概要
古今東西のクラシック音楽をBGMにシュールな3DCGアニメーションが流れる。
これでクラシック音楽が好きになったという子供達も多い。
たった5分だけの子供向け番組ながらも、音楽やアニメーションが変に不気味だったり怖かったりカオスだったりで、全国のお子様にトラウマを植え付けた番組としても有名。
番組で使われたクラシック音楽一覧
本作以外でも様々な番組やCMに使われており、曲名を知らなくても「あれで使われてたBGM」で覚えている人も多いと思うので、そうした情報も載せていく。
第1期
トルコ行進曲(モーツァルト)
今やMAD素材としても有名な記念すべき1作目。靴が階段を登って行く。
春の声(ヨハン・シュトラウス2世)
木で車を作る工場。途中で毛虫がまぎれこみ…
ノクターン(ショパン)
出典:ノクターン作品9集第2番変ホ長調
モネの美しい絵画が美しい音楽に合わせて動く。
時計交響曲(ハイドン)
出典:交響曲第101番 (時計) 第2楽章
時計の世界に迷い込んだ兎。
ゴリウォーグのケーク・ウォーク(ドビュッシー)
カラフルな人形が歩き回るが、最後は白く塗りつぶされてしまう。
眠りの森の美女(チャイコフスキー)
出典:バレエ音楽『眠りの森の美女』から『ワルツ』
同名のディズニー映画を知る人なら、「オーロラ姫が躍るシーンでかかる曲」と言えばわかりそう。
剣の舞(ハチャトゥリアン)
宮殿で色んな物をぶった斬る剣。
結婚行進曲(メンデルスゾーン)
赤と青の花びらがウェディングケーキ目指して飛んで行く。前半のムービーでは何故かトランペット達がかなり音を外しており、キレた新婦にブチのめされた。
アイーダ(ヴェルディ)
出典:歌劇『アイーダ』第2幕第2場から『凱旋行進曲』
カビラ・ジェイが出演する肝臓薬「ヘパリーゼ」のCMに使用された(この他にも前述のトルコ行進曲や後述のワルキューレの騎行も使用されている)エジプトの壁画が行進。
ハンガリー舞曲(ブラームス)
当時はさけるチーズのCMにも使われていた。惑星探査で生物を発見する宇宙船。
チゴイネルワイゼン(サラサーテ)
ガイコツ恐竜のファミリー。歩行がゴジラ姿勢なところが時代を感じさせる。
G線上のアリア(バッハ)
始終サウンドイコライザ。
運命(ベートーベン)
出典:交響曲第5番ハ短調作品67 (運命) 第1楽章
「ジャジャジャジャーン」の出だしで有名。笑点の大喜利で「でも」に続けて流されるほか、ドリフ大爆笑では2度目の最後で音程がズレ続けるコントがあった。
ヒップホップアレンジの音楽に合わせて、鉄人形同士が延々とボクシング
ただこのロボット達、頭の形といい配色といい誰かさんたちに似ているような……?
