概要
音楽ファンタジーゆめ第1期および第3期の前半パートに登場した、名前の通り野菜や果物で出来た、楽器がモチーフのキャラクター。メンバーは一部を除き英語しか話さない(と言っても入る音声は専らうめき声や掛け声的なものが主で、あまり英語で会話するシーンはない)。
ちなみに初期の頃は前半パート劇中でも演奏するシーンが多かったが、中盤以降は内容が寸劇主体になった。
登場メンバー
ちなみに指揮者以外は複数体登場することもある。また各所に載せた曲名はそれが採り上げられた回を示す。
指揮者
唯一野菜や果物ではなく八分音符の形をしているが、上記の通り他のメンバーはそれらと楽器がモチーフのため、ニコニコ動画のコメントでは「剥いた栗」や「タマネギ」と呼ばれることも。基本的に「Hi!」や「OK!」など簡単な英語しか話さないが、曲名紹介(よく聞いていると途中で声が変わっている)の他、極初期でも劇中で日本語を披露したこともある。
ちなみにOPでは白昼堂々野菜泥棒をしている。ついでに言うと盗まれた野菜のうちナスとニンジンは参加しているが、トマトとピーマンはどう見ても参加してない。なぜ盗んだ。
チェロ、ベース(茄子)
どちらもナスに弦が4本張っており、f字孔はヒゲになっている。このうちチェロは声がやや高くリボンと腕の色が赤で弓を持っているのに対し、ベースはチェロより一回り大きく声も太めで、リボンと腕の色が青で弓を持っていない(ただし当初はチェロの声も太かった)。また双方しょっちゅう身体(茄子の実部分)が上下に伸縮している。
チェロは出番も多いがかなりの不幸属性持ちで、「アルルの女」で昼寝中に寄りかかっていた木から何度も木の実が当たったり、「運命」でやけにトイレが多数並んでいるのになかなか入れなかったりと、大抵登場する度に何かしら災難に遭う(「ゴリウォーグのケーク・ウォーク」では3体ほどが横1列に並んで寝転がされ、手拍子ならぬ足拍子で演奏、なんて災難と言うより意味不明なことをやらされたことも)。
ドラムセット(カボチャ・シメジ)
左がバス単体で、右が演奏時の組み合わせ。
バス・スネア・タム・フロアがカボチャ、ハイハット・サイド・トップがシメジになっている。主に手足が生えており、サングラスをかけている不良キャラなバスのみが登場することが多い。
こちらも上下左右への伸縮(「運命」ではそれを活かし、そのままでは横がつかえてまず入れない狭いトイレにもうまく左右の幅を縮めて入っている)や手足をしまって転がることも可能で、「展覧会の絵」ではこの状態でチェロを執拗に追いかけた。またそれ以外でも何かしらチェロをいじめることが多く、「アルルの女」ではチェロの夢の中でもガンをつけていた。練習に遅刻した挙句勝手なリズムで演奏したせいで、呆れたメンバーに放置された事もある。この他にも「トッカータとフーガ」にてサングラス無しのタイプが登場し、同曲にあわせ盆踊りを披露した。(曲調もそれに合わせて盆踊り風に変化している)
ピッコロ、フルート(インゲン豆)
莢に手が生え、左右に動かすことで演奏をしている。
ピッコロは明るい女の子風のキャラなのに対し、フルートはセレブな女性である。
ちなみにピッコロはチェロに次ぐ不幸キャラで、「ピアノ協奏曲第一番」では急に様子がおかしくなり目玉が取れたチェロに続き不調を起こし前後に潰れてしまい、「ワルキューレの騎行」では超巨大トランペットの演奏で(こっちのが小さいし浮いてるのに)チェロが飛ばされた後それに続くように飛ばされた。また「ハンガリー舞曲」ではベースとピアノが演奏しているところに参加するが、フルートが来たところ心変わりしたベースに蹴飛ばされた直後チェロに声をかけられ共演しているが、「運命」では焦るチェロを横目にサクソフォーンが出たところにレディスファーストと言わんばかりに涼しい顔で割り込んだ。
サクソフォーン(人参)
手足が生えており、ヘタから音を出す。そのため実際に畑等で生えている向きに対し逆さだが、なぜか赤ちゃんはヘタが上になっている。また「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」にて夫婦が種をまき育てた際、どこで混じったのか蕪の赤ちゃんも生えた。
クラリネット(ネギ)
根の方に顔があり、先端が実際のネギと比べ膨らんでいるため、(色合いもあって)ムーミンに似ていると言われることも。少しお調子者。サクソフォーンとはセットになっていることが多く、「ワルキューレの騎行」では漫才芸人のような感じで並んだ状態で転がりながら飛ばされた他、「パリのアメリカ人」ではパリ観光中のクラリネットが歩き疲れて(すぐ横にベンチがあるのに)路上に倒れこみ、その姿を見た花売り娘のサクソフォーンに死んだと勘違いされたのか花を手向けられ、涙していた。
ヴァイオリン、ヴィオラ(落花生)
落花生に弦が4本張っており、足はなく浮遊し、大抵複数体でセットになっている。明確な台詞はなく、「ピヨピヨピヨ・・・」とヒヨコの様な鳴き声しかあげない。メンバーの中で一番小さいが、「ワルキューレの騎行」ではチェロとピッコロの不幸補正の影響か両者に続き3番目に飛ばされた他、「展覧会の絵」では当たりこそしなかったがバスから逃げるチェロに降り注いできた。また「運命」では焦るチェロをよそにクラリネットが出た後堂々割り込みをした。ヴィオラは「白鳥の湖」のみの登場。
ティンパニ(スイカ)
半分に割れた2体セットのスイカ。バチを持っていて、断面は自他問わず叩くと色が変わる。実はマリンバともども第1回に登場しているが、本編中での登場回数は極めて少ない空気キャラ。
トランペット(なめこ)
しいたけのようにも見えるが、なめこらしい。話せない。茎にピストンと手があり、傘から音が出る。3体でいる事が多いが、「ワルキューレの騎行」ではやたらデカいトランペットが登場し、メンバーを吹き飛ばした。ちなみに「展覧会の絵」では逃げるチェロに対し我関せずで演奏するだけだった一方、「運命」では絶望しかけたチェロの救世主となったが、その際音と場所の都合でおならをしながら(あるいはおならでそのもので)飛んでいったようにも見えてしまう。
ピアノ(ナシ+バナナ)
主体がナシ、鍵盤がバナナ、黒盤はヤシの枯れ葉になっている。トランペット同様言葉が話せない。バスがやたら巨大化していることも多いが、普段のサイズではメンバーの中で一番大きい。そのためかメンバー全員に何か起きた際は最後に回されやすく、「ピアノ協奏曲第一番」では徐々に左右へと潰れていくと思わせて一気に上から潰され、「ワルキューレの騎行」では(指揮者を除けば)最後に飛ばされ、その途中で横転した。「英雄ポロネーズ」では珍しく複数体登場したほか、通常より小さく赤く熟したオルガンピアノも登場した。
また初登場の「ノクターン」では指揮者にニ長調を指示されながら何度も無視したり、ラストで指揮者が開閉部分に乗ってきたところで押し潰すかのように閉じるなど、意外と腹黒い面もあった。
マリンバ(ブドウ棚+キュウリ)
音板がキュウリ、パイプがブドウになっていて、音を鳴らすと該当部分のキュウリが飛び上がり変色する。トランペット同様言葉が話せない。ティンパニともども記念すべき第1回に登場したが、その後はモブ的な役回りが多く、第3期では唯一登場しなかった。