ボクが支えますから…
概要
「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」の登場人物の一人。
「エノキダ工務店」の従業員と名乗り、社長であるエノキダの描かれた看板を各地に立てる仕事をしている。
エノキダに心酔しており、彼に対する少しの無礼も許さない。
エノキダを真似たと思われるキノコ頭で、ヒョロリとした冴えない見た目の男性。
真面目な人物で、自分に課された仕事に一生懸命取り組んでおり、仕事を手伝ってくれた人へはお礼も惜しまない。
しかし典型的な「努力の方向性がズレて情熱が空回りするタイプ」で、工務店の勤務である割に建築の技術やセンスは残念なレベル。
また、小声でエノキダへの思い入れ具合でマウントを取ってくるなど、周りが見えないところも。
活躍
彼を語る上で欠かせないのが彼の支えている看板を代わりに支えてあげるイベントの存在だろう。
大抵の場合、ハイラル城下町跡で看板を支えている彼の姿を見るのがリンクとの初対面となる。
彼は何やら看板を支えているが、この看板が明らかに自立不可能な構造になっている(片側にだけ足が付いている、前側に大きく張り出しているなど)。
そのくせ、前述したエノキダへの異様なまでの心酔によって、エノキダの描かれた看板≒エノキダ社長そのものと考え、看板が地面に接触することを「許されザル事」と忌み嫌い、一切許容しない。
結果、決して自立することのない看板を彼自身の手で支え続けなければならないという、きわめて残念な状況となっている。
この惨状を見かねた通りすがりのリンクは、彼が手を離しても看板が一定時間地面に自立していられるよう、近くの物を利用して仮の支えを作ってやることになる。
基本的には、手近な素材をウルトラハンドで組み合わせて下支えを作るのが正攻法。
近くにエノキダ工務店の資材置き場がある場合がほとんどだが、もしなくても周りに木や岩など必ず使えるオブジェクトが存在する。
看板の形は場所によって少しずつ異なり、重心の位置やはめこみ穴の有無などそれぞれの個性に応じた解法が求められるが、逆に言えば看板の形自体が正攻法のヒントになっているため思考を凝らすべし。
なお、多くの課題は浮遊石(場所によっては杭など他のゾナウギアでも可能)を用意すれば一瞬で解決することもできる。
なおカバンダは看板のパネル部分が地面に接触しないという一点に徹底的に拘っており、逆に地面に接触さえしなければ立てかける角度や表示の向きは割と適当でも許容される。
ただし、看板の竿の根元が宙ぶらりんで接地しない状態になってしまうと、旗部分が地面に接触しないとしても失敗扱いとなる。
手を離しても看板が立ったままになると、支えてないのに立っていることに驚嘆し、看板を本固定(といっても足に木材や金具を雑多に括り付けるだけだが)した後、お礼として以下の3点セットをくれる。
- 20ルピー
- カバンダの弁当のおにぎり1品(料理ポーチに空きがない場合は追加で更に20ルピー)
- コレクション1品(馬宿宿泊券・バクダン花・ケムリダケ・コンラン花の中からどれか1つ)
クリアの手間に比べた見返りの良さは各種お手伝いイベントの中でもトップクラス。序盤のルピー稼ぎ・料理確保にも大いに役立つため、旅の途中で見かけたらサクッと助けてあげたい。
しかし一般人がほぼ侵入できない地底世界でしか採取できないケムリダケやコンラン花を、なぜ彼がコレクションしているのかは謎。
なお、カバンダは仮支えのままの角度で看板を本固定してしまうため、傾いていた場合、傾いた看板が半永久的にフィールドに残り続けることとなる…わけではなく、ロードを挟むとカバンダが持っていたときと同じ角度の状態でフィールドに残るようになる。
余談
名前の由来は、エノキダ工務店の従業員は「木の種類+ダ」という法則に当てはめると、「樺+ダ」と思われる。
またイベントの内容から「看板だ」とも掛けられているかもしれない。
英語名は“Addison”。英語版ではサクラダ工務店およびエノキダ工務店・イチカラ村の住民は名前が〜sonで終わるという法則がある。
カバンダはハイラル中で広報活動に勤しんでおり、街道沿いを進んでいれば当然のこと、リンクも踏破に苦慮する荒天の僻地にすら出現する。
旅をしていれば度々出くわす人物なので、その個性的なキャラクター像と合わせ、彼が印象に残っているプレイヤーも多いだろう。何なら、海外にはコアなファンも存在しているようで、コスプレしている人もいるようだ。
エノキダ工務店の従業員を自称するが、その行動には不審な点が多い。
- 特別任務を任されたらしいが、エノキダや他従業員、工務店の本拠地であるイチカラ村の住民から彼に関する話題が1回も出ない
- 他の従業員が組み立て時に歌うエノキダ工務店社歌を歌わない
- エノキダから任された仕事なのに、エノキダに心酔しすぎて看板をまともに立てられない本末転倒ぶり
- 広報活動なのに人が来れないような僻地にも立てて(しかも自分も動けず)資材と時間を無駄にしている
- (ゲーム的都合とはいえ)広報として一番重要な文字部分に穴を開けた看板も設置している
- エノキダ工務店の従業員としては建築技術が未熟すぎる(物理法則を考えていない無茶な構造はもちろん、あまりにずさんな固定方法も)
- そんな未熟すぎる彼にエノキダが看板設置を任せるとは考えにくい
- 修行と考えても結局リンクが仮に支えを作る必要があり、ずさんな固定方法も変わらないため何も学んでいない
- 看板をすべて立ててもエノキダの元に戻る様子はなく、各馬宿でウマナリ楽団の演奏に聞き惚れているだけ
…等々。
その為一部プレイヤーから「自分をエノキダ工務店の従業員と思い込んでるやばい奴では?」「エノキダから特別任務を任された話は彼の妄想や夢の中の出来事なのでは?」などと噂されている。また「すでに退職勧告を受けている、もしくは入社を断られていることに気が付いていないのでは?」という見解や、なぜか地底世界の素材を持っていたり神出鬼没であったりすることから「コログと同じくリンクにだけ見えている存在」という可能性すらある。
とはいえ立てられた看板に反応する旅人などもいるため、全くの無意味ではないのが救いか。
彼の看板をすべて立てるとお礼としてパラセール用「カバンダお手製の生地」が貰える。
絵柄は彼とエノキダの顔が交互にびっしりと描かれたもの。一体何を目的でこれを仕立てたのか……。
(彼が描いたと思われる)看板の絵やデザインから察するに絵や裁縫のセンスは建築センスよりあるらしい。
元ネタはエッシャーの騙し絵
なお、公式設定資料集マスターワークスでは、ちゃんとエノキダ工務店の社員として紹介されている。