてしまう。

目論見が外れたガノンは思念だけでリンクに恨み言を述べる。


ガノン「おのれ、リンク……なぜだ。なぜ貴様はこれほどまでにわしの邪魔をする!!」

リンク「おまえを倒すことが、ぼくに課せられた宿命なのだ。ハイラルをおまえが狙い続ける限り、何度でも戦ってやる!」

ガノン「フフフ……その言葉を忘れるな」


こうしてガノンの怨念は去り、二度とリンクの前に現れることはなかった。


なお「主要人物が闇に飲まれるという悪夢を見た後、現実でも異変が起こる」「その後で別の時代の世界を巡る」というのはゼルダ無双で描かれ、「ガノンの怨念が時間を遡って暗躍し、主要人物の抹殺も目論む」というのは厄災の黙示録で描かれている。


しごと大介&みなづき由宇著「リンクの冒険」

「ヤツの血をわしの灰にふりかけた時、その時こそ魔王ガノンの復活じゃ!!」


黒幕として登場するが復活はしないため戦わない。登場したのも2巻が最後であり、最終巻(3巻)には未登場。


過去の戦いでリンクに敗れて肉体を滅ぼされたが精神は生きており、リンクの血で復活するべく配下たちを動かして暗躍する。

死して尚ハイラルの地に悪影響を与え続け、民衆は食料に困窮して国への不信感を高めてしまっている。


「さあ、デスマウンテンにくるがよい。おまえの血をこの魔王ガノンにささげるためにな」


当初は「~じゃ」と老人口調だったが、2巻から作者が変わったためか上記のようになった。


最終的に上記の台詞を最後に物語から退場し、エンディングにて「勇気のトライフォースがリンクの手に渡り、3つのトライフォースの力によってガノンの魂は永遠に封印された」という説明がされた。

コミカライズ版でも出番の少なさはダントツを誇る。


台詞から真面目な物語を連想するかもしれないが、話そのものはかなりのおふざけである(ガノンとインパのみまともなキャラだった)。


メディミックスで確認できる限り「ガノンを封印した」という設定が出た初めての作品でもある。

またストーリーは真面目なのに登場人物たちがどこかコミカルだったり、語尾に「~ネ」を付けたりなど、夢をみる島以降のゼルダ作品に共通する部分がある。


ガノンの容姿も「暗雲の中に目と口だけが描かれている」というものであり、夢をみる島のラスボスと似ていなくもない。


未将崎雄著「ゼルダの伝説」「リンクの冒険」

「わしはガノン! 魔族最強の王だっ」


魔族の王として登場。ゲームとは異なる巨体を持つ化け物であり、あまりにも禍々しい姿のため全容が把握できないほど。頭部の造形は水牛に近い。

かなりアグレッシブに動いており、ラスボスでありながらもう一人の主人公と言っても過言ではないくらい視点主となっている。


強力な魔気(いわゆる瘴気)を放って他者の精気を奪うという能力を持つ。また触れた者からエネルギーを奪ったり、吸収して一部にするという芸当も可能。

これらは魔族共通の能力のようで、一般の魔族ですら馬に触れただけで一瞬にして干からびさせている。


最終目的は二つのトライフォースを揃えることで魔界の封印を完全に解き、軍団を送り込んでハイラルそのものを新たな魔界にすること。そのためトライフォースに対する執着心が強い。

原作ではトライフォースを手に入れるために小国に攻め込んで来たが、今作ではハイラル全土を手に入れるためにトライフォースを求めるという逆の設定になっている。


かなりの短気だが八つ当たりで部下を殺すようなことはせず、手柄を立てれば「よくやった」とねぎらったり、リンクへの刺客にした部下が討ち死にしたと知ると激怒して全魔軍を動員してまで仇討ちをしようとしていた。

ゼルダ一族のことはかなり警戒しており、リンクがその末裔だと知ると直ちに部下たちに抹殺を指示した。(この作品のリンクはゼルダ姫と異父兄妹という設定)。


魔族たちはハイラルの征服を目論んでいたが、力と知恵のトライフォースによって魔界の扉を閉ざされ身動きが取れなくなっていた。しかし封印が弱まったことで一部の魔族たちがハイラルに現れ始める(トライフォースを継承した16代目ゼルダ――「ゼルダ姫の母親」の心の弱さが影響したとのこと)。


ガノンは物語の冒頭にて16代目ゼルダを襲撃。いきなり背後から襲い掛かり、防戦一方の彼女から命と共に力のトライフォースを奪い取る。しかしその様を見ていたゼルダ姫(17代目)が知恵のトライフォースを用いたことで撃退された。


力のトライフォースを奪ってから3年後。ハイラル辺境にて軍団を率いて陣取っていたところ、偵察にやって来たゼルダ姫(17代目)に気づき、自ら姿を現し対決する。


ガノン「クックック、久しぶりだのう小娘!」

ガノン「まったくあのひ弱なゼルダには感謝しておるよ。封印を弱め、我らを解放してくれたのだからな!」

ガノン「もはやこのトライフォースは完全にわしの支配下にある。精神の闇の部分をエネルギーとする暗黒のトライフォースよ!」

ゼルダ「ガノンッ。今ここでお前を倒す!」

ガノン「三年前と同じだと思うなよ小娘!!」

ゼルダ「母さまの仇! 消えろガノンっ」


ゼルダは極光を宿した短剣をガノンの額に突き立てるが、既にガノンは力のトライフォースを暗黒に染めており、バリアを展開して攻撃を防いでいた。


「バカめっ。暗黒のトライフォースは人の心の闇を喰らうのよっ」

「復讐! 憎悪! 大好物よっ!!」

「貴様が怒るほど光のトライフォースは力を失い、わしはより強大になる!」

「これで二つとも封印が揃った! もはや地上は我ら魔族のものだ!」


ゼルダを捕まえたガノンはそのまま知恵のトライフォースの力を喰らい、一気に優位に立つ。復讐心から行使された光の力では、邪悪な力に取り込まれ増大させるだけだったのだ。

続けてその場に居合わせたリンクを喰らおうとする。しかしゼルダは「リンクを守る」という想いから知恵のトライフォースの力を引き出し、ガノンは両目を潰される。しかも知恵のトライフォースを分散して各地へ飛ばされてしまう。

更に城を抜け出したゼルダを連れ戻すべく騎士団が駆け付け、形勢不利と見たガノンは、


「小僧っ、ゼルダはあずかった」

「返して欲しくばトライフォースを残らず集めてさし出せ!」

「デスマウンテンだ! わしはそこにおる! もちろんゼルダもなっ」


とリンクに言い残して姿を消した。そのままゼルダは眠らせた状態で額にある水晶の中に幽閉する。


その後、取引に応じなかったハイラル王率いる騎士団がデスマウンテンに向けて進軍。しかしガノンは「そんなの放っておけ!」と言い捨てて相手にしなかった。

だが配下たちが勝手に出撃して迎え撃ち、魔気によって徐々に精気を奪い、幾度も攻め込んで壊滅させた。その結果、精気を失ったハイラル王は廃人同然となり、わずかに生き残った騎士たちも帰還を余儀なくされた(ハイラル王は再起不能ないし死亡したようである)。


