アルマリック・アスヴァール
あるまりっくあすばぁーる
「数が多ければ良いってもんじゃありませんよ」
キャスト:山寺宏一(OVA版)
- 所属:アクイロニア市
- 肩書:防衛局次長・兼任・装甲野戦軍団司令官
- 階級:正規軍大佐(後に中将まで昇進)
- 年齢:28歳
- 異名:『AAA(トリプル・エー)』(アルマリック・アスヴァール・オブ・アクイロニア)
田中芳樹原作、『七都市物語』に登場するキャラクターで、アクイロニア市の軍人。医学生の頃に学費を稼ぐアルバイトとして軍の衛生兵をしていたが、クンロン軍との戦闘中に負傷した中隊長に代わって部隊の指揮を執った事がある。それで脱出に成功したことがきっかけとなって、軍人に転向したという異色の経歴の持ち主である。
ジグソーパズルが趣味で、その縁でリュウ・ウェイと知古になった。また地図を眺めるのも趣味の一つとなっており、そこから地形を把握して戦闘を優位に進めることを得意としている。さらには心理学にも通じているようで、相手の心理的状況を推察する。
登場した時は大佐だったが、ニュー・キャメロット軍の侵攻時には、大敗した挙句に戦死した司令官に変わって臨時の防衛司令官として推薦されると同時に准将へ昇進。その後に見事、少ない戦力で効率的にニュー・キャメロット軍を撃破してみせた。
この功績から『AAA』の異名を付けられ、多大な信望を集めるに至る。その後は防衛局次長、装甲野戦軍団の司令官を拝命され、最終的には中将にまで昇進を果たす。
癖のある言動や性格の持ち主で、士官学校出身ではない形での昇進や活躍と言った事もあいまって、上官や同僚からの評判は悪い。ただし、部下からは尊敬を集めている。戦闘で無駄な犠牲を出すのは馬鹿らしい、というある種の兵士達への配慮があり、さらにOVA版でも独断で味方基地の救援に乗り出すなど、上層部とは違って兵士を救おうと言う意気込みもあるため、部下やアクイロニア兵の信望は厚い。
上司関係で友好的な人間は皆無の模様。議員のリュウ・ウェイとは、ジグソーパズル好きの縁で両行の関係である。また彼を議員に元首に推薦した事があり、理由は「そのやる気の無さそうなところが良い」とのこと。リュウ・ウェイが諸事情でアクイロニアを離れた後も、何かとアドバイスを貰ったりしており、良好な友人の間柄は続いている。
国家元首ニコラス・ブルームに対しては信頼しておらず、寧ろ警戒心を露わにしている。その証拠に、ブルームは猜疑心と他人の功績を妬むタイプである事が証明されており、いざとなれば政敵となり得る者を排除しようとした。
元は医学生として、学費稼ぎのために衛生兵として前線に出ていた。そこで中隊長が負傷してしまった為に部隊全滅の憂き目を見たが、アスヴァールが指揮を執って見せたことで見事に脱出に成功した。この一件から、彼は医学生ではなく軍人の方が向いていると自覚し、転向した。なお、その時の理由は「人を生かすことより、人を殺すことがはるかに性にあっている」とのことである。
また実戦で技術を身に着けるタイプの人間で、1つ現場での戦いで彼は10を学ぶような学習能力の高さを見せている。これもあいまって、大佐まで昇進していった。