英雄ポロネーズ(ショパン)
出典:ボロネーズ第6番変イ長調作品53『英雄』
さらわれた石の彼女を、石の彼氏が助けに旅立つ。基本セリフのない後半部分としては珍しく前座並に声が入っている。
パリのアメリカ人(ガーシュイン)
帽子をかぶったキャラが地底の世界で地底人達に追いかけられる。みんなのトラウマとして名高い。
アイネ・クライネ・ナハトムジーク(モーツァルト)
出典:セレナーデ第13番K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第1楽章。
宇宙望遠鏡のキャラクターが地球を観察する。
入浴剤「バスロマン」のCMにも使われていたが、リズムに合わせて「バーカアホークソマヌケー♪」と歌った人も多いのではなかろうか。
カノン(パッヘルベル)
水晶の洞窟を探検。最後はヴァイキング船に乗って外の世界へ。良作。
トッカータとフーガ(バッハ)
嘉門タツオの「チャラリー 鼻から牛乳ー」の元ネタ。透明人間の家に迷い込んだ黒猫の物語。
ピーターと狼(プロコフィエフ)
幼虫が蝶になる物語。アンパンマンみたいな可愛くデフォルメされた顔に反してやたらリアルな体をした幼虫や、見るからに異常をきたした様子のカラス、石かジャガイモのようなゴツゴツした顔の子供にラストで画面に寄ってくるサイケカラーの蝶とトラウマ率が高い一作。
田園交響曲(ベートーベン)
車に乗ってドライブする
ワルキューレの騎行(ワーグナー)
地球侵略に現れた大量のUFOが地球を襲撃。有名な『地獄の黙示録』での使用場面を意識したような演出で、最後は爆弾で文字通り大輪の花に。
月の光(ドビュッシー)
『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』のPVで使われた名曲。夜中の部屋で踊りだすオルゴール人形。
トリッチ・トラッチ・ポルカ(ヨハン・シュトラウス2世)
美術館のとある絵が火事になり、絵の中の人達が逃げまとう。出てくる絵はどれも著名な画家が手掛けた名画ばかり。
舞踏への勧誘(ウェーバー)
被っていた帽子をネズミにとられた小人が、取り返そうとする。
メヌエット(バッハ)
白い人形が動く。
展覧会の絵(ムソルグスキー)
出典:組曲『展覧会の絵』から『第一プロムナード』、第9曲『バーバ・ヤーガの小屋』、第10曲『キエフの大門』
真夜中に動く不気味な絵。激しい演奏と相まって此方もトラウマ率が高いことで有名。
ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス1世)
男性キャラクターが指揮を振っている。
この曲だけはシュトラウス2世の父であるシュトラウス1世。
エンディングでは息子と区別させるためか空の色が違う。
天国と地獄(オッフェンバック)
出典:喜歌劇『天国と地獄』序曲第3部 (カンカン)
白と黒のオバケが追いかけっこ
別れの曲(ショパン)
ピアノ協奏曲第一番(チャイコフスキー)
前座からしてメンバーがバラバラになったり潰れたりと大惨事。ピクニック気分であちこち世界旅行する家族。最後には宇宙に飛び立ち・・・トラウマ率の高い一作
ペルシャの市場(ケテルビー)
商品を広げる魔法のじゅうたん。
ウィリアム・テル序曲(ロッシーニ)
出典:歌劇『ウィリアム・テル』序曲第4部 (スイス軍隊の行進)
運動会でよく使われる曲だからか、小学校から飛び出したチェロ・筆箱・顕微鏡・ゴキブリが野山でレース
くるみ割り人形(チャイコフスキー)
出典:バレエ音楽『くるみ割り人形』第1幕第2曲『行進曲』
交響曲第40番(モーツァルト)
真夜中の図書館。沢山の本が動く。図書館の蔵書の名前は、後半のCGの担当者が他に担当した曲名だったりする。
時の踊り(ポンキエルリ)
出典:歌劇『ラ・ジョコンダ』から『時の踊り』
かのファンタジアにてカバやらゾウやらが躍るあの曲。ボールがいろいろな立体図形にモーフィングしながら、楽しそうに動き回る。
愛の夢(リスト)
二匹の虫が石で塔を建てるが…。泣ける確率高し…!
