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概要編集

古来より伝わる民間療法の一つ。人体のツボに「灸(きゅう)」置いて点火し、温熱効果で血行促進などを促し、健康の維持や間接的な病気の治療を行う。

医学的には血行促進や止血、免疫増進に有効であることが確認されている。

現代であえてお級を行うメリット…つまり電熱治療などにない利点は、煙に含まれる香りによるリラクゼーション効果だろう。


現代ではドラッグストアなどで簡単に手に入るが、

患者に正規の治療を行う鍼灸師には専用の免許(国家資格)が必要である。


「灸」の燃料には一般的には後述の「もぐさ」を用いるが、長い歴史の中で複数の種類が誕生している。

また、皮膚からの薬効成分浸透を狙いもぐさににんにくなどを配合したものもある。


より詳しく


もぐさ編集

乾燥させたヨモギの葉を挽いた後に絨毛(歯の裏側の白い繊維)以外の部分を取り除いて再乾燥させたもの。アロマ成分が残っており、燃やすことで良い香りを発する。

その性質上一枚のヨモギから採れる量は極めて少なく、割合でいうと0.5%程しかない。


注意点編集

直火を使うという点で火傷の危険性が高い。

その危険性たるや、扱い方を間違えなくとも皮膚の強さの個人差で低温火傷を引き起こしかねない。

昭和のコミックのように我慢比べに使うのはやめましょう。

そんなわけで温熱治療という観点では医療用の電熱器や使い捨てカイロなどが登場して久しく、更には「煙がでる」という点で蚊取り線香同様にパソコンやゲーム機の敵となってしまっている。


昔ながらのお灸編集

ヲ級のお灸

もぐさをお直接肌に乗っけたもの。

お灸は熱くて痛いというイメージ通りの代物。


現代のお灸編集

合谷に灸

もぐさを紙巻きタバコ状にまとめ台座に載せた形式(イラストのもの)。

使用者の好みや皮膚の強さに合わせてあらかじめ火力を調節されている。

更には煙の出る量を減らしたタイプや、

果てはヨモギ成分だけを抽出し化学反応の熱で温める火を使わないお灸の登場など

全体的に見て火傷の危険性は減っている(なくなったわけではないが)。


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お灸

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