概要
スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴが1939年に作曲したギター協奏曲。
一般的な協奏曲は第1楽章が最も長いのに対し、第2楽章が最も長いという構成が特徴で、この第2楽章の哀愁ある美しい旋律が高く評価されている。
曲名のアランフエスとは宮殿で知られるスペインの古都であるが、作曲当時スペイン内戦によって被害を受けたことから、スペインとアランフエスの平和を祈って作曲したとされている。
第1楽章の主題は1978年に作られた『トリプティコ』の第3曲「スケルツィーノ」に転用されている。
また第2楽章もポピュラー・クラシックとして編曲されている。
この曲に限らずギター協奏曲はクラシックギターの音量の小ささからオーケストラが音のバランスを取るのに苦労することが多く、オーケストラの音量を下げたりギターにマイクロフォンを置くこともある。
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音楽ファンタジーゆめ
この番組で使用される楽曲のほとんどが物故者の楽曲であるが、この曲に関してはロドリーゴの存命中に放送された。