やがてリンクがゼルダ一族の血を引くと気づくと刺客としてゴーリア兄弟を差し向け、一方で各地に配下を遣わせてトライフォースの回収に向かわせる(ゴーリア自体は原作にも登場する小鬼だが、本作では筋骨隆々になっており兄者・弟者的なキャラになっている)。


だがリンクはホワイト・ソード(古の時代にゼルダ一族が生み出した魔を討ち破る剣)の使い手となりゴーリア兄弟は返り討ちに。全魔軍を動員してリンクの抹殺を指示するが、ホワイト・ソードと知恵のトライフォースの聖なる力によって精鋭たちは次々と敗死する。しかもリンクの叔母カナンが協力したことで素早くトライフォースを揃えられてしまう。

これらを知ったガノンは激怒し、それに呼応するように視力も回復する。そしてリンクを確実に抹殺するべく一計を案じた。


ガノンは配下に命じて町を襲わせ、リンクを誘き出しに掛かる。

目論み通り現れたリンクに配下たちは倒されたが、その死体から眼球を生えさせて交信を行い「デスマウンテンに1人で来い。さもなくばゼルダ姫を殺す」と伝える(しかもこの時、ゼルダ姫を処刑する幻影まで見せている)。


だがハイラル王の時のようには行かず、リンクは妖精たちの助力によって姿を消し、ガノンの間まで乗り込んで来る。しかし決戦直前、妖精たちはガノンの魔気に耐えられず離脱する。これにより両者は一対一で勝負を繰り広げることとなる。


リンクとの直接対決では文字通り圧倒。剣ビームも力のトライフォースのバリアによって無効化した。

ガノンは額の水晶にゼルダの姿を映し、リンクに人質の存在を見せつける。攻撃できないリンクに対して一気呵成に攻め立て追い詰めていった。

かつての16代目を殺した時のように勝利は目前となる……はずだった。


ガノン「おとなしくトライフォースを渡せ! そうすればゼルダは返してやる!」

リンク「だめだっ、反撃できないっ。姫がっ…! どうすればっ!」

リンク「そうだ!」

リンク「トライフォースだっ。受けとれっ、ガノンッ」

ガノン「これさえあれば! 魔界の封印は完全に解け、このハイラルは全てわしのものになるっ!」


ガノンは知恵のトライフォースを投げ渡された際に攻撃の手を緩めて歓喜。一瞬の油断が命取りとなり、リンクが張った煙幕に視界を遮られてしまう。

その間隙を突いたリンクに額の水晶を貫かれ、ゼルダ姫を救出される。


そして――


リンク「この距離だとバリアーも関係ないっ。いっけえっ」

ガノン「こっ、小僧~~~っ」


額を貫いた状態で剣ビームを撃ち込まれてしまい、こうなっては防ぐこともできず頭部を破壊されて敗北した。


なお「ガノンはゼルダ姫を内部に幽閉していたが、リンクに額を貫かれて脱出されてしまう」「能力と配下を利用してハイラル王率いる騎士団を壊滅させる」というのはブレスオブザワイルドで描かれている。

不気味な造形や生命を蝕む能力、部下の死体から眼球を生やすなど厄災ガノンカースガノンを思わせる(こちらでは死体ではなく怨念の塊から眼球を生えさせている)。


また「リンクの目の前でゼルダ姫を拉致し、『ゼルダ姫を助けたければ~』と決戦の場まで誘き出す」「決戦直前にリンクに付き添っていた妖精がガノンの邪悪な気によって離脱を余儀なくされる」「力のトライフォースを持ち巨体を誇るガノンだが、最後はリンクの持つ伝説の剣によって額を貫かれる」というのは時のオカリナで描かれている。


同じく「兄弟で仕える同族の配下がいる」というのもツインローバに通じるものがある(ただし後述の『リルトの誓い』にも「砂漠の盗賊に仕える悪漢兄弟ウルゲ&ガルゲ」が登場している)。


「町の人々に殺戮をもたらそうとしたが幼いリンクによって阻止される」というのも表現こそ違うが後の作品で描かれている。


「ハイラルを手に入れるためにトライフォースを求める」というのも表現を変えて風のタクトで描かれた。


トライフォースの所有者に襲い掛かり、動きを封じて奪い取ろうとするもどこかへ飛ばされてしまう」というのもゼルダ無双で描かれている。


「あいたかったぞリンク。わしはこの時を待っていた」

「貴様の血肉を喰らえるこの時をな!」


続編「リンクの冒険」にも登場。リンクに倒されたと思われていたが密かに生き延びていたことが判明する。しかも上記のガノンは魔界で眠る本体の一部(分身)に過ぎなかった


400年前、ガノン本体は初代ゼルダの術によって魔力を封じられて眠りについてしまう。

その後、初代は魔力封印の維持のために肉体を魔界に残し、魂を分離させた(初代はクリスタルで全身をガードしているため魔族たちも手が出せず、強い光のため近づくこともできない)。


分離した魂は二つのトライフォースに宿った後、魔界の扉を閉ざしてしまう。そしてトライフォースを子孫たちに託し、扉の封印の維持を任せたのだった。


つまり「ガノンの肉体と魔力の封印(初代ゼルダの術)」と「魔界の扉の封印(力と知恵のトライフォースの効果)」の二つのロックが掛けられたことになる。

16代目の件で弱った封印は、魔界の扉の方となる。


しかしガノン本体から分離した一部(分身)は初代との交戦を得て逃げ延び、封印が弱まったのを機に「ガノン」としてハイラルに侵攻していた。これが前作に登場したガノンの正体である……ということになっている


前作では16代目のせいで封印が弱まって魔界から魔族がハイラルにやって来ていたが、魔界の扉はまだ開き切っていなかった。

しかし魔界の扉が完全に開けば、魔界そのものがハイラル上空に姿を露わし、魔気を振り撒いて地上を蝕むこととなる。


現在のガノンはリンクそっくりの姿となって魔族を率い、人々を襲って復活のためにエネルギーを奪っていた(なぜリンクに化けたのかは不明だが、近親者たちを油断させているのでそれが狙いと思われる)。

この形態になったことで接触した者を取り込むという能力を披露するようになった。

力を付けた暁には真のゼルダの血を引くリンクの血肉も喰らい、復讐と復活を同時に果たそうとしている(真のゼルダの血を引くリンクは非常に高いエネルギーを持っているとのこと)。


