アル(アルメニア神話)

ある

アルメニア神話に伝わる邪悪な悪霊、若しくは悪魔の一種。

概要

中央アジア、ロシア南部地域やアルメニア、イラン、コーカサス地域に伝わる邪悪な悪霊、あるいは悪魔の一種。

非常に小さな半獣半人の悪霊であり、男女が存在し、粘土のような鼻に火のような目、金の歯、黄銅の爪、鋭い騎馬、乱れた髪、野生の猪の様な牙、弛んだ胸という老婆のような姿をしており、通常は鐘で覆われた尖った帽子を被る事で姿を消す事ができるとされる。

出産中の女性の肺、肝臓と心臓を盗み出し、胎内に宿る胎児をインプとすり替え、出産してから40日後に赤ん坊を盗み出すとされる。

また、女性の臓器を盗んだ後、水源を渡って逃げようとするので、病棟と水源の間に、お守り、魔除け、にんにく、たまねぎ、鉄の造形物、お祈りする人を置いて悪魔祓いを行っておけば逃亡を妨害できるといわれている。

尚、元々はアダムの最初の配偶者として創造された存在だったが、地上に生まれたアダムはアルの火の様な性質に適応できなかった為、イヴとの間の子供たちに敵意を持つようになったという。

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