ゲームの女王

げーむのじょおう

韓国漫画と韓国アニメ『날아라슈퍼보드（飛べスーパーボード）』の登場キャラクター。

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目次 [非表示]

1 概要

2 名前について

3 外見

4 性格と能力

5 作中登場内容

6 漫画本での姿

7 批評

8 人気と扱い

9 その他

10 関連イラスト

概要

ゲームの女王（韓国語名：게임의 여왕）とは、1991年に放送された韓国アニメ『날아라슈퍼보드（飛べスーパーボード）』2期11話に登場したキャラクター。

作風から浮きまくったアメコミナイズなセクシー美女で、当時の視聴者に強烈な印象を残した。

農作業が止まって荒れ地になった地域にあるゲームの王国を統治する女王で、自分の王国でゲーム大会を含めた祭りを開き、人々を遊んで楽しませる。

ゲームの王国では、人々は仕事をせず、代わりに彼女の王国のロボットが仕事に代わる。

名前について

シドニィ・シェルダンの小説とその小説をもとにしたテレビドラマ、映画「Master of the Game」（日本名：ゲームの達人）の韓国名からモチーフを得たと推定される。もちろん該当キャラクターはその作品と全く関係がなく、2006年に放送された同名の韓国テレビドラマも該当キャラクターと関連がない。

ゲームの女王は呼称であり、本名は何かは明らかにされていない。

外見

白い肌に茶色の髪、青と灰色が混ざった色の目の見た目にミント色のイヤリング、ピンクのマント、黄金色のブレスレットとブローチ、薄紫色のワンピース水着やレオタードのようにできた服を着用し、ピンクのビーズがある濃い紫色のベルトを着用している。そしてやはり濃い紫色の膝保護帯とブーツを着用している。

この作品に登場する女性キャラクターの中で最高水準の美貌を誇る女性キャラクターだ。この作品で彼女と比較できるような美型の女性キャラクターは、次の話であるエアタンク話に登場する金髪の女性人魚、4期のメインヒロインイスル公主（露姫という意味）以外にはない。

性格と能力

基本的には相手の身分や年齢に関係なく敬語を使って親切な姿を見せる。しかし、ゲームプレイがうまくいかなかったり、主人公にお守り封印で処断される前の状況を見れば、自分が望んだ状況でなければ、タメ口で話したり怒ったりする。作中ではこれらの姿は彼女の性格が悪いので凶悪な妖怪が合うと描写したが、むしろ作中のこういう姿はゲームの女王が基本的には親切ながらも感情が豊かで率直な性格、つまり他の妖怪と違って人間的な性格を見せると見るほうが正しいだろう。

ゲームプレイで興奮する姿も彼女が悪役というよりは、勝負欲が強い性格だと見なければならない。

また、本来の自分の目的とは別に、孫悟空のゲームプレイ妨害行為にもかかわらず、孫悟空のゲーム大会決勝優勝を祝う姿で見られるように結果に承服できるクールな性格に近い。

人間女性の姿をしたため他の妖怪たちと違い強い戦闘力は持っていないが、スーパーコンピュータをはじめ複雑な機械を上手く扱う能力は優れているので、知識のレベルも高いといえる。

作中登場内容

主人公三蔵法師と孫悟空一行は、農業が止まって荒れ地になった地域を通り過ぎて人々をいじめる妖怪があるという高札を見るようになり、同時に飛行機で振りかけたゲームの王国で開かれる祭り広報チラシを見ることになる。

主人公たちは彼女が高札に言及された妖怪だと疑って、開催した祭りを楽しむ兼彼女が妖怪なのか監視をするためにゲームの王国に向かう。

ゲームの王国は周辺の荒れ地とは異なり、美しい楽園で、人々が働かずに楽しく楽しむ場所だった。そしてマルチビジョンに映った彼女の姿はとても美しい美女だったので、妖怪という疑いをある程度解いた。

