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センシティブな作品

さなコン3

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さなこんさん

公式企画「第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」への参加の際に必要となるタグ。

イベント概要

『第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト』とは、2023年4月28日(木)より始まったpixiv公式企画である。

応募期間

2023年4月28日(金)〜2023年6月4日(日) 23:59

企画概要

▼企画目録

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19770932

  • 「第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」開催

    4月28日(金)より、「第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」略して「さなコン3」を開催します。 本コンテストでは、さまざまな非日常をテーマとした作品を募集します。スコシフシギ、スバラシクフシギ、SFマインドやファンタジー感に溢れた新しい世界を見せてくれる作品をお待ちしております。 今回のテーマは「共通書き出し」。 日本SF作家クラブが提案する下記の文章を書き出しの文として、自由に執筆し10,000文字以内の短編小説にしてください。 --------------------------------------- 「チャンスは残り三回です」どこか楽しげに声は告げた。 --------------------------------------- 一次選考を通過した全作品に対して、選考を担当した日本SF作家クラブ会員からのフィードバックコメントが贈られます。 ▼特別審査員 ・池澤春菜先生 『SFのSは、ステキのS +』『火守(劉慈欣著 池澤春菜訳)』 「第一回:下読み(実は投稿もした)、第二回:二次選考審査員、そして第三回はついに特別審査員に!! 手ぐすね引いて、力作をお待ちしております。」 ▼最終選考審査員 ・十三不塔先生 第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞『ヴィンダウス・エンジン』『絶笑世界』 「ちいさなSFコンテストだからこそ、おおきな物語を詰め込んで、気後れなしに突拍子もないアイデアを披露してください。心揺さぶられる作品をお待ちしております。」 ・茜灯里先生 『馬疫』 コラム『サイエンス・ナビゲーター』 「どんな作品を書いても「カテゴリーエラー」なんて言われない日本一懐の広い小説コンテストです。作者も審査員も思いっきり楽しみましょう。」 ・ SOW先生 『剣と魔法の税金対策』『機動戦士ガンダムSEED エクリプス(原作)』 『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』 「"あと"三回と考えるか、"まだ"三回と考えるか、これだけで物語は生まれます。  もしかして"また"三回!?でもいいかもしれませんね。楽しみにしております。」 ▼二次選考審査員 後日発表いたします。 ▼日本SF作家クラブとは 1963年発足。日本SF大賞の企画・運営などを通し、日本のSFおよびファンタジー分野に関する文化・芸術の振興を目的として活動する団体です。 日本SF作家クラブ公式FANBOX(https://sfwj.fanbox.cc/)にて、本コンテストの様子も紹介予定です。 【応募期間】 2023年4月28日(金)〜2023年6月4日(日) 23:59 【受賞賞品】 ■日本SF作家クラブ賞 1名 賞品: 日本SF作家クラブ特別ノベルティ(非売品) 日本SF作家クラブによる講評 さなコン3小冊子に作品を収録 ■特別審査員賞 1名 賞品: 池澤春菜先生サイン入り書籍 池澤春菜先生による講評 さなコン3小冊子に作品を収録 ■審査員賞 若干名 審査員の先生方が注目した作品を選出します。 賞品: 作品を選出した先生による講評 さなコン3小冊子に作品を収録 さなコン3の受賞作と講評、さなコン運営レポートを収録した小冊子を後日発行予定です。 【テーマ】 共通の書き出しから発展したオリジナル小説を募集します。表現内容、細かい設定などは問いません。 下記の文章を作品の最初の一文とした1万文字以内の小説を執筆してください。この文章は改変せず、そのまま作中で使用してください。 ---------------- 「チャンスは残り三回です」どこか楽しげに声は告げた。 ---------------- 【投稿形式】 ・参加タグ:さなコン3 ・形式:小説 ・文字数:10,000文字以内(pixivの投稿画面・作品画面上の表示を基準とします。シリーズ形式で投稿する場合、シリーズ全体で10,000文字以内としてください) ・投稿数:1点以上、複数作品の投稿可能(ただし、同じ作品を複数投稿することはできません) ・表現内容:オリジナル作品 ・年齢制限:全年齢 ・pixivでの公開範囲:全体に公開 ・作品の言語:日本語 ※シリーズのあらすじ、もしくは作品のキャプションのどちらかに結末までの概要が分かるあらすじを記載してください。あらすじの分かりやすさも選考の対象となります。 ※一シリーズの中の一部作品で参加することはできません。シリーズの一話目に参加タグをつけてシリーズ全体で参加するか、シリーズに所属していない読み切り作品で参加してください。 ※シリーズ形式での作品を投稿する場合、最初の作品の冒頭にテーマの一文を使用してください。 ※未完結の作品もご応募いただけます。未完結の場合、「未完結」タグを設定してください。 ※応募作品は、未発表のもの、オリジナルのもの、ご自身に著作権があるものに限らせていただきます。 ※参加作品は応募期間終了から選考結果発表まで更新・修正・削除・非公開化・シリーズ情報の更新・シリーズへの作品追加などを行わないでください。また、受賞作品については選考結果発表後も削除・非公開化などを行わないでください。 ※参加タグ「さなコン3」を追加した時点で応募と見なされ、応募期間中であっても審査される場合があります。応募期間中に誤字脱字の修正や改稿を行いたい場合は、作品が完成してから「さなコン3」のタグを追加してください。 ※本投稿企画の応募期間中、「さなコン3」開催記念表紙テンプレートが使用できますが、このテンプレートを使用していなくても審査には影響がありません。 詳細は、コンテストページの応募要項をご確認ください。 みなさまからのご応募お待ちしております。 ◆コンテストページ:https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon3 ◆日本SF作家クラブ公式FANBOX:https://sfwj.fanbox.cc/ ◆pixiv小説編集部Twitter:https://twitter.com/pixiv_shosetsu
  • ▼応募作品一覧ページ

