ジャック・ガーランド
じゃっくがーらんど
好戦的であり、自分の前に立ちふさがる魔物は何であろうとも殺していく。
カオスを倒すという思いは誰よりも強いため、カオス以外の魔物には興味を示さない。
また、音楽を好むのかファンタジーの世界観に似つかわしくないポータブルプレイヤーを持ち歩いており、セーラ姫のリュートにも反応を示していた。
武器の扱いに精通しており、身の丈ほどある大剣や刀などを扱いモンスターを倒していく。ジョブを切り替える事で肉弾戦だけでなく魔法も扱えるなど、多彩なスキルを持つ。
ジャックら光の戦士に共通する能力としてソウルバーストが挙げられ、瀕死の魔物に攻撃を加え彼らの体を紅く結晶化させると、そのまま打ち砕き、己の力に変換する特殊な力を発揮する。
苗字が指すように彼は「FF1」に登場したガーランドであり、オープニングではガーランドとしてのジャックが登場する。
本作ではセーラ姫の口からその名前が語られ、カオス神殿ではガーランドと酷似した鎧を身にまとう「カオスとなる者」と戦うことになる。
そしてついに、『ディシディアファイナルファンタジーオペラオムニア』にジャックが参戦。異なる世界のガーランドが相対することとなった。
ストレンジャーオブパラダイスファイナルファンタジーオリジン ネオン(SOPFFO) ガーランド(ファイナルファンタジー) 光の戦士 カオス(ファイナルファンタジー)
この先、ストーリーのネタバレがあるため注意!!
4体のカオスを討伐し、全てのクリスタルを解放したジャック達。
しかし、クリスタルの解放によって世界各地で異変が起こり、ビッケ船長たちは魔物と化していた。
コーネリアの民から「カオスの手下」だと疑われる中、ジャック達はアストスに会いに行き、アルテマウェポンオリジンへと変貌した彼を倒した直後にジャックは全てを思い出す。
ジャックの正体はルフェイン人の「ストレンジャー計画」によって派遣された上級調査員であり、「カオスを倒す」という思いはルフェイン人のニルによって植え付けられたものだった。
ルフェインは元々コーネリアと同じ世界にあった国だったが、優れた技術によってこの世界の光と闇のバランスが取れなければいずれ滅びる事を知り国ごと別次元へ転移。以降世界の光と闇のバランスを取るために様々な異物を作って送り込み、うまくいかない時はコーネリアを再創生することでリセット・ループを繰り返していた。
かつてルフェインがコーネリアを実験場にしていることに気づいたジャック達は、ルフェインからコーネリアを守るためにアストスの協力である計画を立てる。
それは、自分たちがカオスとなること。カオスはルフェインですら制御できない予定外の強い闇であり、再創生もループの影響も受ける事がない。つまりカオスとはコーネリアで唯一ルフェインの支配にない存在であり、ジャックたちはそれを利用してルフェインから再創生の力を奪うという計画を立てていた。
ルフェインの下に帰還すると現在の記憶は忘れてしまうため、ジャックはアストスに「次に会ったら俺たちを導いてくれ」と後を託していたのだ。
記憶を取り戻したジャック達はアストスの願いを叶えるためコーネリアへ向かう。そこでセーラ姫とアッシュ達の死を経たことでジャックはカオス化。
カオス神殿からルフェインの19番ステーションに乗り込み、実体化した混沌の闇を倒したことで自らを強化し、ルフェインから再創生の力を強奪する。
ジャック自身の手で行った再創生によって、コーネリアをルフェインが干渉できないようになり、ルフェインが送り込んでいた極端な光と闇の実験干渉もない本来の平穏な世界に戻った。強い闇であるジャックたちカオスを除いて。
ジャックはカオス神殿にてカオス化したアッシュ達と合流。真の光と闇のバランスを取るべく、これからは自分たちが光の戦士を育てることを決意するのだった。
混沌の闇をまとった俺たちは光の戦士を待っている
やつらのか弱い光を見失わないよう闇は濃くあらねばならない
だから俺たちは――
世界を最高の闇で染めてやるのだ
2000年後、セーラ姫をカオス神殿にさらったジャックは禍々しい鎧を纏った姿で光の戦士を待ち構えていた。
そして、そこに現れたのは……。
余談
ジャックはディシディアファイナルファンタジーに出て来るガーランドから逆算されて作られたキャラという考察があり実際にディシディアのガーランドがジャックだとなると
『カオスに対しての「貴方は私」という発言』に説得力が出て来る。
ジャックはカオスに対して何度も何度も上位存在の駒としてスクラップ&ビルドをやらされた者としての同情があったのかもしれない…。