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正しくは「ベネッセコーポレーションBenesse Corporationであり「ベネッセ」(Benesse )は略称(愛称)である。


概要編集

元々は1955年1月に岡山市で創業した福武書店と言う出版社。中学校高校生徒手帳の制作請負から始まった。現在は子会社のラーンズが事業を引き継いでおり、2023年現在でも請け負っている。


1994年に本社を東京都多摩市に移転(ただし登記上の本社は2021年9月時点でも創業地兼西日本事業部が設置されている岡山市としている)。

1995年に現社名に改名。ベネッセの意図はラテン語の「Bene=(より)よく、正しく」と「esse=生きる、暮らす」を組み合わせたものであり、元々は福武書店のブランドだった。


実は創業当初から学生向けの通信教育講座を手掛けてはいたのだが人が集まらずすぐに撤退、したのに懲りずに再開してはやっぱり人が集まらずに撤退、を繰り返していた。

ようやくものになったのは1969年にスタートした高校生向けの「通信教育セミナ」。それに中学生向けの「通信教育セミナ・ジュニア」も加わり、1973年に現在の進研ゼミと名を改めている。

現在の通信教育の主力である「こどもちゃれんじ」は、進研ゼミの幼児講座とおやこ講座が進研ゼミから独立する格好で設立されたもの。

また、育児雑誌の「たまごクラブ」や「ひよこクラブ」、生活情報雑誌の「サンキュ!」なども手掛けている。


大学受験における模試や実力テスト(いわゆる全国統一型の業者試験)においても「進研模試」のブランドでトップシェアを誇る。どこかの塾の名義による試験でも実際に運営やデータ管理を行ってるのはベネッセ、というケースも往々にしてある。

特徴として他の大手模試(河合塾の運営する全統模試、東進ハイスクール運営の東進模試など)と比べて問題がやや易しいとされる。また、非進学校でも実力テスト代わりに用いられている場合があるため、結果として偏差値が高く出やすいともされている。


香川県岡山県瀬戸内海島嶼部を舞台としたアートイベント、瀬戸内国際芸術祭(せとうちトリエンナーレ、Setouchi Triennale)の主導企業でもあり、直島に宿泊施設「ベネッセハウス」を中核としたアートパークであるベネッセアートサイトを構えている。


2014年に「ベネッセ個人情報流出事件」が発生。派遣社員を通して顧客情報が流出してしまっていたことが発覚し、大騒動となった。


余談編集

本社ビルは多摩センターにあり、周辺ではドラマのロケが多いのだが、ベネッセ本社ビルだけが、不自然な程に映らない事に定評がある。


前述の通りベネッセの前身は福武書店だが、実はそれ以前に創業者が打ち立てた富士出版社が前々身となっており、この会社が創業者の知人であった高校の校長から依頼され、軍隊手帳を参考に生徒手帳を作成していた。しかし、この時点で生徒手帳の事業は思うよりも広がらず、富士出版社は一度倒産の上で精算もしているためその事にはあまり触れられない

のちに生徒手帳を(再参入の形で)手掛けたのは富士出版社時代に企画を立てていてノウハウがあった、というのもあるが同市内に同じく(富士出版社以前から)生徒手帳を手掛けていた日本文教出版社(大阪の同名の出版社ではなく、以前より岡山にいた別の会社)が存在し、そこが無理に事業を広めず地道で堅実な展開を繰り返した事によって同事業で一発当てていた事から、その状況を見て「乗るしかない! このビッグウェーブに!」と再起を狙ったのがきっかけ。

なお日本文教とラーンズ(ベネッセ)は現在でも生徒手帳シェアの大手メーカーである。


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