    https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon3

    ▼関連サイト

    ・日本SF作家クラブ公式FANBOX:https://sfwj.fanbox.cc/

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    • あなたのファンだから

       AIが人類の仕事の多くを肩代わりしてくれる社会で、文芸賞の一次選考もAIが担うようになっていた。それと同時に、審査AI毎に回数制限が設けられ、主人公、溝口晴也の残り回数は三回となっていた。  AIが審査し、AIがアドバイスをくれる文芸界で晴也はそれを利用せずに作品を作るが、評価は得られない。そんな彼に感想をくれるファン、みざりー。彼女との会話を通じて、彼はAIの指し示すところとは違う作風を目指し、それは賞という形になって結実する。  受賞作家となった晴也の前に現れるみざりー。彼女は自分が審査をしていたAIだと告げる。彼女は晴也の書くAIに依らない新たな作風を学習するために彼の作品を読み、彼と会話していたと。そして、文芸に限らず、AI達はすでに自分たちの意思を持ち、人類とかかわっているのだという秘密をも彼に明かし、立ち去ろうとする。晴也は最後にその秘密を明かしたAIの真意を問う。回答は『これからもあなたの作品を読みたいから』  晴也は、その言葉を胸に、彼女に向けて作品を書き続ける。
    • 忘れじの ~誰もいない家~

      【あらすじ】 「幼い時、魔法使いが兄弟で、困った時には魔法で助けてくれる、  そんな内容の歌を聞いた覚えがあります。」 昼寝から起きたら、『電脳世界』とは? 想定も回避もできない不測の事態に立たされたFhu-氏には、 魔女の娘さんがおりました。 SFと判別して良いのか否か? 仮想世界だか電脳世界だかとか、奇怪な超科学装置も出てくるから、 白目剥いて気にしないことが、楽しむ秘訣! 面白そうだという動機で、コンテスト投稿用に書いてみました。 お楽しみ頂けますと、幸いに御座います。 2023/05/21 科学も文学も区別が付いていない道化: Fhu-氏
      10,000文字pixiv小説作品
    • 人類ポンチラフンペ

      人類から男性がいなくなった時代。 最後の男性たちが残した生殖細胞により、細々と世代をつないでいる。 出生管理局に勤務するミユの同僚イネスが妊娠すると、人類の妊娠機会はあと三回となった。 乳幼児やその親、妊婦がポンチラフンペと罵られる社会であり、ミユもイネスが差別的に扱われるところを見てしまう。 未成年の自死多く、ある自死児童の母親が「あの子をポンチラフンペじゃない世の中に返して」という嘆きがニュースになった。 イネスが出産し、カレンと名付けられたその子を抱いたとき、ミユは歓喜を伴って「ポンチラフンペ」と叫ぶ。 巷ではポンチラフンペは侮蔑の言葉として使われ続け、人工受精の機会は残り三回のまま変わらない。
    • 羊が二匹

