曖昧さ回避
- 19世紀フランスの小説。及びそのヒロイン。並びにそれを原作にしたオペラ。本項説明。
- スペインアンダルシア州グラナダ県における、高い壁に囲まれた果樹園や中庭の呼び名。またはそれらをもつ邸宅。アラビア語で「ぶどう畑」を意味する「karm」から由来する名前という説が有力。
- ゲーム『ペルソナ5』の高巻杏のペルソナ。→カルメン(ペルソナ)
- ゲーム『メルクストーリア』に登場するキャラクター。→カルメン(メルスト)
- アニメ『ガン×ソード』に登場するキャラクター。→カルメン99
- アニメ『ONE PIECE』に登場するキャラクター→カルメン(ONEPIECE)
- 『pixivファンタジアV』のキャラ。→カルメン(pixivファンタジア)
- 『おかしなガムボール』のキャラ。→カルメン(おかしなガムボール)
- 『グランブルーファンタジー』と「コードギアス反逆のルルーシュ」とのコラボイベント「蒼穹に散るゼロ」に出てくるシナリオオリジナルキャラクター。ブリタニアの元研究員。
- ピンクレディーのヒットナンバーのひとつ、「カルメン'77」。
- taktop.に登場するムジカート。モチーフは1のカルメン。→カルメン(ムジカート)
- ゲーム「LobotomyCorporation」に登場するキャラクター。ゲーム中でたびたび語られる「C」という人物の本名。
概要
『カルメン』とは、19世紀にフランスで発表されたプロスペル・メリメの小説。及びそれを元にしてジョルジュ・ビゼーが作曲したオペラ。
考古学者(作者の分身)がスペインで出会ったある山賊――ある女と恋に堕ち破滅した男の身の上話を紹介するという体裁で物語が描かれる。
オペラ版は音楽(歌)の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式を取る。全4幕。
あらすじ
バスク人の竜騎兵であるドン・ホセは、ある日町のタバコ工場で働くカルメンという名のジプシーの女と出会う。
カルメンは心に影をもち、激しく恋に燃えるが心変わりしやすく、男にとっては危険な女(現代風に言えば小悪魔的な女性)。
工場で喧嘩騒ぎを起こして捕らえられた彼女はホセを誘惑し、逃亡幇助を始めとした犯罪にまで手を染めさせるが、後に弄ぶように闘牛士エスカミーリョに乗り替えた。
嫉妬に狂ったホセは匕首を持ってカルメンを追いかけ、口論の末に刺し殺してしまう。
原作はスペインの民族構成の複雑さや階級格差といった社会問題を背景にした重苦しい基調だが、オペラ以後の派生作品は恋愛と嫉妬を中心に据え、また闘牛士やフラメンコなどスペイン的な「明るさ」を前面に出すことで華やかな印象にアレンジされている。
この作品の影響か、後代のフィクション作品では「カルメン」と名の付く女性キャラクターは「情熱的」「蠱惑的」といった造形で描かれることが多い。
代表曲
- 「第一幕への前奏曲(闘牛士/トレアドール)」
- 「ハバネラ(恋は野の鳥)」
- 「闘牛士の歌(エスカミーリョのアリア)」
- 「闘牛士の行進」