リンクそっくりと言っても顔だけはカマキリを思わせる容貌であり、牙だらけの大口を開けたり、触手のように両腕を伸ばしたりと完全な化け物である。

前作ではトライフォースに対する強い執着心を抱いていたが、今作ではそんなことは忘れたかのようにリンクへの復讐心で凝り固まっている。まさに憎悪と怨念の権化である。

随所で高笑いをするなど狂気性に拍車がかかっており、復讐の過程を楽しんでいる節すらあった。それでいて最終目的である「ハイラルの支配」は忘れていない徹底ぶり。


力を付けたガノンは、ゼルダ一族が鍛えた古代の武器ホワイトソードを取り込むべくリンクの叔母カナンを襲撃。その容姿を活かしてリンクに惚れている女の子ペルを騙し、小屋の扉を破壊して内部に侵入する。


カナンを喰らって飢えを満たそうとしたが、ハイラル忍軍と妖精たちの助力によって取り逃してしまう。しかしホワイトソードを吸収することには成功し、本体から送られる魔力によって暗黒の剣(ダークソード)へと変貌させた(封印されていたはずの魔力をなぜ送れたかについては後述)。


「逃がしたか」

「だが目的は果した。これでまた復活に一歩近づいた」

「もうすぐだ」

「あとは奴…ゼルダの血をもっとも濃く受け継ぎ、我が復活の最大のエネルギーとなる」


「リンク」


「奴を喰らい復讐と復活を同時に果たした後!」

「このハイラルを魔界と化してやる!」


そしてすぐさまリンクの前に現れるとその力を以て圧倒。ダークソードは本体から魔力を受けたことで格段にパワーアップしており、リンクが持つハイパーマジカルソードとタメを張るほどだった。

ガノンはハイパーマジカルソードの刃を取り込むことで剣ビームに必要なエネルギーを吸収して封殺。そのまま剣ごとリンクを吸収しようとする。


しかし初代ゼルダ(の魂が宿った子犬)によって阻まれ隙を晒し、その間隙を突いたゼルダ姫が知恵のトライフォースのエネルギーをリンクに送る。結果、至近距離から極大の剣ビームをブチ込まれて大ダメージを受ける(上半身がズタボロになり、下半身が消し飛んだ)。ダークソードも消滅してしまい、ガノンはパワーダウンを余儀なくされる。


「おのれえリンク! だが、このままではすまさぬ」

「魔界への扉を開けた時が貴様の最後だ! 覚悟して来い!!」

「貴様だけは必ずこの手で殺してやるぞ」


ガノンは姿を消したが、リンクが魔界の扉を開けて魔界へと乗り込んだ際に再び登場。

自身の正体がガノンの心臓であり本体と一つになることで復活させられることを明かす。つまり一部だと思っていたのが真の本体だったのだ。

この辺りについては説明がないため推測になるが、初代の封印から逃れるために心臓を切り離したと思われる(恐らく初代は、ガノンの一部が真の本体だということを知らなかったのだろう。そもそも「ガノン」=本体の分身と称したのも初代である)。


しかもガノンの肉体は、既に初代の肉体を取り込んで一部にしていた。

初代によれば、彼女の肉体も封印術の影響を受けてガノンと縛り付けられてしまい、いつしか取り込まれてしまったとのこと。

これまた推測になるが、封じられた本体の魔力を心臓に送ることができたのは、初代の術が破られてしまったからだと思われる。


そして、初代の術が破られたということは――


「オレは大ガノンの心臓だっ」

「オレが合体することによって大ガノンは蘇る」

「いよいよ貴様の最後だ。リンク!」


こうして復活したガノンの本体――大ガノンは復讐を果たすべくリンクに襲い掛かる。

リンクは草原に立っていたと思っていたが、実は山のような巨体を持つ大ガノンの背中に過ぎなかった(そこから表出していたのが取り込まれた初代ゼルダである)。


あまりにも巨大過ぎるため全容が把握できないが、狼のような身体付きと体毛を持つことが窺える。四足移動するタイプと思われるが下半身の描写がないため不明(ズシーン、ズシーンという効果音があるため脚はあると思われる。また足か手の爪をピンセットのように使ってリンクを捕まえている)。

必殺技は、大口を開けて放つ超巨大エネルギー弾。この他、咆哮と共に魔気を放つ。


かつてのガノンとは比べ物にならない力でリンクを疲弊させ、その身を喰らうところまで追い詰める。


「やった! ついに宿敵リンクを倒したぞ!!」

「貴様の血肉を味わえる日を心待ちにしていたぞ」

「さぞやうまいだろうな。真のゼルダは!」


リンクの体を噛み砕くことで完全な勝利を得ようとするガノン。

しかし初代の幽体から弱点(心臓)の位置を教えられたことでリンクは立ち直り、激しく抵抗されて口から体内へ入り込まれてしまう。

しかも本体の動きが遅いことからリンクに「この前の戦いで心臓が負傷したまま」と見抜かれてしまい、あろうことかリンクは剣ビームで体内を破壊して道を切り開き、ついに心臓の前に現れる。

この心臓こそが大ガノンの本体であり、今までリンクが戦っていた「ガノン」であった。


リンク「や、やっとたどり着いた。ガノン覚悟!!」


リンクはトドメの剣ビームを放とうとするが、ハイパーマジカルソードはその輝きを失わせてしまう。


「このわしの体内でトライフォースの力がいつまでも長続きするものか」

「このままわしの養分にしてやるわっ」


勝ち誇ったガノンは再びリンクを吸収するべく触手を伸ばす。しかし、触手はリンクに触れることなく切り裂かれる。

リンクはハイパーマジカルソードを投げ捨て、ゼルダ姫からもらっていた短剣に持ち替えたのだ。

かつてはガノンの額を貫くことができなかった武器だが、その刃はリンクの勇気に呼応するように光り輝いていた。


ガノン「なにっ」

リンク「ハイパーがなくったって!」

ガノン「うおお」

リンク「最後だ! ガノンッ」

ガノン「ガアアアアー!!」


虚を突かれたことで怯んだガノンはリンクの一撃によって心臓を斬り裂かれ、今度こそ塵一つ残すことなく消滅したのだった。

そして主を失った魔界は、リンクの勇気から生み出した勇気のトライフォースを用いた初代よって再び封印された。


リンクとゼルダの両親を殺し、ハイラルの侵略という野望を達成しかけたガノン。

確かに彼は圧倒的な体躯と絶大な力を誇っていた。ガノンからすればリンクなど小さな身体をした弱者に過ぎなかっただろう。

だがしかし、リンクもまたガノンにはない力を持っていた。


初代ゼルダの幽体による援護。

16代ゼルダから受け継がれた真のゼルダの血(力、才能)。

17代ゼルダが託した一振りの短剣。

そして、リンクのために力を貸してくれた仲間たち。

さしも大ガノンであってもこの絆には及ばず、最後までリンクに勝つことはできなかったのだ。


なお、大ガノンとの戦いは、かぢば版神々のトライフォース(後述)が出るまでコミカライズ版の中でも最長のラスボス戦だった。


「ゼルダを取り込んでいたガノンが封印から復活した直後にリンクと戦う」「敗れたガノンが巨体となって復活し再度死闘を繰り広げる」「しかし取り込んでいたゼルダによって弱点をリンクに伝えられ敗北する(ゼルダ姫から託された武器で体内の弱点を攻撃されて倒される)」というのはブレスオブザワイルドのラストバトルを想起させる。

