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概要

▼こちらの作品の、上から4番目・右から4番目にいる男。

CV:鈴木千尋

騎士団の家系で有名なマクシミリアン・バーガンディの三男。キャッシュとソードの弟。親しみやすい人当たりと、守旧派・改革派両方に理解を持つ考えをしており、父マクシミリアンからも期待されている。兄弟で唯一神殿騎士へ抜擢された。

その外見や人当たりからは想像もできないぐらいの策士である。

彼の最終目的は、自分の存在を周囲に明かさず世界を支配するという、陰謀の塊である。そのような形で野望を成し遂げようとする者は、前作エッグぐらいであり、まして特別な力を持っていない人間ではシリーズ初である。

騎士団内部の過激派を粛清させる為に、わざと暴動事件を起こさせるよう、周囲の人物を巧みに操って扇動し、暴動が起こった直後に皆殺しにさせた。その暴動で父マクシミリアンを暗殺させようと狙わせており、暴動が成功しても父が死ぬため自分が騎士団のトップになれるという、どっちに転んでもおいしい結果になることを計算した計略だった。

若きカリスマ騎士ジーン・ムーアすら利用し、彼女の純真な性格を格好の道具として使い、七大驚異の征服をも目論む。それが彼の見落とした大きな落とし穴であることも知らずに。

七大驚異とは、かつて世界を繁栄させた黄金時代に建設された遺跡。しかし栄光の部分だけが言い伝えられ、「繁栄させた力が人々の精神を蝕んで世界を破滅寸前に追いやった」という副作用はほとんど言い伝えられていない。さすがの彼も、征服先にそのような罠があるとは気づいていなかった。

そうとも知らず、キャッシュが乗り込むと、下記のような戦闘メカに乗り込んで戦いを仕掛けてくる。

戦闘の中で、「キャッシュ兄さんに僕の攻撃が通用するかなぁ?」と疑問めいたセリフを言うあたり、彼の計略をもってしてもキャッシュという兄への劣等感までは覆せていないようだ。そして、倒されると混沌に飲み込まれるわけだが、この時キャッシュに「助けて」と叫ぶあたり、暗躍により支配するという彼の野望は己の弱さの裏返しであるとも解釈できるかもしれない。

キャッシュ編ではガントレットの謎を解くことで、彼の陰謀が動き出す前に決着をつけることもできる。その場合、彼は七大驚異にようやくたどり着いた所を、キャッシュに七大驚異の危険性を説かれ、キャッシュ一行vs上記の戦闘メカ単体という構図でその危険性を目の前で見ることになる。

いずれのルートでも、全ての決着がつくと現世に復活できている。時には他人を容赦なく使い捨てる冷酷さを持ちながらも、混沌に飲み込まれる場合にキャッシュへ助けを求めたり同行した時のキャッシュの意見には真摯に耳を傾けるなどの点から、一番上の兄の生きざまはなんだかんだ言って尊敬に値すると思い気にかけていたからこそ混沌から生還することができたと思われる。

ちなみに他の主人公のラスボスの前座を務めた人物のうち混沌に飲み込まれかけながらも生き延びることができたのは、かつての友とは道をたがえながらも魔法の研究については一目置いていたクライドと、魔法の研究の為には非情な選択も厭わない一方で弟子には本物の愛情を注いで育成し敬愛されていたユンで、計3名。一方で純粋な正義感と上昇志向を抱きながら狂気に蝕まれていった別ルートジーン・ムーアは還らぬ人となった。やはり”動機の純粋さ云々ではなく、如何に他人と付き合い絆を結べたか”が生死の分かれ目となったと言えるだろう。そういった意味では”時には苦言を呈して生きる指標を自分に示してくれる兄がいた”ことは幸運だった。

関連

アンリミテッド:サガ

ヒロユキ(アンサガ):同作品の中の人が同じなキャラクター。こっちは好意を抱いていた少女が終末について悩んでいたところに「いつものように運命を変えてしまえばいいじゃん」と何気ないアドバイスをして成長させるきっかけを与えている

ルーク・フォン・ファブレ:中の人が同じテイルズオブジアビスの主人公。こちらは無理やり大人の身体を持たされたため精神的に幼く、キャッシュのような自分を真摯に見守ってくれる人物がパーティーにおらず苦労する羽目になっていると色々真逆な人物。

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