ラ・カンパネラ(リスト)
街中の鐘が飛んで行き、Xmasの日、サンタと共に帰って来る。
アルルの女(ビゼー)
出典:劇付随音楽『アルルの女』第1組曲第1曲『前奏曲』第1部 (3人の王の行列)
魚のなる木を探しに行くネコたち。途中に出てくる建物の窓に映ってはいけないものが映っている。
春の祭典(ストラビンスキー)
出典:バレエ音楽『春の祭典』第2部『生贄の儀式』第3曲『選ばれし生贄への賛美』、第6曲『生贄の踊り』
ファンタジアではちょうど恐竜大決戦で流れていた部分。雷トリオ(通称「強制オール電化」または「レアコイル」)が街中の家具達を電化製品に変えて行く。
新世界(ドボルザーク)
出典:交響曲第9番ホ短調作品95『新世界より』第4楽章
荒廃した施設でモノアイロボットが戦闘。モノアイと聞いてガンダム的なものが浮かぶかもしれないが、実際は人間のようなリアルな目でかなり不気味なため、これもトラウマ率高し。
悲愴(ベートーベン)
前半は第2楽章、後半は第3楽章が流れるため、別の曲のように聞こえる。踊るデッサン人形がアトリエを散らかしていくが、人が戻ると元通りになっていた。
小犬のワルツ(ショパン)
鍵盤を奏でる犬たち。同局のご長寿アニメ忍たま乱太郎では、アレンジされた「ヘムヘムのワルツ」がEDで流れたことも。
アベ・マリア(シューベルト)
トロイメライ(シューマン)
透明なペンギンの話。
アランフェス協奏曲(ロドリーゴ)
サイボーグの牛が、無くしたパーツを探す旅をする。
キラキラ星変奏曲(モーツァルト)
童謡のようだが、実はこれもクラシック。学校で歌ったり演奏した人も多いのではなかろうか。
白鳥の湖(チャイコフスキー)
出典:バレエ音楽『白鳥の湖』第2幕から『情景』
前半はまともに曲のイメージ通りだが、後半は曲調が一転(ロックアレンジになる)、白鳥も風呂場のおもちゃのようになり・・・
ボレロ(ラヴェル)
後に放送されたクインテットでは、キャラ達がリズムに合わせて延々曲名で歌い続ける謎コーナーがあった。壁紙に描かれたSLが新しい乗り物にモーフィングしていくと、部屋も未来に近づく。最後はUFOに
ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュイン)
宝石を盗んだ泥棒と、それを追う警官隊。暗闇の中にパーツだけ浮かび上がる泥棒の顔のアップでトラウマになった人も多い。
春(ヴィヴァルディ)
裁縫道具たちがひとりでに動き、ドレスを作る。ドレスは最後に踊る相手に鋏を選ぶ。
第2期
第1期では前座でもクラシック音楽のアレンジが流れていたが、第2期からは流れなくなった。
エリーゼのために(ベートーベン)
強風が花からシーツ、果ては車に教会と色んな物を飛ばして行く。
「くるみ割り人形」よりこんぺいとうの踊り(チャイコフスキー)
ファンタジアでは妖精たちが舞う幻想的な映像だったが、こちらでは不気味なカエルが踊る。音もカエルの鳴き声っぽい。最後にいきなり音が大きくなるため、ある意味トラウマ率高し。
ジムノペディ(サティ)
ピアノソナタ第15番(モーツァルト)
モーツァルトがピアノ演奏中に気絶してしまう。
動物の謝肉祭(サン=サーンス)
出典:組曲『動物の謝肉祭』第14曲『終曲』
UFOに拉致される夢を見る犬の話。途中で出てくる建物の周りに流れている「Le carnaval des animaux」の文字列は「動物の謝肉祭」のフランス語原題。
軍隊行進曲(シューベルト)
街へやって来たバナナガール。
「カルメン」よりハバネラ(ビゼー)
蟹のサラリーマンの1日。よく聞くと「カニカニカニ……」と言っている。
「ペールギュント」より朝(グリーク)
朝を迎えた大自然の風景。「笑ってコラえて」の「朝までハシゴの旅」の締めに使われている。
「サルタン皇帝」よりくまばちの飛行(リムスキー=コルサコフ)
クマバチがボンドカーで陸海空を駆け回り、警察バチとチェイス。誰が言ったかくまばちの非行。最後には意外なオチが・・・・
魔法使いの弟子(デュカス)
ファンタジアではミッキーが箒を動かしたが、こちらでは星が岩やら花やらを躍らせた。
