概要
富山地方鉄道創立50周年を記念して1979年に製造された。地鉄では初の冷房車両。
全電動車方式で、車体形状は10020形・14720形を踏襲するものの、屋根Rが浅くなり、側窓もユニットサッシになったため全体的に角ばった印象がある。前面スタイルも当時の流行を反映したもので、より精悍な顔立ちとなった。
また、電動車7編成(14両)のほか、増結用の先頭車としてクハ175形が1両存在する。このため14760形および175形はあわせて15両在籍している。
地鉄オリジナルとしては最新の鉄道線用車両。1980年代以降、沿線のモータリゼーション化が進み地鉄の財政状態が厳しくなったこともあり、本形式以降の車両増備・置換えは新製ではなく他の大手私鉄からの譲受・改造によって賄われるようになった。ちなみに本形式より車齢が若い車両が殆どである。
ミュージックホーンが取り付けられ、特急運用時の際に一時的に使用されていた事もあったが、現在は撤去されている。
改造
1997年から順次ワンマン化が実施されたが、クハ175形には行われなかった。その後、交通系ICカード対応可能運賃箱を設置されている。
カターレ富山の応援ラッピングを施された編成がある。
運用
多くは2両編成での運用だが、朝夕ラッシュ時や多客期を中心にクハ175形を増結した3両編成や14760形同士の4両編成の運転も実施されている。
なお、2019年10月に10020形が引退したため、クハ175形は14760形とのみ連結するようになった。
模型
トミーテックの鉄道コレクションシリーズにおいて模型化されている。