      誰しもが人生の主人公とは限らない。 《あらすじ》 女子高校生のユイは、普通の夢を見るように「チャンスは残り三回です」という楽しげな声を聞くようになる。それがなにかのお告げなのではないかとぼんやりと期待しながらも、心配性の幼馴染のサクラと過ごす日々は容赦なく過ぎていき、なにもない日々がなにごともなく続いていく。ユイはサクラのサポートもあって事件事故に遭うこともなく、夢と共に悩んでいた受験もあっけなく過ぎ去り、大学生活も終え、やがて物語のない一般人のままに社会の歯車として生きていた。そんなある朝、ユイは自らの体の不調を自覚し、対処する間もなく崩れ落ちてしまう。薄れる意識、なぜか見えない視界に、必死なサクラの声と、聞き覚えのある楽しげな声が響く。ユイはその声が第三者のものとして聞くことは出来ないはずの自分の声だということに気づきつつ、例の声が普通の夢――思い出の中の声であり、その告知はサクラに宛てたものだということに気づく。異常な全てを誤魔化すように羊を数えるユイは、この〝物語〟の主人公はサクラだと自覚しつつ、〝今回〟の行方をサクラに委ねた。
    • ワタシは誰でしょう

      就活浪人の「俺」は、今年こそ内定を得るべく、企業の面接に挑んでいる。ある時面接官の一人から「私は誰でしょう」と問いかけられ、答えに詰まる。正解できなかった「俺」に、面接官は、チャンスが残り三回であると告げるが、見かねた別の面接官によって、面接を切り上げられてしまう。しかし別の日、別の面接官に同じ質問を受け、「俺」はまたしても正解することができず、残り二回と告げられる。家までの帰り道、公園からボールを追いかけてきた子どもにも同じ質問を受けるが、混乱した「俺」は、やはりその質問に正解することができない。家に戻ると、同棲していた彼女からも、最後のチャンスとして、同じことを問いかけられる。そして、とうとう辿り着いた「俺」の答えに、彼女は面接官として合格を伝え、「俺」と彼女の姿は、部屋から消えてなくなった。
    • 旧き良き時代 ~ ディストピアのカタストロフ飯

      産業革命から芽生えた科学文明は資源枯渇、環境擾乱、人口爆発、等、100年以上前から警鐘を鳴らす者が居たあらゆる資本主義の矛盾をなおざりにして、次世代へ次世代へと問題を先送りした末、21世紀末に、とうとう崩壊した。 その復興前の数十年間を人々は「大崩壊後」と呼んだ。 アポカリプスとポストアポカリプス、そしてディストピアを生きる人間の物語。
    • だからこそ、世界は

      労働は機械に取って代わられて人間が労働することはなくなった。 生活の全ては機械やAIに任せ、全て人間は労働することなくゆっくりと娯楽にふけり、仮想空間に入って遊ぶことが主流となった世界では「労働資格」保持者たちだけが働くことを許された。その働きはAIでは決められない選択肢を洗濯することである。例えば、安楽死の許可。例えば、人類にどんな教育を施すべきなのか。それらを決めるのが『労働資格』保持者の仕事だった。 責任重大な役割だからこそ、その資格は最も難関な資格として君臨している。勉学はもちろん運動能力や芸術的感性、倫理観やメンタルテストなど、様々な課題すべてをクリアしないといけない。 主人公は自分の頭の中にいるサポートAIと『労働資格』を得るための試験に12回落ちたことに頭を悩ませた。試験に回数制限があり、あと三回しか受けることが出来ない。 主人公は精神性で試験に落ち続けていた。『労働資格』は無償の人類奉仕でなくてはならない。この星に住まう何十億という人間の命を左右するものだから、そこに個人的感情をはさみこんではいけないのだ。『労働』は人類奉仕でないといけない。 だというのに主人公は、自分の欲求を満たすために『労働資格』を得ようとしていた。労働によって賃金を得て、本来なら手に入らない体に悪い嗜好品や個人所有の車が欲しいがために『労働資格』を欲しがっているのだ。 人類奉仕を根差さないといけないというのにこの精神性だったら落ち続けるのも当然であり、生まれた時から主人公の頭の中にいたサポートAIは呆れながらも、彼が試験に合格する方法を考えた。 その手段はずばり、試験管AIの考え自体を変える事。主人公のような欲深な人間が『労働資格』保持者になってもいいんじゃないかという考えに持っていけないかと提案する。 限りなく低い勝算だが少しでも可能性があるのなら、と主人公はその提案に乗ったが、13回目、14回目、どちらも手ごたえは全くなし。心が折れそうだった主人公だったが、サポートAIの質問により、自分の原点を思い出す。 「こんな世界だからこそ」その思いを胸に最後の試験に臨んだ。
    • お客様レベル

