「やあ、僕はキャッシュ。僕と一緒に冒険をしよう。」
概要
騎士の名門バーガンディ家に生まれた長男。
決して不正を見過ごさない、青臭いほど真面目な性格。
だが、それゆえに騎士の腐敗もまた見過ごすことが出来ず、騎士をやめて一介の冒険者として自身の思う正しい道のために活動することになる。
片方の手に手甲が嵌っているが、これは一度身につけると滅多なことでは外れない「呪いのガントレット」しかし単に外せないならまだしも、リアルタイムで15分置きに精神世界へと連れて行かれ、精神世界でモンスターと戦わされるという、日常が丸ごと侵食されてしまうとんでもない品物である。
彼はこのガントレットの謎も解明しようとしていたが、それができたのは彼のあまりにも前向きな姿勢によるところがとても大きい。
各地を冒険するうちに、騎士団の中にも立場を悪用して洒落にならない野望を持つ者がいることを知るかもしれないし、騎士団が崇拝してきた黄金時代の遺物が自身のガントレットと同じく邪悪なものであることを知るかもしれない。
ガントレットの正体は、精神世界に人を勝手に引きずりこみ、戦わせることで、その経験を蓄積するための記録機になっている。
そして騎士団にて野望を持つ者の行動は、やがて混沌の道を開くことになる。
どちらにせよ、混沌の侵攻に都合の良い代物であることに変わりはない。
全てを解決したとき、自身が間違っていたと思うもの全てに決着をつけることができるだろう。
ならば平穏な騎士として戻れるかと思いきや、根っからの冒険好きの彼は、周囲には「怪しいものに触れるな」と言いながら、自身は怪しすぎるマスクを触れるどころか被る。そしてまたもや外れなくなってしまうオチがついて回ったのだった。
彼の言う冒険とは、もしかすると単なる冒険の旅にとどまらず、危険を冒すという文字通りの冒険のことではないだろうか?
ちなみにキャッシュは能力面で見ても非常に特徴的である。まず資質は総じて低く、合計値もダントツでパーティ最弱というダメっぷり。一方でLPやHP回復能力がやけに高く、タフなのが特徴である。同じようにガントレットに呪われたミシェルは優れた能力に恵まれているにもかかわらず、昼夜問わず襲いかかる呪いによって瀕死の状態であることを考えると、なんでこの男は平気なのかと全力でツッコまざるをえない。
恐らくキャッシュには騎士としての才能は大してないのだろう。しかし、いかなる状況でもへこたれない心という点では、優秀な弟たちと全く異質な強さの持ち主なのだ。
また、その人徳から彼に惹かれて旅の同行を申し出るPC達はゴージュやエデルをはじめとしてそのほとんどが他の主人公選択時にエースを務めあげた逸材ばかり。人徳からくる人間関係もまた彼の強みの一つといえるであろう。