この作品に登場する厄災ガノン(怨念時)の頭部のデザインも大ガノンと少しだけ似ている。


リンクに化けた姿も「人の面影がある化け物(古代遺物を取り込んだ腕から光線を放つ)」「リンクの仲間たちの協力によって、より強力な古代遺物から放たれた光線を受け大ダメージを負う」「その後、見上げるほどの巨体となって再戦する」という部分がブレスオブザワイルドの厄災ガノン第一形態を思わせる。


同じく劇中で見られた「ゼルダの一族過去に完成させた白の古代遺物ガノンの一部が取り込んで黒に染め他者を吸収して力を付けた末に封印されていた自分と合体を果たす」というのもこの作品で描かれている。

同じく「接触した者を吸収する」という能力もこいつが使用している。


ちなみにこの作品では「味方化けた敵主要人物親族に襲い掛かるが取り逃す」という展開があり、リンクに化けて叔母カナンを襲ったガノンと同じことをしている。


また「ゼルダ姫の先祖によって二つの世界の扉が閉ざされたため、ガノン本体が別世界から出られなくなる(ハイラルに侵攻できなくなる)」「ガノンの分身がそれを解放しようとしている」というのも神々のトライフォースのガノンやアグニム(ガノンの分身)に近い。


幼いリンクと協力して巨大生物体内に巣食う怪物を倒す」というのは時のオカリナで描かれ、

リンク仲間協力して巨大な存在の内部に巣食うガノンを倒す」というのはブレスオブザワイルドで描かれている。


「魔族の王がゼルダの封印術によって動きを封じられ、封印の維持のためにゼルダ自身もその場に残る」というのもスカイウォードソードで描かれている。


黒き影の伯爵

「わしの手の中には〈力〉のトライフォースがある。わしは今や、無敵の王となったのだ」


小説作品。1000年の時を得て復活を果たした悪の魔王と言う設定で登場。〈夜のものども〉と呼ばれる魔物を率いている。

乱丸版と同じくコウモリモチーフの容姿であり、蛇目でモヒカンというなかなか奇抜な造形。人間に化けた姿は吸血鬼を思わせる(銀の矢で倒すという設定から来ているのだろうか?)。

性格も歴代のガノンと比べるとかなり落ちついており、変身能力を用いてゼルダ姫に近づくなど策士としても秀でている。


1000年前のハイラル地方は3つの国が鎬を削る三国志さながらの時代であった。

やがて一つの国が滅び、もう一つの国が平定され、3つの国は1つになり、戦争は終焉を迎えた。こうして生まれたのがハイラルの王国である。

だが平和は長く続かなかった。かつて世界を支配していた魔王ガノンが魔界より現れ、魔物たちが人々を蹂躙し始めたのだ。魔物の襲来を恐れた人々は堅牢な掘りを築き、村や町に閉じこもるようになってしまった。

だがガノンの支配もまた長くは続かなかった。ある時、光の剣を携えた勇者(リンクの先祖)が現れガノンを打ち倒したのだ。


そして1000年後。

倒されたはずのガノンは復活を果たし〈夜のものども〉を率いて再び支配者に返り咲こうとする。

手始めに村を滅ぼし、続けて砂漠の街アッサムに攻め込み、国王ウイルヘルム3世のいるアッサム城まで侵攻する。その狙いはアッサム王家に伝わる力と知恵のトライフォースにあった。


神の石と呼ばれる二つの宝石——トライフォース。

力のトライフォースは世界のすべてを制する強大なパワーを与え、知恵のトライフォースは過去現在未来すべての真実を知ることができると言われていた。

しかし二つの宝石は片方だけでは効果を発揮しない。また絶大な力は人間ではとても扱いきれなかった。


ガノンは国王を殺害するとその姿に化けてゼルダ姫に近づき、二つのトライフォースを奪おうとする。しかしインパによって見抜かれてしまい、老兵ジュゼッペによって知恵のトライフォースだけ取り戻されてしまう。

激昂したガノンはインパに火炎を放つが庇ったジュゼッペが犠牲となる。その間にインパは知恵のトライフォースを持って隠し通路に逃げ込んでしまった。力のトライフォースを手に入れたガノンは、ゼルダ姫を連れ去り、アッサム城を後にするのだった。


ゼルダ姫が気絶している間にガノンは壮年の男に化ける。

そしてゼルダ姫が目を覚ますと「リュグエル伯爵」を名乗り、ガノンの手から助けた味方として信頼を得ようとする(しかも「自分は人間ではないがガノンに反旗を翻した者」という偽りの経歴まで伝える周到さである)。


この姿のモチーフはドラキュラ伯爵のようで、後に登場したガノンドロフとは似ても似つかない。


ガノンは「美しいあなたを助けるのに理由などいらない」と優しい瞳を向けてキザな台詞を吐くなどして信頼を得ていく。まんまとゼルダ姫を騙したガノンは、知恵のトライフォースの在り処を聞き出すことに成功。その場を後にする。


……が、しかし。

姿形を変えてもその瞳に宿る邪悪さは隠しきれなかった。怪しんでいたゼルダ姫はあえて嘘の情報を流し、伯爵(ガノン)がいない間に脱走を図ったのだ。

まんまと騙されたことを知ったガノンは逃走中のゼルダを捕らえると正体を明かす。

直後、塔に乗り込んで来たリンクと対峙。早々に銀の矢を撃ち込まれる。


「お前は私の本当の姿を知らぬ。それをたっぷりと見せてやろう」


銀の矢を容易く無効化すると真の姿を晒し、テレポートでリンクの背後に回って谷底へ叩き落した。

リンクは塔の石壁にマジカルソードを突き立てて持ちこたえるが、ガノンはいずれ力尽きると見て狙いをゼルダ姫に変える。


リンクは知恵のトライフォースの破片の大半を集めていた。二つのトライフォースを手にするのは目前であり、最早ゼルダ姫を生かしておく理由はなく。


「――さあ、姫。今度はお前の番だ。焼き殺してやろうか? それとも、リンクの後を追って、谷底に落ちるほうがいいかな?」


ガノンの牙がゼルダ姫に迫ったその時、リンクの仲間である大男グレッグが駆け付ける。

彼は最後の知恵のトライフォースの破片をリンクへと投げ渡す。その瞬間、知恵のトライフォースは完全な形を取り戻し、太陽の如く光り輝いた。


強力な光に網膜を焼かれたガノンは両手で顔を覆って狼狽する。

その間に態勢を立て直したリンクは、再び銀の矢を構える。それも今度は知恵のトライフォースの力を上乗せして。

それに気づいたガノンは死の恐怖に怯え、何もできないまま額を撃ち抜かれて谷底へと落下。砂となって虚空に消えて行った。


なお、劇中で見られた「幼いゼルダ姫が住む城を陥落させ国王を殺害するが、インパには逃げられ、トライフォースも力の分しか確保できなかった」「ゼルダ姫が見守る中、本拠地に乗り込んで来たリンクと一騎討ちを繰り広げ、額を貫かれて敗北する(人間から怪物の姿になって死闘を演じる)」というのは表現を変えて時のオカリナで描かれている。


