概要
親の残した借金を返すため、森でお菓子屋を営むエルフのアリス。
ある日、材料に使う果物を探していると「願いの泉」に落ちてしまい、なぜか現代日本へと転移して...!?
借金エルフが女子高生にお菓子レシピを教わる、新食感スイーツファンタジー!!
登場人物
- アリス・アイオライト
アウインの森でお菓子屋を営む女性エルフ。年齢200歳。
店の土地代の借金があり、売り上げの一部を返済に当てている。
主に果物を使ったお菓子を販売している。
……が、アリスの店の近くでは作物が不作で、出来の悪い果物使っているため、彼女の作るお菓子はどれも不味い。(※食材に問題があるだけで、彼女自身の調理スキルは決して低くはない)
炎魔法・風魔法・転送魔法・変身魔法が使える。
風魔法は温度調節も可能、変身魔法は自分だけでなく対象の姿も変えることが可能と、応用力が高い。
また魔力は食事をすることで回復をする。
ひょんなことから藍咲るりのいる世界へ転移した。
- 藍咲るり(あいさき るり)
転移先でアリスが出会った女子高生。
両親が菓子職人をしており、将来は自分もそうなりたいと思っている。(両親は仕事関係で世界中を飛び回っているため、ここ数年会っていないらしい)
転移してきたアリスがお菓子作りで悩んでいる事を知り、果物を使った美味しいお菓子の作り方をアリスに教える。
- ニャーム
アリスのペットの、スライム。
ニャァ~ムと無く。
- オークとオーク(子分)
アリス(厳密にはアリスの母親)に土地代を貸した2人の男オーク。
アリスの店に赴き、借金の取り立てを行う。
耳ピアスをしているのが兄貴分で、鼻ピアス唇ピアスをしているのが子分。
兄は農業に詳しい。
- ミニッツ・スフェーン
ウサギの獣人。
アリスの友達で、彼女のお菓子を買ったり、一緒にピクニックに行ったりする仲。
- ハーツ・ベリル
アリスの店から遠方に位置する城に住む、女王様。
アリスとるりが見惚れてしまうほどの美貌を持ち、兵士が警戒していたお菓子を何の躊躇いもなく食す度胸も持つ。
アリスにおもてなし用のお菓子を依頼した。
彼女の住む城は、薔薇の庭園と紅茶が自慢。
- ドワーフ
アリスが良く利用する、金物屋を営んでいるドワーフ。
ドワーフと言うだけあり、身長はるりよりも低い。
シフォンケーキ型やアフタヌーンティースタンドなど、本来アリスの世界に存在しない器具を作れるほど手先が器用。本人曰く何でも作れるらしい。
異世界の食材
- アンプル
うまく育つと果汁が滴って美味しい果物。
しかし、アリスの店周辺のアンプルは不作で、るりが「マズッ」と思わず吐き出すほど不味い。
るり曰く、味と触感がリンゴに近かったため、るりのアイディアによりアップルパイならぬアンプルパイの素材として使われた。
現実世界のリンゴがモチーフ
- シロフォン
本来は、凄く甘く爽やかな風味のする果物。
しかし、アリスの店周辺で育ったシロフォンは、日光に当たらずすっぱいだけの味となっている。
「パウンドケーキなら酸味の強い果物にも合う」という両親の言葉を思い出したるりの手により、パウンドケーキの素材として使われた。
現実世界のレモンがモチーフ。
- 井戸の粘液
モンスターの出す粘液によりゲル状になった、井戸の水。
るりの手により琥珀糖の材料として使われた。
(※アリスが名前をド忘れしたため、「宝石糖」という名前で販売された)
現実世界のゼラチンがモチーフ。
- レッドハート
ハーツ・ベリル女王の城に咲く、花びらがハートの形の薔薇。
毒性も無く、農薬も使っていないので食べる事が可能。
(※本来は観賞用の薔薇なので、おそらく食材に利用したのはアリスとるりが初めて)
るりの手により、ジャムと砂糖漬けの材料として使われた。
その他、異世界の要素
- 浮島
アリスの母が亡くなった年に、アリスの店の上空に突然現れた島。
この島のせいで、アリスの店周辺一帯は日当たりも水はけも悪く、美味しい作物が育たなくなっている。
- 願いの泉
アリスの店の近くにある泉。
ここから飛び込むと、るりのいる世界へと転移できる。(何故か転移先は、るりの家の洗濯機)
- 翻訳石
言語を翻訳する力がある石。アリスの住む世界には様々な種族が現存するため、この石が無いと不便。
(アリスから見て)異世界である日本語にも対応している。
アリスが首につけているネックレスの装飾にも使われている。
- 粘液を出すモンスター
アリスの店近くにある井戸に現れたモンスター。
体表から出る粘液により、井戸の水が全てゲル状になってしまった。(るり曰く、粘液はこちらの世界のゼラチンに近いらしい)
本来は海に生息している。
- 城専用ドラゴンタクシー
ハーツ・ベリル女王の城でタクシー業務を務めるドラゴン。
アリスとるりを背中に乗せて、城まで運んだ。
翻訳石を身につけており、意思疎通ができる。
動画
YouTubeの竹書房編集部チャンネルにて。
1巻発売の記念スペシャルPVが公開されている。