翌日、ゲーム大会予選で孫悟空はスケートボードゲーム、猪八戒は肉が多い食べゲーム、沙悟浄はほくろゲームなどのゲームでそれぞれ自身の能力を発揮して通過し、決勝に上がってゲームの女王がいる王宮に直接招待される。（沙悟浄は事実こっそり笛を隠した状態で吹いて不正行為で勝利したのだ。）

王宮の画面で彼女をもっと近くで見た三人は彼女の美貌にもう一度感心する。そう彼らは彼女と直接ゲーム大会決選で対決をするようになる。

一方、ゲーム大会に参加しなかった三蔵法師は、ある高齢者がゲームの王国の王城周辺で農業を建設するのを見ることになり、その高齢者との対話を通じて数年前だけでも人々が一生懸命働いて油脂の地だったことが分かる。そしてしばらくすると、ロボットが仕事をしているとその老人を逮捕するのを見て、ゲームの女王が妖怪だと再び疑う。

ゲームの女王とのゲーム対決で沙悟浄は障害物回避ゲームで最大の障害物を避けられず脱落、猪八戒はサバイバルゲームで決勝の礼法の地雷を踏んで脱落したが、孫悟空は、戦闘機ゲームでゲームの女王のゲーム進行を分身術と縮地法に妨害して勝利する。

ゲーム大会の決選優勝者になった孫悟空は、ゲームの女王と直接会う。そしてゲームの女王は「素敵なところ」に行ける資格ができたとし、ある場所に案内する。

そこは丸い形の巨大な水族館。まさにゲーム大会の参加者を閉じ込めて栄養分を供給し、老けずに勇士の力を維持できる空間だ。孫悟空がなぜそうするのか尋ねると、ゲームの女王はこのような勇士を集めて全世界をゲームの王国にするのが目的だと話す。あと3年でその勇士たちの数が満たされると話しながら、孫悟空もその水族館に入れようとする。孫悟空は素早く縮地法で脱出、闇の部屋でコウモリに変わって巨大なコウモリ怪物と出会うが、勉強せずに遊ぶ自分の子供と勘違いしたコウモリ怪物が彼を闇の部屋の外に追い出し、以後クモなどに変身して足跡を残さず脱出、三蔵法師と再会する。三蔵法師の話によると、多くの人がゲームの王国の王城の牢獄に閉じ込められており、猪八戒や沙悟浄も水族館に閉じ込められているという。

そして三蔵法師と一緒に水族館に駆けつけて無作為にボタンを操作、水族館を破壊させる。水族館が崩壊し、水があふれ、水族館に駆けつけていたゲームの女王も巻き込まれ、猪八戒や沙悟浄、そして閉じ込められていた多くの人々が脱出し、ゲームの王国の王城も崩れる。結局、ゲームの王国は廃墟となり、彼女の陰謀を知った多くの人々が怒って彼女を包囲し、非難し、棒などの凶器まで持ちながら暴行など物理的な攻撃まで試みる。

その時、主人公たちが現れ、ゲームの女王は怒って自分の夢を台無しにした者たちを許せないという。三蔵法師も彼女の態度に怒り、君の過ちを知らないのかと叫ぶ。ゲームの女王は再び怒って遊びたがる人々を遊ばせたことが何が間違っているのかと抗弁する。その時、ある民衆が仕事をしながら遊んでこそ人間らしく仕事ができなくなるので、土地が荒廃したと非難する。

