概要
肉体の研究のために文字通り自分の身を捧げ、「デミ・リッチ」という魔族になった元人間で、"不死の闇医者(しなずのもぐり)”の異名を持つ薬売りさんの友人。
通称アダム。
薬売りさんとは彼が幼いころ、知り合いの魔族に保護された頃からの付き合い。その時、彼の目を見て何かを感じ取っている。彼を「黒スケ」と呼ぶ。
見た目は少女だが、元は男性。
電子書籍版によれば、リッチになる時に失敗してしまい、体の維持のために絶えず他人の死体を移植しなければならないらしく、全身に手術跡と思しき縫い目がある。
移植や実験用に人体のパーツを多数保管しており、リズレさんの四肢の切除手術の際に、彼女に適合する右腕と左足を提供している。
変人ではあるが腕は確かで、極魔法(アルマ)という特殊な魔法を診断に使っている。
また、リズレさんに気を使いがちな薬売りさんとは違い、医者としての矜持ゆえか、診断結果はたとえ残酷なものでもはっきりと告知する傾向があり、上記のリズレさんの四肢の件だけでなく、彼女が妊娠できない体になっていることや治療に何らかの大きなリスクがあることを本人に直接明かしている。
反面、働くのは大嫌いで、薬売りさんからしょっちゅうお金をたかっている。