概要
BSフジで毎週月曜~金曜22:00から放送されているクイズ番組。2015年10月放送開始。
番組開始当初は毎週水曜日のみの放送だったが、2016年10月から月曜~木曜の帯番組となり、半年後には金曜日の放送も始まった。
司会は岡田圭右(ますだおかだ)と川野良子(フジテレビアナウンサー)。ちなみに川野アナはこの番組以外ではとくダネ!のナレーションを一部担当している。
この番組の最大の特徴は、ゲストパネラーの独特のキャスティングにある。
基本的に40〜80代の芸能人が選出されるが、タレント名鑑に載っている人に片っ端から出演依頼をしたようなキャスティングで、全国に名前が知れ渡り、毎日のようにテレビに出ているような有名タレント以外の方がむしろ多いほど。
数十年前に一世を風靡したような懐かしい人はもちろん、一般的には知られていないがマニアの間では有名な人、名前は知られていないが業績は有名な人など非常にバラエティ豊かな人選となっている。中には全国区のレギュラー番組にもかかわらず一度もブレイクしたことのないタレントや、ほぼローカルタレントのような状態の人まで出演しており、知名度を完全無視してキャスティングしているとしか思えない。そのため、長い芸能生活の中でクイズ番組初出演という解答者も珍しくない。
それゆえか、普通のクイズ番組ではありえないようなハプニングも多々ある。
クイズの難易度は低めだが、クイズの苦手な解答者が少なくないためヒントはかなり多めに出される。それでも答えられない人がいるのは言うまでもない。そもそもルールを理解していない人もいる。これらの事態に振り回され、疲労が溜った結果、司会陣が問題の答えを無意識に言ってしまう(番組では通称「ポロリ」)こともよく見られる。
また、クイズといっても「脳トレ」的要素が強いため、知識問題などが得意でないタレントでもその週のチャンピオンになるという、一般的なクイズ番組ではあまりないようなことも度々起こる。
昔のスーパー戦隊シリーズの出演者や、ベテランや中堅の声優、アニメや特撮の主題歌がヒットしたアイドル歌手など、普段テレビではお目にかかれないようなレアな人物が出ることもあるので「アニメや特撮には興味あるけど昔の有名なタレントやコンテンツには興味ない」という人も無関係ではない。図らずして強烈キャラを発掘してしまうこともある。
解答者は前述の通り40歳以上が基準となっており、2020年1月時点での最高齢解答者ははたのぼるの92歳。それまでは三遊亭金馬が出演する度に自らの最高齢記録を更新していた。最年少は飯田圭織(40歳と10日)
一応、年齢非公表や設定上の年齢でも出演OKで、クリス松村やすず風金魚などが年齢非公表で、JAGUARは年齢0として出場している。そういう意味ではJAGUARが最年少ということになってしまう…が、逆説的に「この番組に出れば40歳以上であるのは確実である」という証明になっている。ちなみに出演はしていないが、デーモン小暮がVTRで登場した際「当時10万29歳」と表示された。
午前10時(2018年10月から2019年3月までは午後12時から)に過去の回が再放送されており、フジテレビでも関東ローカルで早朝4時台に過去の回が放送されていた。
人気番組だったのだが、この脳ベルSHOWばかり放送しているとほかのコンテンツが育たないという理由で2022年秋から月曜のみの放送に縮小した。
なお、フジテレビ以外の地上波局ではテレビ愛媛とテレビ大分(いずれもフジテレビ系列局)でもレギュラー番組として放送されている。また、過去には福島テレビ(フジテレビ系列局)や山梨放送(日本テレビ系列局)でもレギュラー番組として放送された事がある。
構成
解答者は毎回4人登場。月・火の2日連続で出場しトップ賞を決める。水曜日からは解答者が変わり、水・木も同様に2日通しでトップ賞を決める。同点の場合は年齢の高い方が上の順位となる。年齢が同じ場合は誕生日の早い方が上となる。設定上の年齢や年齢非公表の場合どうなるかははっきりしていないが、「おおむねこの人よりは年上(または年下)だろう」という推定で判定される。
