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概要編集

ニコニコ動画で人気を博した動画のシリーズ。

タイトルは『A列車で行こう』に由来する。


2009年11月に投稿された「記憶に残る迷車 サンパチ君【迷列車列伝#01】」が起源。

この動画のブレイクにより多くの派生作品が作られ、鉄道界隈で一世を風靡した。

メイン画像に描かれている419系末期色など、本シリーズでネタとして知れ渡った車両も多い。


元々は珍妙な特徴や出自を持った車両や路線等を紹介するシリーズで、鉄道知識の布教や鉄道ファンの増加に一役買ったとされる。

フォーマットがシンプルなことから、自動車などでも同様の動画が多数作られた。


しかし投稿者の増加に伴いネタ切れや粗製乱造が目立つようになり、やがてまともな車両へも粗探しの如く強引に「迷車」に仕立て上げたり、鉄道会社や車両への愛のない内容、中傷・嘲笑に近い内容が増加。

さらにはシリーズの題材となった車両が映った動画に悪ノリ的に動画のネタコメントを投稿するなどシリーズファンによる厨房的な迷惑行為が横行した。鉄オタのマナー問題が取り上げられるようになったのも同時期である。

最大の被害者は迷列車厨好みのイメージを付けられてしまった京急かもしれない。


その後はネタが漁り尽くされた上、鉄道系YouTuberの台頭により沈静化。

現在では過去のジャンルとして扱われる事も多い。


ネタの傾向編集

  • 国鉄型車両全般
  • JR西日本
  • 強引な改造(魔改造)により、大きく見た目や機能を変えた車両
  • 車両メーカーではなく、自社工場で製造された車両
  • 寿命が長く、何十年と生き残っている車両
  • 逆に淘汰が早く、失敗作と言われる車両
  • 故障や騒音など欠陥を抱えた車両
  • 運行開始後に路線とのミスマッチが発覚し、転属を繰り返した車両
  • 京浜急行電鉄静岡鉄道など運行方法が特殊な会社
  • 近江鉄道名古屋鉄道など車籍流用・機器流用に定評のある会社
  • 無法地帯と化している会社

現在編集

迷列車シリーズの残したものは多い。

2010年代の鉄道ブームの一因であったし、鉄道系YouTuberも迷列車シリーズを参考にした作り方が多く、中には迷列車から移行した者もいる。

解説にはゆっくりボイスを使うことが多かったため、その普及を促進したのも事実である。


しかし負の遺産もある。

現在でもSNSYouTubeの鉄オタ界隈で、ニコ動初期に顕著であった「イキり」の風潮が見られるのは、やはりこのシリーズの影響が大きいだろう。

例として


【原文】

115系とは、国鉄が採用した鉄道車両である。主に地方路線で使われた。


【迷列車風に変換】

115系とは、某赤字を撒き散らす国鉄…じゃなかったHENTAIの国日本の国有鉄道が採用した、迷…ゲフンゲフン、名列車である(迷じゃないぞ、おk?)。主に利用者がお察しくださいなくたびれた街おっと誰か来たようだ…もとい自然豊かな地方の路線で使われた。


こうした悪ノリ的な表現は当時のインターネットの流行でもあったが、今日では時代錯誤感が否めない他、ある人には過度な礼賛、ある人には侮辱のように受け取られかねないものである。


余談編集

現在でも鉄道ファンの間で見られる下記のフレーズは、迷列車シリーズが初出、もしくは普及させたものである。


関連タグ編集

表記ゆれ:迷列車で行こう

A列車で行こう 迷列車 列車  迷列車で行こう 海外編


外部リンク編集

迷列車で行こうシリーズとは - ニコニコ大百科

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