概要
秋田県が開発したイネの品種。同県を始め東北から九州まで広く作付けされている。
命名候補は「アキタワセ」「アキホナミ」「アキミヨシ」「アキコマチ」といったこれまでの品種名パターンに見られるカナ5文字であったが、小野小町のような美人米になって欲しいと言う願いを込めてそれまでの品種名としては珍しいかな6文字の「あきたこまち」が採用された。
初の食味試験の際に0.944と言う高い数値(1に近い程評価が高く、高級ブランド化する前の新潟県産コシヒカリは0.7~0.8だった)を出した事で、こぞって秋田県内全域と福井県(父となる1株を提供してもらった縁)で作られる様になり、そこから全国に広まった。
特徴として、味が濃すぎず比較的あっさりしているため食べやすく多種多様なおかずにも相性が良い点が挙げられる。
ただし若干吸水性が悪く、とぎ方が悪いと美味しく炊けないため丁寧にといで多少長めに水に浸しておくのが美味しく仕上げるコツである。
またブランド米の中では古参の部類に入り「あきたこまち」の名前自体は全国規模で広く知られているものの、圧倒的知名度を誇るコシヒカリを父親に持つためか少々地味な品種という印象は拭えない。
しかしあきたこまちは前述の通り多くのおかずと相性が良いため、なにと一緒に食べても双方共においしく食べられるきわめて質実な品種であるともいえる。
ある意味全国的な話題性にはいつも乏しいが、そのかわり大きな事件事故や天変地異に見舞われることも少ない秋田県を象徴するブランドといえる…かもしれない。
なお、こうした地味さの打破や知名度向上を狙ってか、秋田県羽後町のうご農業協同組合が販売する同品種の米袋は西又葵がイラストを提供した、いわゆる「萌え米」として売り出しており、同町における町おこしの一端を担っている。
関連タグ
クイズ!脳ベルSHOW…月火・水木のトップ賞(5kg)及び金曜日の週間チャンピオン(10kg)の商品にもなっている。