概要
メインミッション「終末に潜みし幻想」のボスでありチュートリアルを除けば最初のボスとなる相手。
ジャックがセーラ姫から聞かされた、カオス討伐に出向いて以降行方しれずとなった騎士ガーランドの「いつも鎧姿で恐ろしげな仮面をつけた騎士」という外見的特徴そのままの姿をしているが、ガーランドなのかどうか名前を尋ねられても答えることはなくただ「私はカオスとなる者だ」とだけ言って襲い掛かってくる。
FF1に登場し、DFFシリーズでデザインを新たに起こされたガーランドに非常に近い
戦闘スタイル
第1形態は大剣を軽々と振り回す一方でブレイズやファイアブリンガー(火属性のまほうけん)、ほのおといった火属性魔法も駆使し、軽やかなステップも合わせて間合いに関係なく攻撃を仕掛けてくる魔法剣士スタイル。
第二形態ではジャックに大剣を踏み砕かれたことで徒手空拳に魔法を合わせたスタイルとなり、攻撃のテンポが変化する。特に驚異なのが自分を中心に全方位に闇のオーラを吹き出して攻撃する「カオスブリンガー」と、氷の剣を生み出す「アイスブリンガー」。氷の剣のモーション自体は第一形態の物と変わらないものの突き攻撃のヒット数が数回になっているので対処を誤ると一気に削られてしまう。ソウルシールドを連打するか脇をすり抜けるような形で回避しよう。
ガード不能攻撃は手にオーラを纏って突進し、相手の頭を消し飛ばす「ヒートクロウ」。追尾が非常に弱く前兆もわかりやすいので落ち着いて横に回避すること。
第一・第二形態ともにまほうけんには弱点があり、火には水を、氷には火を、というように相反する属性攻撃を与えると魔法剣が解除され大きくブレイクを削ることができる。
このように近接戦闘をメインに魔法やブリンガーも使いこなす戦闘スタイルはジェドやアッシュ曰く「ジャックに似ている」とのこと。
倒すと...
カオスとなる者を倒し、その顔を確認しようとした一向だったが鎧姿は闇となって霧散し、何故か中から一回りどころではなく小さい銀髪の少女が現れる。少女はネオンと名乗りそれまでの経緯を話し始めた。
自分もカオス討伐のために仲間と共に世界を旅して回ったがいつまでもカオスは見つからないのに仲間は次々と斃れ、人々の心は荒んでいく。そこでネオンは気付いた。カオスはどこにもおらず、世界の終末に絶望した人々の心に救う闇、つまり幻想こそがカオスの正体なのだと。その心の闇を祓うには自分が現実に存在するカオスとして勇者にに討ち倒されれば良いのではないかと。
そうして人々の目に見える明確な目標=カオスになるためにネオンは闇を受け入れ魔物に変貌しようと決心したのだが結果は本編を見ての通りカオスにはなれずじまいであった。
そんなネオンの思惑や決心をジャックは下らないと吐き捨て、自分の中にある闘争本能に従ってカオスを倒す旅に出るという。ネオンはそんなジャックを見て自分を含めた4人こそが伝承にある光の戦士だといって再びカオス討伐の旅へと赴くのだった。
上述した通りカオスとなる者のベースとなったのはネオンである。そのためカオスとなる者が持っていた大剣とボス戦終了後に現れたネオンが持っていた片手剣を見比べるとデザインが似ていたり、本作のOPムービーやディシディアなどで見られるガーランドの姿と比べると鎧の形状がややスリムであるなど彼女の特徴が外見に反映されている。
ネオン本人も使用できるジョブは剣士やナイト、赤魔道士、パラディンでカオスとなる者の戦い方と一致しており、光の戦士のメンバーの中では一番ジャックの戦闘スタイルに近いためボス戦中に2人の戦い方が似ていると言われたのはこれが原因なのだと考えられる。
ネタバレ
物語を進めていくとこの世界の闇は時間軸を無視して悪影響を与えるものと言うことがわかる。これは最序盤から伏線が貼られており、時系列的には仮面をつけた鎧姿のガーランドのことを知るはずがないセーラ姫がジャック・ガーランドのことをそう認識していたことからも分かる。
加えて愚者の手記を確認するとカオス神殿という場所自体も最初は存在しておらず、ループを繰り返す内にいつの間にかコーネリア内に出現していた。つまり未来でカオス神殿が出現する何かの要因が確定したのではないか、という推測が立てられており、実際ジャックがカオスになり過去に遡ったことでカオス神殿が誕生したためその推測は正しかったことになる。
これを踏まえて何故カオスとなる者の姿がガーランドのそれに似ているのかをいうと、カオス神殿同様に未来でジャック達がカオスとなる事が確定したことでこの時代に送り込まれた闇、つまり「乱心の末セーラ姫をカオス神殿に誘拐してカオスへの生贄に捧げようとした、コーネリアの騎士の中の騎士と呼ばれた男ガーランド」という記憶を伴った闇が彼女を魔物に変えたからである。(因みにガード不能技である「ヒートクロウ」も仲間達を皆殺しにした際にソフィアに対するソウルバーストの演出で使用した技)
またこれらのことは偶然ではなく、未来でカオスとなり過去に遡ったジャック達が強い光と闇を生み出すための計画の下動く協力者アストスの考えに沿って闇を送り込んでいるため全て必然のことであった。
この辺りは非常にややこしいのだがカオスとなる者という名前はFF1のセルフオマージュ的なメタネタと言うだけでなく、ネオンの目的を端的に表し、ジャックの未来も表しているのである。
高難易度における強化
難易度バハムートでは攻撃頻度が上昇し、「サンダー」を使うようになっているなどシンプルに行動が強化されている。
最高難易度ルフェニアではネオンの要素がかなり色濃く出ており、第1形態ではなんと「ソードオブラウンド」を使う他ファイアブリンガー中にも「ソードオブスピリット」と「オーラエッジ」を使うようになった。第二形態ではアストスのモーションを流用した巨大な氷塊を叩きつける技や、アイスブリンガー中には「アセンション」を使うなど目に見えて分かりやすい形で強化されている。
特に「ソードオブラウンド」の存在が厄介で、コンボを最後まで出し切るため攻撃が長く、防御や回避に失敗するとそのままやられかねないのでしっかりテンポを覚えて対処しよう。全部捌き切った時の達成感はひとしおである。
関連タグ
ストレンジャーオブパラダイスファイナルファンタジーオリジン ジャック・ガーランド ネオン(SOPFFO) ガーランド(ファイナルファンタジー)