概要
天然少女のモリ子がキリザキ君の硬い心を溶かしていく。
ここから先ネタバレ注意!!
高モリ子視点(ネタバレ注意)
「私は、どうしてキリザキ君がこんなに気になるんだろう?」
「正直、変な人だよね。」
「理屈っぽくて、キザで、なんでもわかってるフリしてて。」
「それで、いつも変な行動ばっかりしてるし。」
「...」
「面白いからかな?」
「それもあるかも。」
「一緒にいて飽きないし。」
「でも、多分、きっと、違うかも。」
「.....最初にキリザキ君を見たとき...」
「キリザキ君、なんだかとっても泣きそうな顔してた。」
「私は馬鹿だからよくわからないけど。」
「多分キリザキ君はつらいのに。」
「それを周りに見せないように頑張ってたんだと思う。」
霧崎鋭視点(ネタバレ注意)
「転校初日の、不安で死にそうになってたボクに話かけてくれた。」
「周りばかり気にして、余裕がない僕に優しくしてくれた。」
「どこ行っても一人のボクに。」
「他人が怖くて仕方なかったボクに。」
「どうしようもないボクに、いつも笑いかけてくれた。」
「モリ子さんが笑う度に、ボクは救われていたんだ。」
「どうして...」
「どうして最後の最後に、そんな大切なことに気付くのか...」
(モリ子が自分が好きなことに気付く)
「ってボクは?」
「ボクはモリ子さんのことをどう思っているのだろう?」
「わからない...」
最終的に恋は実らなかったものの霧崎君は「キリザキ君」から卒業できたのである。