また人間時の振る舞いもしっかりと伯爵を意識したものとなっており、こういった高貴な部分は大魔王を名乗りパイプオルガンの演奏をしていたガノンドロフに通じなくもない。


田口順子著「神々のトライフォース」

「チビ! ギタギタのケチョンケチョンにしてやるぞう! ゲハハハハ!」


一人称は「俺」or「俺様」。登場作品は『神々のトライフォース』。名前が「ガノンドフ」と誤記されている。

人間時の容姿は無骨で屈強な男だが、時のオカリナが発売する前なので容姿は異なる。

冒頭では聖地の入り口を見つけるなり不意打ちで部下の一人を殺すと残りも惨殺。そのままトライフォースの力を得る。しかしトライフォースに映った醜い豚の姿が反映されてしまい、やがて言動まで下劣な豚そのものに成り下がってしまった。

このためユーザーが抱くガノンのイメージとは掛け離れたキャラクターとなっている。


不治の病に苦しむ妻を救いたいというアグニムの心に付け込み、「トライフォースの力の一部を与える」と嘘を吐いて自身の協力者に据えた(必死に口説き落としたとのこと)。

この際、アグニムに自らの魔力を授けている。

そしてアグニムが賢者の末裔たちを生贄に捧げると用済みと判断。リンクと戦うアグニムの魔力供給を断ってバリアを消滅させ、リンクが跳ね返した魔法弾を直撃させることでアグニムを始末させた。


ちなみに賢者の末裔たちは、ゲームとは違いガノンの根城であるピラミッド内部に幽閉されている。

リンクは彼女たちを助けるべくピラミッドに乗り込み、ガノンもまたリンクが来ることを予期して待ち構えていた(アグニムを通してリンクの存在を知っていた)。

最後の戦いではトライフォースの力を用いてリンクを圧倒。リンクがマスターソードを持っていることに気づくと過去に「リンク」というナイトを殺したことを告げる。


「チビ! マスターソードなんかで俺様は切れんぞ!」

「昔にも一人俺様に戦いを挑んできた奴がいた」

「トライフォースの力でここの奴らを動物に変えてピラミッドを俺様の城にし、あとはハイラルに攻め込むばかりという所だった」

「ナイト一族とか言ってたな。手にはマスターソード。てめェと同じように左手で剣を持っていた」

「だが、奴は死んだ!」

「ナイト一族の男の名はリンク! チビ! きさまもリンクだったな!」


ガノンのパワーは凄まじく、トライフォースの力を抜きにしてもリンクを寄せ付けないほどだった。リンクを瞬く間に足蹴にしたガノンは、調子に乗って口が軽くなりアグニムが悪事に手を染めた理由も語った。


「病気の妻を治すためなんだとよっ! 俺が力をわけてやるわけねーじゃん! ゲラゲラゲラ」


更にはリンクのお供である小妖精のミッチェルまで手に掛ける。

だが悪が栄えた試しなし。怒れるリンクは必死にトライフォースに呼びかける。そして目覚めたトライフォースはリンクを新たなる主として認めてしまった(トライフォースは眠りについていたためガノンにいいように使われていたに過ぎなかった)。

ガノンは敗色が濃くなったと感じるとリンクの足にすり寄り命乞いをする。


「や…めてっ…助けてっっ。だ、だ、だんなァ、許して下せェよーっ。心優しきナイト一族でげしょー!? だんながおっしゃるんなら女の子もお返ししますから!」


リンクの注意がゼルダ姫たちに向いた瞬間「バカめ!! 油断したな!」と得意の不意打ちを仕掛けるべく起き上がろうとする。

だがガノンの手の内を読んでいたリンクは、既に剣先をガノンの背中に向けていた。それを知らずに起き上がろうとしたガノンは背中から腹部まで貫かれてしまったのだ。

最後の最後に騙し合いで見事に敗れたことを悟り、末期の叫びすら上げることも叶わず血反吐を吐きながら倒れたのだった。


用済みになった部下たちを始末し、アグニムを騙した末に切り捨て、リンクに嘘の命乞いまでしたガノン。彼の人生は嘘と裏切りの連続であった。

そして「マスターソードなんかで俺様は切れんぞ!」という言葉も嘘となり、その嘘が彼の最期を飾ることになったのは皮肉としか言いようがない。


なお「ガノンが過去にリンク(マスターソードを使う剣士)を殺したことがある」という設定は『時のオカリナ』から分岐した「リンクがガノンに敗れた歴史」とよく似ている。


「魔王の復活に貢献すれば力を与えると嘘を吐き、用済みになると『力を与えるわけがない』と嘲笑う」といのもこのキャラがやっている。


かぢばあたる著「神々のトライフォース」

「オレ様が信じるのは…おォッ!! 力だ!! 圧倒的な力の前には何者も屈服するしかないと知れ!」


一人称は「オレ様」。登場作品は『神々のトライフォース』。頭部のデザインは「でるでる」のCMをモデルにしており、トライデントのデザインも「杖」と呼ばれるなどゲーム本編とは異なる。体格は原作のようなずんぐりしたものではなく、どちらかと言うと細マッチョ寄りでリンクの倍はある長身。

このほか、設定もかなり変更されている。

アグニムが表向きの黒幕であるため出番は少なく、本人が直接登場したのは最終話とその前話の計2話。ただし存在はたびたび語られており、600年前に封印された伝説の人物として周知されている。


独自設定として彼が聖地へ侵攻する前に犯した悪行が語られている。

とある村に住む青年カニカ(オリキャラ)がハイラル王宮に王室学士として迎えられると聞きつけたのか、村を焼き払いカニカの両親や村人を殺害。無理やり参謀に加えた。

そしてガノン(もしくはアグニム)は「トライフォースの力で両親を生き返らせ、闇の世界からハイラルに帰してやる」と告げ、600年に渡ってカニカを支配していた(ガノン封印後はアグニムの部下になっている)。


その後、聖地にてトライフォースを手にし不老不死という願いによって今の姿と力を手に入れた。そして歪んだ願いのエネルギーは聖地の時間を止め、そこにいる者たちを「不老」にしてしまった。

また闇の世界に巣食う魔物たちは、ガノンの部下たちが変異したものとなっており、殺し合いの末にトライフォースを手に入れたという設定はなくなった。


願いを叶えた後は魔物に変異した手下たちを率いて光の世界へと侵攻。世界のすべてを手に入れようと目論む。

しかしマスターソードを持つ「妖精を連れた青年剣士(リンクのご先祖様)」との戦いの末、七賢者たちによってピラミッド内部に封印されてしまう。


封印の経緯に関しては定かではないが「不老不死」の特性ゆえ倒せなかったためと思われる(ガノン自身が「先代勇者でも傷一つ付けられなかった」と述べている)。

ちなみにこの漫画に登場するマスターソードは、ガノンに対抗するために当時の人々が鍛えた剣という設定になっている。


繰り返すが、原作では封印戦争の時期にマスターソードの使い手は見つからず、またガノンの願いも「世界を手にすること」だったため上記のは独自設定である。ガノンも闇の世界の出入り口を閉ざされたため光の世界に戻れなくなっていただけで封印はされていない。