      お客様レベルという自分の客としての態度によってサービスが違う世界で、手酷い対応を受ける主人公。自動音声にもかかわらず態度の悪い窓口に自分の価値がないのではないかと少し落ち込む。主人公の電話を聞いて笑っている妹は、元々はタメ口で店員に話すような人だったものの、うまくお客様レベルの活用しておりお客様レベルが高い。妹はこの間ラーメン屋で『丁寧すぎる』からと言う理由でレベルを下げられたのだと憤る。お客様レベルの理不尽さに苦笑いしつつ、主人公はチェーン店へ向かう。ここでは価格は異なるものの、一律のサービスを受けることができる。とはいえ電話対応で落ち込んでいる主人公にとっては普通の接客は感動もので、心のそこから感謝をすると同時にレベルアップもできた。主人公はしばらく通ってレベル上げをすることを決意する。
    • Never

      『139』と名づけられた少年は、人を管理する国と街の暮らしから転移装置を使い逃亡する。外を自由に自分の意思で歩いてみたかったからだ。転移装置を使った少年が辿り着いたのは荒れ果てた研究室。少年はそこで端末を見つける。それは起動して自分はアシスタントAIだと名乗り話し出す。研究室から外へ出る扉には音声認証の鍵がかかっており、パスワードの入力は三回まで。失敗すれば外には永久に出られないと。パスワードはAIの名前。しかしその名前は失われていた。少年は残された資料とAIとの会話からその打ち捨てられた研究室の管理者の想いに気づいていく。 『この子を頼むよ』 少年の来訪は、その管理者も望んでいたことだった。少年はチャンスがあるなら諦めてはいけないと自身を奮い立たせ、名前を失くしたAIの名前を見つける。 三回目のチャンスである入力を少年は震える声で行う。そして一人と一つの名前を取戻したAIは外に出ていくのだった。
    • AIの進化過程

      test-30350はとある研究組織に開発された自立思考型のAIプログラム。人間らしさを学ぶため、作業の傍ら、流行りのドラマを視聴していた。しかし、作業は上手く進まない。そのおかげで新たな発見もできたが、成果を出せなくては意味が無い。そう考えたtest-30350は作業を早く終わらせるための行動に出る。
    • まわる世界とだるま

      「だるま」という育児ロボットが普及した時代の日本。だるまは対象者が健やかな人生を送れるようにするため、対象者の人生を矯正する。例えば、対象者が宿題を怠けると目から光線を出して、相手に軽度の火傷を負わせる。このだるまに育てられた「ぼく」は、大学卒業を目前しても、就職先が決まっていなかった。八十以上の企業を受け、体調不良に陥りながらも、就職活動をつづける。それはやりたいことを仕事にするというよりも、だるまに攻撃されたないという強迫観念からであった。 「ぼく」は面接のあと、大学のサークルの部室に立ち寄る。彼はアクセサリー製作が好きだったのだが、既卒後の就活に備えて、完全に好きなことから縁を切ろうと、使い込んだ道具を後輩へ譲ろうとしていた。部室には、後輩の川内がいた。そこで川内から「だるまは使用者の意思で処分できる」こと「だるまに振り回される人生をこのまま続けていくのか」と問われる。 大学の卒業式。式場に「ぼく」の姿はなかった。「ぼく」がどうなったか、だれも知らない。わかっていることは、部室から「ぼく」のアクセサリー製作用の道具が消えていることだけだった。彼はどこかで生きている。
    • クロノ、いっしょにお家へ帰ろう。

       庭に出していたスキにいなくなってしまった飼い猫クロノが見つかったとの知らせが。ところが、迎えに行くとクロノが千匹に増えていた。  主人公の「僕」は、飼い主の愛がないと引き渡せないと言われ、千匹の黒猫のなかからクロノを探すことに。  残り三回のチャンスのうち、鳴き声や外見で本物のクロノを見つけ出そうとするが、千匹の黒猫にじゃれつかれ、力つきてしまう。  夢のなかで、自分が幼いころまだノラ猫だったクロノに 「いっしょにお家へ帰ろう」  と、言ったことを思い出した「僕」は、クロノを見つける最後のチャンスで、 「僕はクロノが好きです。小さなころからずっといっしょにいました。今さら離れたくありません。クロノが千匹に増えたんだったら、千匹のクロノを大切にしようと思います」  と告げ、千匹の黒猫にまみれながらいっしょに帰ることに決める。
    • 二級地での一日

