概要
黒などハッキリした色の太いフレームが付いた眼鏡のこと。
元祖アラレちゃんの眼鏡はボストン型と呼ばれる丸みを帯びた形状。
メリハリの利いたデザインであることから、小顔効果があるとも言われる。
文化史的に言うと、実はこのアラレちゃん眼鏡というのは結構重要なアイテムだったりする。
というのも、それ以前のサブカルチャー作品では、「眼鏡をかけた女の子」というのは、『キャンディキャンディ』のパティのような「頭のいいサブキャラ」という一種のステレオタイプがあった。
しかしアラレちゃんは男子眼鏡キャラ同様に「明るい」「天然」な主人公というキャラクターであり、「物凄く強くて優秀なロボットなのに超近眼」というお茶目な欠点=完全ではないというユーモアの表れでもあった。そのため、『Dr.スランプ』が爆発的な人気を博したことに伴い、作者の鳥山明の所には「私も眼鏡をかけていますが、アラレちゃんのおかげで勇気をもらいました」という女性読者からの手紙が届いたほどであった。
そういった意味でも、アラレちゃん眼鏡はサブカルチャー作品における「記号」のターニングポイントと言えるのである。