2巻の終盤では、ゴーレムドライバーの術によって動くガノンの偽物(魔術によって造られたレプリカモンスター)が登場し、リンク、ラスカ、アルジュナの3人と対決する(リンク以外の2人はオリキャラである)。

あらゆる攻撃がまったく通じず、剣を突き立てれば逆に折れるなど凄まじい防御力を持つ。また全身から力を込めて放つ衝撃波(光の爆発)で3人を圧倒する。

しかしリンクの一撃によって偶然にも頭部の制御帯を破壊されたことで機能停止した。


3巻(最終巻)ではアグニムが倒れた直後、ガノンの封印に乱れが起こる。このままではいつ封印が解けてもおかしくないため、勇者として魔王と決着をつけるべくリンクが封印地点(ピラミッド)に赴くという展開となっている。

封印は既に解けていたようでリンクがピラミッドに近づくといきなり攻撃を加え、足場を崩して内部に引き込んでから対峙する。


「相手がだれであろうと」

「このガノン様の前に立つ者は」

「たたきつぶす!!」


手始めにトライデントの一撃で床に穴を開け、衝撃波だけでリンクの衣服に傷をつけて恐怖させた。

戦闘ではマスターソードでも斬れない不死身の肉体によって優位に立ち、マスターソードを片手で受け止め文字通り寄せ付けない実力を見せる。


リンクの動きが素早いと見たガノンは、闇を生み出す技によって周囲を漆黒に染め、リンクの視界を奪い圧倒。

劣勢に立たされたリンクは「こんな時、仲間がいたらどう言うか」と考える。その想いは仲間たちの声援を届けさせた。


ラスカ『ケッ! やっぱ、おめーはインチキ勇者だぜ。ひっこんでな! オレがぶっ倒してやる!』


アルジュナ『頑張るんだ、リンク君! あきらめたら、そこで戦いは負けだぞ!』


ゼルダ姫『しっかりしてくださいリンクさん! あなたなら必ず勝てます!』


先代勇者『剣は扱うものじゃない。共に戦う仲間だ! 己と仲間を信じるんだ!』


ラスカの父親『気合いだ気合い――! ビビッたら負けよォ!』


伯父ザンジ『わしはおまえを…信じてるぞ…』


ガノンにはない力――仲間たちの想い。それによって支えられたリンクは心身ともに立ち直る。


リンク「ガノン! やっぱりおまえは絶対俺には勝てねえよ!!」

ガノン「ほう…そいつは一体なぜかな…?」

リンク「そりゃあおまえが、一人ぼっちだからさ!」

ガノン「何をバカな…血迷ったか!? 一人きりなのは貴様とて同じではないか!」

リンク「わからねえか…? いや、わかんねえだろうなァ。だからテメエは、悪党だっつうんだよ!」


直後、マスタソードが眩く光り輝く。仲間への想いからリンクがマスターソードの更なる力を解放させた瞬間だった。これによってガノンは不死身というアドバンテージを破られてしまう。

更にはマスターソードの特性によってガノンの居場所がリンクに伝わり、闇の技も効果を成さなくなった。


リンク「マスターソードはおまえを倒すために産まれた剣! どこにいたっておまえの位置を俺に教えてくれる!」

リンク「そして、おまえを倒すために戦ったみんなの心が…俺と剣に力を、力をくれる!!」

リンク「もう一度言うぞガノン!! 一人ぼっちのおまえにオレを倒すこたぁできない!!」

ガノン「ならば証明してみせろ! その力とやらでオレ様を倒してみせろ!」

ガノン「何が心だ! 何が仲間だ! 戦っているのは貴様自身だ! 600年前もそうだった…ヘドが出るわ!!」


動揺するガノンだが、再びリンクに猛攻を仕掛け渾身の魔法弾を直撃させた。


ガノン「貴様のセリフは、一人では戦えぬ弱者のざれ言にすぎん! 孤独では勝てぬだと…? 笑わせるな! 仲間だの心だの…そんなものに、すがったことをあの世で後悔するがいい!」


勝ち誇るガノン。しかし、それでも立ち上がってきたリンクに今度こそ冷静さを無くす。


ガノン「バカな…! 死ななかっただけでも奇跡だというのに…なぜ立ち上がれる!? なぜ戦えるのだ!?」

リンク「俺の言葉を弱者のざれ言と言ったな……けど俺は、それを支えに立ち上がるぜ…何度でも…何度でも!」

リンク「それは護るべきもののためだ…そう、これは護る力だ! おまえが振るってるのは奪う力…同じ力という言葉でも質が違う!」

リンク「護る力と奪う力…どっちが強いか試してみるか!?」

ガノン「おのれ~~~…まだ言うかーっ!!」

リンク「導いてくれマスターソード!! ただ一直線に!!」


独りで戦うガノンと、仲間たちの想いに支えられたリンク。どちらが勝つかなど明白であった。

最後の激突を制したリンクのマスターソードによって胸を貫かれ、その状態から放たれた回転斬りに胴体を斬断され敗北。

先代勇者ですら傷一つ付けられなかった不死身の肉体が破られたことに驚愕しながら最期を迎えた。


ガノン「バカな…このガノン様が、こんな…こんな子供に…!!」

リンク「けっ…バーカ…悪に立ち向かう心に…大人も子供あるかってんだ…」


このガノンとの戦闘は2話に渡って描かれ、リルトの誓いが出るまではコミカライズ版でも最長のラスボス戦だった(現在は姫川トワプリがダントツの最長)。

ただしガノンとのラストバトルという括りで見ればかぢば版が不動の最長である(リルトの誓いはオリキャラのハギスが、姫川トワプリはガノンドロフがラスボスのため)。


「封印から解放されたガノンが床を破壊して決戦場所に引き込む」「ガノンに攻撃してもダメージを与えられない」「ガノンとの戦闘中に仲間たちの声援が届く(最初に声援を送ったのがリンクのライバル、最後に届いた声援が「リンクを信じている」という旨のもの)」「ガノンとの戦いでマスターソードが輝き真の威力を発揮する」というのはブレスオブザワイルド、厄災の黙示録などで描かれている。


ちなみに声援を送って来たのは殆どがオリジナルキャラクターであり「リンクの幼馴染にして捻くれた態度を取るライバル」「主要人物の親族と親交があり、その忘れ形見を見守る凄腕の剣士」「豪放磊落を絵に描いたような親分肌な中年」である。