トップ賞はあきたこまち5kg。月火と水木の上位2人ずつが金曜日に登場し週間チャンピオンを決める。金曜のトップ賞はあきたこまち10kg。かつてはそれ以外の賞品のときもあったが、現在はほぼあきたこまちに一本化されている。
解答者席の色分けは青赤緑黄でリモコンの色ボタンと同じ。黄色にその回の最年長が座ることが多く、男女交互の配置になっている。(性別がややこしい人がいる場合は例外)
金曜日の席は予選の得点順になっている。
一週間のフォーマットが決まっているので、放送できない曜日のある週は特別企画を放送する。ちなみに週1回時代は全然違うルールで、「誤答すると年齢が増える」などといったコーナーがあった。
月曜・水曜
- 脳ミングアップクイズ
- クイズ!脳みそフル回転
- 脳エクササイズ
- クイズ!言われてみれば
- 早押しペアパネル
火曜・木曜
- 脳ミングアップクイズ
- クイズ!脳みそフル回転
- クイズ!言われてみれば
- 奇跡のアイディア クイズ!その時どうした?(または「クイズ!その時偉人はどうした?」)
- トップ賞決定
金曜
- クイズ!脳みそフル回転
- 聞けば納得 クイズ!何でそうなった?
- クイズ!言われてみれば
- クイズ!懐かしハウマッチ
- クイズ!すごろく大逆転
- 週間チャンピオン決定
コーナー
- 脳ミングアップクイズ
知識ではなく思考力を使う簡単な問題を出題。1問正解すると10ノーベル。
以下のような問題がある。
- あたまとおしり言葉 最初と最後の文字が指定された5文字の言葉を答える。もちろん正解は複数ある。
- くっつきワード 4つの言葉に共通して付く言葉を答える。
- ダジャレ穴埋め 2つある空欄に同じ言葉を入れてダジャレを完成させる。
- 日本語英語クロス クロスワードに同じ意味の日本語と英語を入れる。
- 迷路クイズ 16個のマスを全て1回ずつ通ると問題文になっているのでその答えを書く。「その答えを書いてください」という再三の注意に気付かない人がいるのは定番。
- 最長辞書ワード 1つの頭文字から始まる、できるだけ文字数の長い単語を答える。ただし、広辞苑に掲載されている単語のみが有効。最も長い単語を答えた人に10ノーベル。
- フラッシュ小銭 画面に映っている小銭の金額を答える。火・木に必ず行われる。3問連続で出題され、1問目は背景なし、2問目は背景または邪魔なものがあり、3問目は解答者の昔の写真が背景になっている。成績が極端に悪い解答者がいると、このコーナーで岡田がヒントを出しまくり、特にひどいときは完全に答えを教えている。
- クイズ!脳みそフル回転
思考力を使う問題を出題。脳ミングアップクイズよりやや難しめ。1問正解すると10ノーベル。視聴者投稿問題に正解すると20ノーベル。8問用意されていてその中から1問ずつ選択していく。解答はと筆記形式と挙手して耳打ち(または提出)のものがある。
以下のような問題がある。※印はわかったら挙手して答えを書く方式。2020年3月まではMC席まで行って解答を見せたり耳打ちしたりする形式だった。
- ※サーチライト 暗闇に隠された文がサーチライトで部分的に照らされ、何の文か当てる。BGMはルパン三世のテーマ曲。
- 三字熟語しりとり 提示された漢字を当てはめてしりとりを完成させる。
- ○○パズル 16個の文字を正しく並べると同じジャンルの言葉が複数できる。
- ※どアップ 至近距離で映っているものを当てる。BGMがヒントになっている。
- ※万華鏡 映っているものを当てる。BGMがヒントになっている。
- 共通セリフ 2つの異なる状況に当てはまる、かなで書くと全く同じだが意味は全然違うセリフを答える。
- ※あるなしクイズ 丸の内合唱団によりあるなしクイズが歌い上げられる。曲は月曜・水曜がコロブチカ、火曜・木曜がジンギスカン、金曜がクシコス・ポスト。古畑任三郎のテーマ曲が使われていたこともある。
- イラスト回文 イラストを見て内容に合う回文(書いた文章を逆から読んでも同じ文字になる文)を答える。
- ダレの名刺・イラスト暗号 イラストを見て、どんな状態を表したものかを考え、その語呂合わせから人物名や言葉を答える。
