概要
「アンドロイドは経験人数に入りますか??」とは「コミック百合姫」に連載されている百合マンガである。
著者は焼肉定食。
単行本は既刊四巻。
内容
「マスターの身体は私が一番知り尽くしてますから」
仕事一筋、大手電機メーカーの企画部で働くOL・津田あかね（28）。
職場では部のエースとして慕われているが、私生活では部屋は散らかり放題、酒癖は悪く恋人がいたこともなかった。
ある日、酔った勢いと寂しさから彼女が買ってしまったのは、セックス用のアンドロイド・撫子で…！？
おひとり様OLとアンドロイド、二人（？）のエロコメディ！！
登場人物
- 津田あかね
上記画面中央。
主人公。28歳のOL。
職場では有能で、周囲からも慕われているが、私生活はだらしない。酒も嗜むが酒癖が悪い。片づけを始めとする家事一切が出来ず、そのため家は散らかっている。
整った容姿だが、仕事一筋のために今まで浮いた噂一つ無かった。しかし職場では、社員の中にファンがいるらしい。
ある日に酔った勢いで、ネットを開き「可愛いメイドさんを雇おう」と、あちこちを検索。通販サイトで非人間型メイドロボットを見た後、知らぬ間に撫子を購入。起動した彼女と初体験し、そのまま共同生活する事に。
撫子に毎回迫られており、ネコとして責められ絶頂する……という事を繰り返している。
風邪で発熱した時には前後不覚に陥り、幼児退行していた。その時には甘えたがりな一面を見せている（母親曰く「中々乳離れできなかった」らしい）。
当初は、撫子が違法なガイノイドである事から、彼女の事を周囲には内緒にしており、マスター登録も拒否していた。ばれたら犯罪者扱いされる事と、撫子を購入した購入元も不明なために、放置や廃棄も出来ず、そのまま手元に置き続けている。この状態で今に至っており、やや優柔不断かつ流されやすい一面も有す。
また、他者からの好意も鈍感な点も有し、幼馴染の純に対しても、恋人としての好意を向けられている事に気付くことなく、「結婚式には呼んで」などと言ってしまっている。
職場の同僚にもファンがおり、結構モテるが、本人はその事に全く気付いていない。
※居酒屋で泥酔した時、迎えに来た撫子が「婚約者」で「そのうち（結婚）するかも」と聞かされた同僚は、その場で倒れてしまっている。
えっち関係に関してはさほど抵抗はなく、むしろ興味を持っていたりする。撫子とはなんだかんだで様々なプレイを行っているのみならず、自分からおねだりする一幕も。
撫子とともに生活していくうち、徐々にその心情にも変化が生じ、彼女を大切な存在として認識していく。
初期案では、ショートカットの美人（しかし私生活では眼鏡に鉢巻）。後にイケメンやキレイ系などを経て、決定稿に至っている。
- 撫子
上記画像右。
あかねが購入したガイノイドのメイド。本人曰く「セックス用に開発されたガイノイド」。
一見すると人間の美少女にしか見えないが、首の後ろに電源プラグの差込口があるなど、各所にロボットの特徴を有している。体形および外観も、性器を含め人間と変わりない。また、性交時には、皮膚の人感センサーで人間のそれと同じ感度を有する。また、その反応や感情表現なども、人間のそれと同じで見分けはつかない。
マスター登録は、性交中に膣内に指を入れる事で行われる。が、単行本三巻時点では、未登録。
夜にマスターが眠っている状態では、自身もスリープモードで待機。朝に起床した時には、登録済の場合は声をかける事で再起動する。しかし未登録状態の現時点では、マスター＝あかねが毎朝キスをする事で再起動する。
搭載されているAIの思考パターンは、清楚で献身的ではあるが、同時に淫乱であり、何事もえっち方面に結び付けて思考・発言している。
当初は購入されたあかねを、なんとかマスター認証させようと迫っていったが、徐々に「自分はあかねと、将来どうなりたいのか」などと考えるようになり、主従関係から恋人のそれを求めるようになっていく。
初期案では手足の関節が露出した人形のようなボディで、その表情も無機質なそれだった。
- 宇佐美純
上記画像左。
