概要
パッヘルベルが17世紀後半ごろに作曲したとされる室内音楽『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』の前半部。
パッヘルベルが唯一製作したカノン調の楽曲で、卒業式や結婚式、一般のテレビ番組などで幅広く使われている非常にポピュラーな曲。
現存する最古の楽譜はパッヘルベルの没後の19世紀に作られた写譜であり、正確な作曲時期は分かっていない。1694年にヨハン・クリストフ・バッハ(ヨハン・ゼバスティアン・バッハの長兄)の結婚式に招待された際に作曲された説がある。
そのほか1680年に作曲されたという異説もある。
大逆循環と呼ばれるポピュラー音楽に多く用いられる和声進行が特徴で、この曲にちなんで「カノン進行」、「カノンコード」などと呼ばれることが多い。日本でも数多くの楽曲に用いられている(あいみょん『マリーゴールド』、スピッツ『優しいあの子』等)。
関連タグ
クリスマス・イブ:間奏部にメロディが引用されている。
いつもここから:代表的なネタ「悲しいとき」のBGMとして使用。