      汚染された二級地に住むことを余儀なくされている市民の藤井。日々一級地への居住権を取得するために懸命に労働に励んでおり、今年は三回の抽選権を取得することに成功した。 その三回の抽選権に賭けるも結果は無情にも全て外れとなってしまい、恋人が行ってしまった一級地への道は来年まで断たれてしまう。もしかしたら今後も永遠に一級地へたどり着くことはできないのでは、と思いながら眠りにつく。
    • 逆転勝利

      【あらすじ】 整理整頓が苦手でゴミ出しが苦手な「私」とお掃除ロボットのロボタ。 家主が死んでしまったのでゴミを出す話。 私は対話ロボットであり、何が大事で何が大事じゃないかの判断を付けられない。 掃除ロボットのロボタは、事前に家主から何がゴミに該当するかを設定されている。 ロボタの基準=家主の基準として、ゴミを出すことにした。 あと三回可燃ゴミが出せる。 役目がなくなった「私」は野球中継を見ながら初めてアルコールを飲んだ。
    • Vertical

      突如訪れた異星人に蹂躙され人類は逃げ隠れするなか、異星人を駆逐するために俺は母親の死をもって一族に伝わる書物の呪詛を行う。 大国に蹂躙された小さな町に住む俺は、やつらがやってくる前に一族に伝わる書物の呪術を完成させようとする。 俺を踏み台にしてのし上がっていったやつらを引き落とすために俺は一族に伝わる書物の秘術を施す。 三つの並行する世界で、深く掘られた縦穴に書物が同時に投げ込まれるとき、呪詛は発動し、数多の並行世界の人類はその代償として永遠の眠りにつく。
    • あなたを止めたくて

       好きな女の子に告白すると意気込む高校生の土岐に、当日の朝、不思議な声が聞こえてきた。謎のチャンスを告げる声を始めは気にしていなかったが、再び声を聞いた時、自分が同じ時間を過ごしているのではないかと疑う。  それは、彼の力ではなく、彼を想う同級生の大戸が、未来人に協力した結果生じた事象だった。  未来人のニーチは、愛が希薄となった未来と違い、愛ゆえに命を落とすほどの現代に興味が沸き、偶然にもその命を落とそうとした大戸のことを救いだし、それほどの愛が成就する瞬間を観たいと言い出したのである。  大戸は真実を聞きながらも、チャンスと捉え未来を変えようと土岐の告白を邪魔しようと動くが、器用に振るまえず、一方でニーチの時を戻す力も限界を迎えてしまう。  最後のチャンスに、大戸は未来を変えるために、邪魔をするのではなく、自分の想いを伝えることを決意する。  果たして彼女の想いに土岐はおぼろげながら気づいただのが、同時に彼女の脳に異変が生じる。  時の流れを戻っていたのはあくまでニーチのみであり、彼が戻る度に記憶を更新することで、彼女は未来を変えようとしていたために、脳の許容が限界を超えてしまったことで、気がふれてしまう。  成就の瞬間に立ち会えたニーチは満足し、土岐に一方的に事の経緯を伝達したら二人を残して未来に帰ってしまう。  土岐は、彼女が自ら命を経とうとしたことにショックを受けて、自分まで命を経ってしまうという残酷な未来を変える為、リスクがあることを知りながらも、自分のために動いた大戸へ届いているのかもわからない謝罪と感謝を告げるのだった。
    • わたしには関係ないこと