雨だれ(ショパン)
女の子と雨滴坊やの物語。
バイオリン協奏曲ニ長調(ブラームス)
ペンギン坊やのおつかい。放送時に「バイオリン協奏曲二短調」と紹介された。
子守歌(シューベルト)
傘の裁判。
威風堂々(エルガー)
宇宙船に隕石が激突して蛸の惑星に墜落した烏賊の宇宙人が、蛸達の協力で宇宙船を修理、強化し、仲間の元に帰還する。
モルダウ(スメタナ)
色んな季節を巡る少年と猫。
軽騎兵(スッペ)
出典:喜歌劇『軽騎兵』序曲
投げられた骨を犬が追う。段々とスケールアップしていくが、最後は宇宙まで行く。飼い主の投擲力は化け物か。
春の歌(メンデルスゾーン)
セビリアの理髪師(ロッシーニ)
出典:歌劇『セビリアの理髪師』序曲
ゴルフ場のモグラ。
水上の音楽(ヘンデル)
出典:『水上の音楽』第2組曲ニ長調HWV349第2曲『アラホーンパイプ』
ファラオの前で踊るスフィンクス。
蝶々夫人(プッチーニ)
出典:歌劇『蝶々夫人』から『ある晴れた日に』
薄汚れた街で、楽しかった日々を思い出す蝶。何だか切ない…のだが、作者が前述のピーターと狼やピアノ協奏曲第一番と同じため、どことなく不気味な部分も。
スケーターズワルツ(ワイトトイフェル)
スラブ舞曲(ドボルザーク)
銀河鉄道の物語。作曲者のドボルザークが鉄道好きだったからか。
「タイス」の瞑想曲(マスネ)
時計の中のピエロの物語
ピエロと中の世界観が非常に美しいがもの悲しい
華麗なる大円舞曲(ショパン)
草競馬(フォスター)
うさぎとかめ
はげ山の一夜(ムソルグスキー)
ファンタジアで魔王チェルノボーグが出た曲。夜の公園に星が降る
メヌエット(ボッケリーニ)
ガボット(ゴセック)
インスタントコーヒー「マキシム」のCMに使われていた。夜中に動き出したチョコレートたちが室内ではしゃぎまわる。
シシリエンヌ(フォーレ)
ミミズクの子供が帰り道に家の鍵をなくしてしまい……
コッペリア(ドリープ)
出典:バレエ音楽『コッペリア』第1幕第2曲『ワルツ』
ペンギンの子供が自然の遊園地を遊び倒す。ほのぼの度高し。
第3期
トルコ行進曲(ベートーベン)
上記の同じタイトルとは別曲。卵から小鳥が生まれて廃墟の中を行進していく。
ます(シューベルト)
美しく青きドナウ(ヨハン・シュトラウスⅡ世)
フニクリ・フニクラ(デンツァ)
「鬼のパンツ」の元ネタで、サビ部分はかの名企画ご長寿早押しクイズのOP。蜘蛛が水滴をぶつけ合う。
亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
椿姫(ヴェルディ)
出典:歌劇『椿姫』第1幕前奏曲
月に帰るウサギ君。このウサギは草競馬のウサギと同個体。
ユモレスク(ドボルザーク)
こちらもクインテットで曲名で歌い続けた。ネコと、ネコが育てる花の物語。途中でフォスターの「スワニー・リバー」が混ざっている。
アランブラ宮殿の思い出(タレガ)
コンドルは飛んで行く(ペルー民謡)
ブロック状のキャラと言え、冒頭から落石の下敷きになるショッキングな始まり方。しかも複数人犠牲になったが、バラけたブロックが再集結して帰ってきたのは1人だけ。
カリンカ(ロシア民謡)
かつて柳田理科雄氏のネタにされたこともある童話「手袋」がモチーフ。氏の考察では持ち主のおじいさんがかなりの巨人だったが、こちらでは落とした女の子が吸い込まれた。
グリーン・スリーヴス(イギリス民謡)
乙女の祈り(パダジェフスカ)
真珠採り(ビゼー)
出典:歌劇『真珠採り』からアリア『耳に残るは君の歌声』
地球をスケッチする宇宙飛行士とリンゴ。
ダッタン人の踊り(ポロディン)
グミの様な人形のダンス。男二人が一人の女を賭けてバトルするのが印象的。曲もムーディにアレンジされている。
主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)
最終作品。アラビアンな虎が夢の中でカレーを作る。
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