- 穴埋め法則 ある法則で書かれた文章を読み取り、その法則に従って空欄を埋める。
- シャッフル人名 文を並び替えて有名人の名前にする。
- ※人名かくれんぼ 複数の漢字が縦横無尽に動き回っている中、その漢字の一部分に隠れている有名人の名前を答える。BGMはジェンカ。例:鋼細佳祐→岡田圭右
- ※マッチ棒パズル マッチ棒を1本動かして正しい式にする。
- ※サイレントくちビル 口の動きだけを見て何と言っているか当てる。VTR中は「何かな何かな何かなー よく見てよく見てよく見てー」という歌が流れ解答者を惑わせる。11時間テレビでは天龍源一郎がVTR出演しこの歌を歌ったため、カオスとなった。
- ※モグラたたき ランダムに穴から出てくる数匹のモグラの頭に書かれている文字を並べ替えるとできる言葉を答える。1つの穴に同じモグラが出てくるとは限らない。BGMは初代ロックマンのファイヤーマンステージで、残り時間が10秒を切るとボス戦のBGMに変わる。答え合わせの際にはステージクリアのBGMが流れる。
- 脳エクササイズ
篠原菊紀教授の監修したクイズやゲームに挑戦する。得点には影響しない。
- クイズ!言われてみれば
昔の出来事に関するクイズ。昭和時代の問題が多い。解答者にちなんだ問題も用意されている。1問正解すると10ノーベル。8問用意されていてその中から1問ずつ選択していく。「ヒット歌謡」は毎回2問用意されている。ほとんどが筆記問題だが「名曲ふりつけ」は耳打ち式。なお、このクイズとクイズ!脳みそフル回転は問題の特性上3×3のパネルに用意された問題が配置、中心に、クイズ名である「クイズ!言われてみれば」などが配置されるため、問題とクイズの名前を混同してしまう珍事が稀に発生している。(緒方賢一氏などが該当)
- 早押しペアパネル
早押しクイズに正解すると8枚のパネルから2枚をめくれる。神経衰弱の要領で同じ数字が揃うとその得点が得られる。得点以外にも「ガラガラチャンス」が2枚隠されている。ガラガラチャンスは1枚引いただけで発動し、新井式回転抽籤器を回して出た球の色によって得点が決まる。金が出ると100ノーベルももらえるが、黒が出ると100ノーベルも引かれてしまう。赤は50、黄は30、白は0、水色は-30ノーベル。2018年3月まではガラガラチャンスは無く「ジョーカー」と呼ばれるカードが存在し、これを1枚でも引くと強制的に得点が減点されてしまう(-30と-50の2種類がそれぞれ1枚ずつあった)。
2024年4月からはペアパネルに代わる(とはいえ進化版)新コーナー「早押し!ガラガラBINGO」がスタート
ガラガラチャンスの得点リスト(単位はノーベル)
ペアパネル時代
ガラガラBINGO時代
色 | 金 | 赤 | 黄 | 水色 | 紫 | 黒 |
---|---|---|---|---|---|---|
状況 | 100 | 横取り1マス | もう1マス | マイナス1マス | 横取られ1マス | -100 |
以下のような問題が出題される
- 一般常識 通常の読み上げ問題。
- ラストワンクイズ 上記と同じ読み上げ問題だが、必ずあと一つは何かを答える問題になっている。
- 時計計算 表示されたアナログ時計の時間から、○時間○分進んだ時(もしくは戻った時)の時間を答える。
- ひらがな算数 ひらがなで書かれた数式を計算して出てくる合計を答える。
- イントロクイズ 曲のイントロを聴いて何の曲かを答える。イントロ部分で解答が出ないと、歌っている部分に入る。
- 歌詞読み上げ 読み上げる歌詞の曲名を答える。読み上げのみで解答が出ないと、川野アナが歌い始める。
- 名曲かくれんぼ 曲の一部を聴いた後、その曲の歌詞に隠れているあるもの(生き物や食べ物など)を答える。
- なぞなぞ なぞなぞ問題。
- ごちゃまぜナイン 9×9で表示されている9文字を並べ替えてできる言葉を答える。
- 名前パズル 一部分が表示された4文字が誰の名前かを答える。
- バラバラ漢字 パーツがバラバラにされた漢字を答える。
- 奇跡のアイディア クイズ!その時どうした?・クイズ!その時偉人はどうした?