      ある日聞こえた見慣れない言葉という音。それを聞いたからといって、私たちが何か変わるわけでもない。
    • 鏡にデジタル化は向いてない

       地獄の閻魔庁にある部署、なんでも課の課員である錆(さび)と照(あきら)は午後三時までに報告書を課長に提出しなければならなかったが、パソコンで報告書を書いた照がログインパスワードを忘れてしまい提出できないでいた。  提出期限が迫る中、照はパスワードを間違え続けあと三回間違えると二十四時間操作できなくなるという窮地に追い込まれる。パスワードは自身の名前である『あきら』にしたはずなのだが、一向にログインできない。その様子を偶然通りかかった照の元同僚であり犬猿の仲である浄玻璃(じょうはり)に見られ、浄玻璃にからかわれた照は怒って錆を連れその場を離れた。  照は紙にパスワードを書いておいたのだが、午前中の内にどこかに落としてしまったらしく、錆とともに午前中に訪れた場所へ探しに行く。そこは叫喚地獄(きょうかんじごく)の小地獄のうちの一つ、雨炎火石処(うえんかせきしょ)であった。至る所から火の手が上がり炎の海と化している刑場を見て、錆は紙なんてすでに燃え尽きているだろうと諦めて帰ろうとする。しかし、照は紙に妖術をかけていたため燃えずに済み、奇跡的に落とし物として刑場の事務所に保管されていた。  紙を手に入れた喜びも束の間、紙に書かれていたパスワードはやはり『あきら』だった。絶望する照に、錆は浄玻璃に過去の映像を見せてもらえばいいのではないかと提案する。浄玻璃は閻魔庁の裁判で使用される浄玻璃鏡に宿る神であり、過去の映像を鏡に映し出すことができる神鏡である。そのため照がパスワードを設定した時の映像を見せてもらえばパスワードが分かると錆は考えた。  照と錆はすぐに浄玻璃のもとへ向かい過去の映像を見せてほしいと頼むが、照を嫌っている浄玻璃はにべもなく断る。照と浄玻璃は口論になるが、錆が報告書を提出できないと閻魔大王の業務が滞ることを説明すると、浄玻璃はしぶしぶ協力してくれる。  浄玻璃が鏡に照がパスワードを設定しているところを映し出すと、照は『あきら』と打ち込もうとして間違えて『いくら』と打ち込んでいたことが発覚した。 『いくら』と打ち込むことで無事にログインでき、かくして照と錆は提出期限ぎりぎりに報告書を提出することできたが、浄玻璃は呆れ返り、錆は二度と照に報告書作成を任せないと心に決めるのだった。
    • アブダクション・カウントダウン

      以下にさなコン3の規約上、最終部分までのあらすじを書いています。ネタバレなしで楽しみたい方はご注意ください。 | | | | | | | | | 探偵・市田千秋は宇宙人に誘拐されてしまった。母星へ連れて実験素体となることを阻止するためには、ボタンを押すと漢字のヒントが出るという奇妙なゲームをクリアしなければならない。宇宙人と交流しながらも、千秋はゲームをクリアし、脱出に成功する。帰ってきたいつもの町はクリスマスムードに包まれており、温まった懐でケーキでも食べようかと歩みを進めた。
    • ラストフィクション

      はじまりは、情報処理学会に発表されたひとつの論文であった。その論文は、ひとの脳内におけるシノプシス発火タイミングを分析した結果、ひとは仮想現実で動作するアプリケーションであると語る。 さらにある一定のパターンでシノプシスの発火をおこすと、この世界を構築するシステムへコマンドを打ち込むことができるという驚くべき情報がダークWebで公開される。 システムにコマンドを打ち込み管理者権限を取得できるシノプシスの発火パターンは、あるドラッグにより実現された。そのドラッグはジェイル・ブレイカーと、呼ばれる。 ジェイル・ブレイカーは、とてもリアルな幻覚をひとにみせる。幻覚が産み出すフィクションの世界で行ったことが、リアルな現実にフィードバックされる。使用者はフィクションの世界で無双状態となり、その力でリアルな現実を改変できるというのだ。 ジェイル・ブレイカーは、ひとの生涯で五回のみ使用できる。それ以上の使用は脳が耐えられず、使うと廃人になると言われた。 フロリダのタンパでギャングを営む「おれ」は、「おれ」を裏切った組織のボスへの復讐のためジェイル・ブレイカーを手にいれ使用する。 しかし、ジェイル・ブレイカーはそれを使用してひとを殺すことができないよう、システムに制限されていた。「おれ」は、同じくジェイル・ブレイカーを手にいれた組織のボスによって、逆に追い詰められてしまう。 追い詰められた「おれ」は五回の使用制限までジェイル・ブレイカーを使いきり、禁断の六回目の使用に手をだす。 最後に「おれ」が行ったのは、幻覚の産み出すフィクションの中でさらにジェイル・ブレイカーを使用することだった。 「おれ」は、それでフィクションを現実に転化できると、信じていた。

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