概要
マサイ族が信仰する神。パルサイ、エマヤン、エンガイの別名で呼ばれる事もあり、キクユ族の間ではンガイ、ヌアイと呼ばれている。
キリマンジャロ山、もしくはケニア山に住んでいるとされ、神話によればかつてエンカイは世界中の牛たちと地上に暮らしていたが、ある時に大災害が起こった為、牛たちを引き連れて天空へと避難するが、草などの牛が食べるもが何もない空では牛を世話する事ができなかった為、牛を世話する為にマサイの人々を創造したといわれている。
その為、かつては家畜はエンガイからの贈り物であり、家畜の多さがエンカイからの寵愛の深さを物語っているという考えがあったらしい。
またエンカイの機嫌が良い時は恵みの雨を大地に齎し、機嫌が悪いと大地は乾き続けるといわれており、空に雲1つ無い時はどこかの山で休息と取っているといわれている。