企業や偉人などが画期的なアイディアでピンチを脱出したりチャンスを掴んだりした話からクイズを出題。VTRはマンガ形式になっている。正解すると200ノーベルも入るため、これだけでトップ賞が決まってしまうことがある。とはいえ難問が多いので大抵は全員不正解かトップの人が正解というパターンが多い。
この問題の漫画を描いているのはかわかずお先生。いろんな漫画家などの画風をモノマネして描いている。
- 聞けば納得 クイズ!何でそうなった?
世の中の様々な物事の理由を問うクイズ。正解すると50ノーベル。
- クイズ!懐かしハウマッチ
昔の商品の値段を当てるクイズ。正解に最も近い人に30ノーベル。2位は20、3位は10ノーベル。最も遠い人は-10ノーベル。ピタリ賞は50ノーベル。
- クイズ!すごろく大逆転
週間チャンピオンが決まる金曜の最終コーナー。早押しクイズに正解するとすごろくの要領でサイコロを振って駒を進めることができる。誰か1人がゴールした時点で終了。ゴールすると200ノーベルも入るので、ほぼこれだけで週間チャンピオンが決まると言っても過言ではない。すべてのマスに指令が書かれていて「6マス戻る」「横どり50」「場所チェンジ」などかなりひどい。ほとんど運ゲー。たった16マスしかないのにゴールするまでにかなりの時間がかかる。5回ぐらいサイコロを振っているのにまだスタート地点にいるということも珍しくない。あまりにも理不尽なルール故に「子供やったら泣くよ」「こんなんで先に進んでも嬉しくない」など数々の名言を生んでいる。出題ジャンルは早押しペアパネルと同様。
以下のようなマスがある。
- 得点プラス
- 得点マイナス
- もう一回 得点プラスに加えてもう一回サイコロを振れる。進んだ先のマス目の効果は発動する。
- 横どり トップの人から得点を奪う。自分がトップの場合は2位から奪う。
- 〇マス戻る 戻った先のマス目の効果は発動しない。
- 1回休み 次の問題の解答権が得られない。2回休みもある。
- ふりだし 2019年の11時間テレビで初登場。
- 場所チェンジ 最もゴールに近い人(得点の高い方を優先)と入れ替わる。自分が最もゴールに近い場合は、最もゴールから遠い人(得点の低い方を優先)と入れ替わるという凶悪マス。移動した先のマス目の効果は発動しない。
横どり・場所チェンジは対象となる人が同じ得点で複数いる場合、効果の良し悪しに関わらず年齢の高い方が優先される。
- クイズ!脳ベルダービー
グランドチャンピオン大会などの特別企画限定で行われるクイズ。過去にこの番組で珍解答や面白い行動を連発した出演者が別室に3人集められ、その3人が早押しクイズで対決。スタジオの解答者はその3人の中で誰が勝つかを予想する。
11時間テレビ
毎年11月に放送されている当番組を主軸とした特番。豪華ゲストがクイズVTRに出演する地域別脳トレ合戦やプロレスラーによるたたいてかぶってジャンケンポン、ベテラン芸人による演芸コーナーなどがある。
某俳優が特殊メイクで若返ってかつての主演ドラマを再現したり、特撮出身俳優がコミカルなヒーローを演じたりする。なぜかアダモステが桜木健一にキスするのが恒例になっている。
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