第十話（二巻）から登場する、あかねの幼馴染。あかねより７年下の21歳。
幼少期からあかねの事が恋愛の対象として好きだったが、あかねはその気持ちに全く気付くことなく、現在に至っている。
就活で上京し、あかねの家にしばらく止まる事に。その際に撫子と鉢合わせ、恋愛のライバルとして「アンタには負けない」と言い放つ。
あかねが好きな事に関しては一直線で、喜怒哀楽がはっきりしている。が、やや詰めが甘く、若干考え無し。子供っぽいところが抜けきっておらず、野菜嫌いで食べられない一面も有する。
酒には弱く、シャンペン一杯で泥酔する。
また、性行為は未経験で、撫子が（嬉々として）語ったそれまでの性行為を聞いて、呆然としてしまった。
撫子の事が違法なガイノイドとは、なんとなく気付いているものの、その事は周囲にはばらしてはいない。しかしその事を用い、あかねを裸にしてえっちに責め立てたりはしていた（撫子もえっちな責めに参加していた）。
ただしそれは、違法なガイノイドを所持していた事を責めるわけではなく、幼馴染の自分にあかねが隠し事をしていた事が悲しかったゆえの行動だった。
あかねの、私生活でだらしない点も含めて好き（ダメな子ほどかわいい、という理由から）。
また、彼女自身もメイドが好きで、都内のメイドカフェでもベテランのカード（ダイヤモンドお嬢様）を有している。ただし、今まではバーチャル帰宅（来店）ばかりで、リアル帰宅は劇中15話が初めてらしい。
ちなみに彼女にとって「メイドはなるものじゃなく『推す』もの」らしい。
初期案では、おっとり気味でややダウナー系な性格のキャラだったが、可愛い系や地雷系などを組み込み、現在の形に落ち着いた。
世界観
仮想現実（VR）の技術が進んでおり、眼鏡型デバイスをもちいてのデータ画面投影など、既に生活の一部として組み込まれている。
また、ロボットおよびAIも発展し、高性能AIを搭載した家庭用ロボットが普及している。
ＶＲによるリモートオフ会といった事も、民間では行われている。
しかし、人型ロボットは一般に流通はしておらず、いわゆるセクサロイド、セックス専用ガイノイドは存在自体が違法。所持しているだけでも（初犯でも）実刑は確実である。
ではあっても、セクサロイド及びそのオーナーは存在しており、匿名リモートオフ会なども行われていたりもする。
ただし、その所持理由は『ドール趣味が高じて、人型ロボットで着せ替えを楽しんでいる』というものであり、セックス目的でのオーナーは登場していない。
劇中には、外観は機械然とした、一見してロボットとわかるセクサロイドの画像が登場した。
それらに搭載されているＡＩは、数世代前のものがデフォルトらしく、人間との会話や反応が不自然で苦手、という者が多い様子。
ただし、ガワは探せば良い製品も存在し入手も可能のため、それなりに良い外観のセクサロイドにする事は可能らしい。
ちなみに、セクサロイドの購入は「ＳＮＳで募集」、「販売元は怖い人たちが絡んでいる」「（あかねが撫子を購入したような）ネット通販で購入など、時勢的にできない」との事。
なお、あかねは「セクサロイドとセックスしている者は、自分以外いなかった」事を、上記リモートオフ会で知ってショックを受けていたりする。
※ただし、劇中のこのオフ会は、撫子の製作者が仕組んだものであり、他のオーナーたちは実在するのか否かは定かではない。
関連イラスト
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彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!：伊月クロ氏の百合マンガ。掲載紙が同じ繋がり。また、同作の三巻と本作の二巻の単行本が発売された時に、メロンブックスにて「二作品同時発売記念フェア」として、描き下ろしコラボリーフレットが付属した。
※コラボリーフレットでは、それぞれの作品の作者が、互いの作品のキャラクターを描き下ろしている。伊月クロ氏があかねと撫子を、焼肉定食氏が「彩純ちゃんは～」の彩純と世莉奈を手掛けている。
