概要
嘗て、泉の姫より人間の戦士に齎された聖剣。
初めは何の魔力も持たない剣だったらしい。
最初に剣を手にした者は、剣聖と謳われしカルフェン王。彼は魔神族と戦う勇敢な人間だった。
しかし、どんな英雄にも最期の時は来る。
彼は死の間際、自分の跡を継ぐ者のために己の血と魂をもってその剣を清めた。
不思議なことに、剣は血で錆びるどころかより強度と切れ味を増し受け継がれた。
次の持ち主は魔神族に戦王と畏おそれられた人間の英雄。彼もまた、カルフェンの意志を継ぐように、病で死ぬ間際に剣を自らの血と魂で清め次へ託した。
儀式そのこういは幾度幾千年繰り返され、剣には数え切れぬ英雄の魂が宿った。
いわば聖剣とは 人間の英雄が次の英雄のために生み出した意志の集合体。
聖剣は いつしか持ち手を自ら選ぶようになった。人々を導く者として剣を持つ者として、ふさわしい人物か否かを