また上記で描いた「渾身の魔法弾(直撃すると爆発を起こす)」や「全身からの衝撃波」など似た動作の技を厄災の黙示録の厄災ガノンが披露している。

ちなみに魔法弾は、掌に魔力を収束し球状にして放つというもので、同じ表現のものを時オカのガノンドロフが使用している。


「ガノンの偽物」というコンセプトはファントムガノンクグツガノンに通じるものがある。「ガノンの分身がリンクと二人の仲間を相手取る」「リンクの仲間たちを圧倒するほどの強さを持つ」というのもカースガノンとよく似ている。


ガノンを倒した最後の一撃は鎧の上から胸を貫くというもので、この倒し方はトワイライトプリンセススカイウォードソードラスボス戦でリンクが行っている(正確にはかぢば版のリンクは、胸を貫いた後に横薙ぎの斬撃で切り裂いているため刺突で倒したわけではない)。


また「ガノンが過去にマスターソードを使う勇者(妖精を連れた青年剣士)と戦い、賢者たちによって封印された」というのは本作独自の設定であり『時のオカリナ』の結末と似ていなくもない。


また前述の「地面や壁を砕くほどのパワーの持ち主」「力のみを信じる支配者」「自分で追い詰めておきながら取引という形で相手を脅し付け服従させようとする」といった面もガノンドロフと共通する。一人称も同じく「オレ様」。

敗北時の「このガノン様が、こんな…こんな子供に」という台詞も、少々異なるが時オカのガノンドロフが「このオレ様が…魔王ガノンドロフが敗れるの…か? こんな小僧に…」と似た発言をしている。


ガノンが使った「周囲を闇に染めて相手の視界を奪い、一方的に打ちのめす」という技は、このキャラ切りふだがよく似ていたりする。


リルトの誓い

わが望みをかなえるためには…3人の邪悪な心がより凶大なものでなければならん…そなたたちの心…ためさせてもらうぞ――…


黒幕として登場。珍しく戦闘シーンがない。

原作とは違いかなりの巨体だが、地の底に封印されているため顔だけの姿で思念を送っている。

「神々のトライフォース」とは設定が異なり、リンクの援護を受けたゼルダ姫によって封印されている。しかし数百年後に訪れる満月の夜なら自身の魔力が地上世界に届くと考える。

側近には封印される以前から仕えていた忠臣ネイバットがおり、彼を動かして暗躍する。


手始めに【恐怖】【暴力】【陰謀】の心を持つ三人の悪党をネイバットに勧誘させ、トライフォースと接触させた。これにより三悪党はトライフォースの力を手にする(何らかの目的で三人の邪悪な心を利用しようとしたようだが、打ち切りになってしまったためかその辺りは描かれなかった)。


トライフォースが邪悪な者たちの手に落ちた影響で悪の心を持つ者たちがモンスター化して暴れ始め、それらを従えた三悪党は各地に悪のトライアングルゾーンを形成した。また誰もトライフォースに願いをかけることができなくなった。


と、トライフォースの力を得た悪党たちを利用していたが、これが仇となって三悪党の1人ハギスに謀反を画策されてしまう(あるいは最初からそのつもりだったようである)。力を手にしたハギスは、手始めに取り型モンスターを使って賢者の末裔(ゼルダ姫の子孫)であるカリンを拉致。その狙いは、ガノンが復活すると同時にカリンに再封印させることで漁夫の利を得るというものだった。


いち早く裏切りに気づいたガノンだが「賢者は代を重ねるごとに力が衰える」と見て侮り、それでも「ハギスとカリンをここへ」とネイバットたちに命じた。しかしマスターソードを手にした主人公リルトに対しては「勇者どころかザコにもならんわ」と嘲笑って捨て置いた(ガノンが警戒していたのは自分を封印したゼルダの能力の方である)。


最終巻ではカリンの封印能力がゼルダ姫に匹敵するものだと気づくと慌ててハギスの抹殺をネイバットに指示するが、もうハギスもカリンも姿を消した後だった(ただし既にネイバットたちはハギスとカリンを監視しており、二人が逃げる様を見ていたにも拘らず追いかけなかった)。

結果、恐怖王ハギスによってネイバットも三悪党の残りも討たれ、ガノンは復活と同時に何もできないまま再封印された。このため生き残ったハギスとリルトたちが激突して決着を付けるという流れになっている。


物語の黒幕であり元凶なのだが勧誘した配下に出し抜かれるという失態を犯している。もっともネイバットはハギスを信用していたのか裏切りに気づいておらず、三悪党も仲間意識があったのかハギスの抹殺を指示されたにもかかわらず「カリンを渡せ」と説得しようとしていたのだが……ガノンが甘かったというよりは、ハギスに情を抱いたネイバットたちが甘かったと言える。


なお、「満月の夜にガノンの魔力が届く」というのはブレスオブザワイルドの赤い月(ブラッディームーン)を思わせる。また「神々のトライフォースでの戦いで封印された」という設定は神々のトライフォース2にて逆輸入された。


「二足歩行の巨大な豚」という姿もふしぎの木の実や四つの剣+で描かれている。

前者は復活した直後に倒され、後者はゼルダ姫に封印されそうになったが逆襲している。


「ある目的のために鳥型モンスターを使ってゼルダ姫の子孫を拉致する」というのも風タクのガノンドロフが行っている。


姫川明著

多くの作品に登場しているが、最後の敵・真の黒幕という立ち位置のため出番は少ない。姫川版は表向きの黒幕(ベラングフー)との戦いがメインに置かれていることもあり、登場してもすぐに退場するというパターンもある。


時のオカリナ

ゲームと同様にラストバトルの最終形態として登場。ガノン城の決戦の後、瓦礫の中から姿を現したガノンドロフが力のトライフォースの暴走によって『ガノン』へと変貌する。リンクへの憎悪だけで戦う怪物になり果てながらもその力はすさまじく、マスターソードでも切れない強靭な肉体でリンクを圧倒した。しかしナビィに尻尾が弱点であると見抜かれ逆転される。マスターソードによって大ダメージを受け、その間隙を突いた賢者たちによって闇の世界へと封印された。

トドメを刺す瞬間、リンクは弱ったガノンに向けて悲痛な表情を見せており、その感情を振り切ってガノンの額を貫くという演出がされている。


ふしぎの木の実

ベランがリンクに倒された後に登場。ベランが死の直前に送った「嘆き」、ゴルゴンが集めていた「滅び」。そしてツインローバが我が身を生贄に捧げた「儀式」によってラブレンヌに復活した。しかし不完全な儀式だったため理性を持たない怪物と化している。そのため「ミナゴロシ、ハカイ」としか喋らない。

暴れた末に暗黒の塔を崩壊させ、瓦礫の下敷きとなったが何事もなかったかのように復活。しかしアンビ女王率いる兵士たちとラブレンヌの人々が決戦の場に集い、総攻撃によって膝をつく。最期はリンクから「いつまでもしつこく蘇ってくるがいい。いつ、どんな時代であろうとも、勇気のトライフォースを持つ者が現れ、お前たちの野望を打ち砕く」という言葉と共に額を斬られて消え去った。

