それは全て夢の話。
壁に刻まれた言葉に該当する人間はその扉から外の世界【現実】へ帰ることができる。
扉の言葉
【その扉を汝が通り抜けるためには
・汝、その身が潔白である事 ――― この屋敷で罪を犯していない
・そして、その身が死を知らぬ事。 ――― この屋敷で死んでいない
さすれば汝はここを抜けられるだろう ――― それ以外の人はこの扉を抜けられない
抜ければ終わり。こことはお別れ。 ――― ここを抜けることによりこの円環の世界から
楽しい思い出、怖い思い出 抜けることができる。その際の代償として
さようなら、さようなら】 この屋敷に関する記憶の一切が消える。
微かに残った記憶もやがて夢として風化し
三日間の出来事はやがて完全に忘れ去られてしまう。
現実を生きてゆくうえで不都合な事実は必要ないので、平凡な世界へ戻りたい方向け。
罪を犯した人間(殺人)はその扉を抜けると自分が相手に行った方法で殺される。
死んだことがある人は再び屋敷の前に戻ってくる。