容姿は他の作品と比べると全体的に丸っこく、余り凶悪な感じではない。


神々のトライフォース

「アグニムよ、ついに時は来たり。7番目の鍵をはずし、栄光の魔の扉を開け!!」

盗賊たちとの殺し合いの末にトライフォースを手にし、「世界を我が物に」という願いから聖地を闇の世界へと創り替えた。姿が変わったのもトライフォースの影響となっている。


ハイラルの侵攻を企て、ハイラル王たちがマスターソードを造ったのを知るなりハイラル城に邪気を放ち、騎士団(ガーディアン)たちを壊滅に追いやった。マスターソードの使い手が現れなかったためハイラル側は対抗できず、七賢者と騎士たちの奮闘によって封印された。


ところが、その解放方法を知ってしまった者がいた。それは若き青年魔術師……かつてのアグニムであった。ガノンはアグニムと交信を行い「封印を解けばトライフォースの一部を与える」という取引を交わし、その一環として強大な魔力を授けたのだった。これが「欲望に打ち勝てなかったアグニム」が暴走した原因である。


終盤ではアグニムがリンクたちに追い詰められ、救いを求められる。だがガノンの返答は「身のほど知らずなただの人間め。お前などいらぬ」という非情なものだった。アグニムを処刑した後、「トライフォースはわし一人だけの力。誰にも渡さぬ」と姿を現し、リンク、ゼルダ、ガンティ(オリキャラ)と死闘を繰り広げる。


最早欲望だけが暴走した怪物になり果てており、吹き出る血に触れただけで地面は溶解し、生ある者は命を蝕まれる。

3対1と言うことで実力的にはガノンが不利だったが、リンクは血飛沫を浴びて弱ってしまう。しかしリンクは亡き父の幻影によって励まされ立ち上がる。


そしてガノンはマスターソードの一撃によって動きが止まった直後、盗賊娘ガンティ(オリキャラ)が放った銀の矢によって貫かれ消え去った。

オリキャラが最後の一撃を持っていくというのは氏の作品ではかなり珍しい展開である。


なお、外見はイノシシに近くゲーム版とはまったく異なる。


「ガノンと交信した人間が封印解放の先兵となるが、リンクとゼルダに追い詰められた際にガノンに助けを求めるも処刑される」という展開は、このキャラクターで描かれている。

を利用する知略こそ働くが正気を失った怪物(後者に関しては用済みになったら処刑する)」「ハイラルに降臨しようとするガノンだが迎え撃つ用意をされていたことを察知し、邪気を用いて騎士団(ガーディアン)を壊滅させた」という点も厄災ガノンと近い。


4つの剣+

シャドウリンクを従えてハイラルを混乱に陥れた。シャドウリンクがリンクたちに倒された後も闇の鏡を使って復活させ、本人の意に反して無理やり戦わせようとした。そして時が来たとしてハイラル最後の光であるゼルダ姫を暗雲に閉じ込め、更にはフォーソードを闇の剣へと変えて自身の力にしようとする。風の魔人が倒された後、初めてリンクたちの前へ姿を現した。圧倒的な力でリンクたちを追い詰めるが、風の魔人のフォースがフォーソードに宿っていたことで暗雲を吹き飛ばされ、ゼルダ姫を奪還されてしまう。そしてリンクたちとゼルダの力によって闇を弱められ、そのままフォーソードに封印されたのだった。

原作以上の巨体で描かれており最後の敵に相応しい強さを誇る。


トワイライトプリンセス

原作通りラストバトルの第二形態として登場。

ウルフリンクと接戦を繰り広げ、ミドナの援護を受けたウルフリンクに心の臓を食い千切られる。獣同士の喰らい合いということで禍々しい表現がされている。

しかしそこからガノンドロフとして再生を果たし、そのまま第三戦へと移る。


もしかして……

YAT安心悪役祭

NHKの本気こと「YAT安心!宇宙旅行」の第二期で登場する魔王。

ゼルダの伝説のガノンと違い、こちらはナマズの化け物である。

マロンのテレポーテーション能力を宇宙征服のために必要としており、手下三人(ドツークサグールバラス)を使いマロンとYAT一行を執拗に追い回す。

声優は強力わかもとこと若本規夫。ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!!!

YAT一行の前に直接現れた時はふざけたような態度、かつ弱そうな印象を与えたがそれは油断を誘うための作戦で、本来の彼は非常に狡猾な性格で実力も確か。

赤い宝珠のようなものが生命力の源となっており、星渡ゴローの手によって引導を渡された。


関連タグ

ゼルダの伝説 YAT安心!宇宙旅行 ガノンドロフ 魔獣 魔王  イノシシ ナマズ ラスボス

若本規夫


マラドー:水牛のような頭部を持つ魔王。未将崎雄のコミカライズ版に登場するガノンと類似点がある。


シーク(ファイター)シークスマブラに参戦した姿。かぢばガノンが使う「闇を生み出して周囲を漆黒に染め、一方的に相手を打ちのめす技」とよく似た技である宵闇乱舞を使う。


大魔王バーンダイの大冒険のラスボス。未将崎雄のコミカライズ版に登場するガノンと類似点が多い。特に最終形態戦のシチュエーションが大ガノン戦とよく似ている。また配下協力者にも自身の名を冠する存在がいる。


レガイア伝説:敵幹部のソンギが「声優が長嶝高士」「逆立った赤い髪で筋骨隆々の格闘家」「異常なくらい力に固執しており、禁忌とされる力を手にすると反乱を起こした(元居た組織を裏切った)」「最終目的は、圧倒的な力を手にして世界を支配すること」「最終局面では神域にて世界創世に関わる力を手にする」「最後の戦いではその力で巨人の怪物に変身する」など時のオカリナのガノンドロフと類似点が見られる。ソンギ戦の直後「超巨大な怪物に吸収された人々を救うため体内に乗り込み、意思を持った心臓と最後の戦いを演じる」という流れになるなど未将崎の大ガノンともよく似ている。


謎の少女(グローランサー)グローランサーⅤの登場人物。正体は封印されたラスボスから分離した分身。あえて少女に擬態していた。主要人物の親たちによって偶然にも封印が弱まり、分身だけ外の世界に出て暗躍し始める。最終的にラスボス戦直前で本体と合体し、凄まじい超巨体の怪物となって最後の戦いを演じる。などなど未将崎ガノンとの共通点が多い。ただしこちらは本当に分身であり、一切言葉を話さない。


????ファンタシースターオンライン2の登場人物。宇宙を飲み込むほどのブラックホールが発生したため、皆を救うべく主人公がその中に入り込んで異世界オメガへと渡る。ブラックホール発生の元凶を探していたが、実は大地そのものが元凶の背中だった。元凶から分離した存在がヒロインを捕らえており、解放するために戦いを挑む。決戦の際は、本来の器に宿ることで真の姿となるが、ヒロインの魂が呼び掛けに応えた主人公によって一刀両断にされ敗北する。などなど未将崎ガノンとよく似ている。

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