ゲームの女王は恩恵も知らないと叫ぶと、三蔵法師は妖怪を封印して退治するお守りを差し出し、ゲームの女王をお守りに封印しようとする。

ゲームの女王はその時になってようやく反省する姿を見せ、光を放ちながらお守りに封印される。三蔵法師はそんな彼女の冥福を祈った。

再び仕事をしながら暮らすようになった人々の歓呼を受けながら主人公一行は旅立ち、孫悟空は三蔵法師に凶暴な姿を維持しながら退治された他の妖怪たちとは異なり、ゲームの女王はなぜ美しい姿を維持しながら退治されたのかを尋ねる。三蔵法師は、姿が醜いからではなく、心が悪いのが妖怪だと言い、他の妖怪のように肉体を害する妖怪もいるが、ゲームの女王のように精神を害する妖怪もいると話す。猪八戒がそれでもゲームの女王がお守りに封印するにはもったいない美女だったと残念がると、三蔵法師は人は外見よりひとがらが重要だと話し、該当話は終了する。

漫画本での姿

漫画本でのゲームの女王はスカートを着てヘアスタイルもライオンのたてがみに似た姿など、ルックスからが違う。漫画本作中でも彼女が美人と言われて描写されていますが、アニメでの姿に比べては美形のルックスではない。

また彼女の年齢が21歳だと言及される。

ここではゲーム大会優勝者と結婚することがゲームの女王の目的であり、その他に優勝に失敗した人々を水族館に閉じ込める目的は明らかにされていない。

ゲーム大会に優勝した孫悟空と結婚をしようとウェディングドレス姿で服を着替えるが、孫悟空が逃げて行くと混乱したので怒る。孫悟空が水族館を破壊して仲間と人々を救うと、怒って拳と蹴りで主人公を一方的に暴行する。三将法師は彼女が妖怪だと確信してお守りに封印しようとするが、妖怪ではないので役に立たない。結局主人公たちはゲームの女王に損害賠償名目で10年間労役型に処される。孫悟空の分身術でようやく主人公たちは脱出する。

したがって、漫画本のゲームの女王はむしろ主人公たちに勝利をした。

漫画本のゲームの女王の話は、教訓を強調していたアニメのゲームの女王の話とは異なり、単純なコメディ話のようだが、むしろアニメより死行性ゲームの危険性、そして罪のない人を疑って弾圧していた公権力を批判するなど、社会風刺が強い話だ。

漫画本がアニメよりも大衆に比較的あまり知られていない部分もあり、漫画本でのゲームの女王がアニメのゲームの女王に比べてあまり美しくないため、認知度や人気はアニメのゲームの女王に比べて低い。

批評

ゲームの女王が登場したアニメ話は、人を遊ぶことも重要だが、働くことが重要だ、人は美しい外見より美しい心遣いがもっと重要だという教訓を強調した内容だ。

放映当時は教訓的な内容でありながら大部分好評だったが、（しかしこの当時インターネットがなかったため視聴者たちの批判が記録されなかったのである。）21世紀には時代的な観念や限界などの枠組みに打ち込まれた内容だったと批判される。

ゲームの女王の話に内容自体が教訓性が強すぎるため、当時の児童たちだった世代では、後に成人になった後、インターネットでこの内容に反感を持ったり憤慨したという回顧を投稿したりもする。

労働時間問題、福祉問題が社会的争点である状況で、ゲームの女王を悪役として描いたのは不適切なものだと批判される。

ゲームの女王が美しい外見と違って邪悪なひとがらだと指摘する教訓の内容も、むしろ傾国美人など美しい女性に対する偏見で自由ではなかったものと批判される。

ゲームの王国の周辺地域が農師を建てず荒れ地になったことをゲームの女王のせいのように描写するが、チャド湖、アラル海の事例など環境を考えずに灌漑農業をして、土壌の地力を消費し、農薬と化学肥料を乱発するなど過度な農業により、むしろ肥沃な土地が荒れ地となった実際の事例が多いため、これも不適切な例だ。むしろ荒れ地となった土地にゲームの女王が彼女の王国を通じて地域を復興させたと見ることもできるのだ。

また、ゲームの王国の刑務所に閉じ込められているが、ゲームの女王を非難して攻撃しようとした人々がすべて仕事をして閉じ込められたという保証はない。作中環境を見るとゲームで不正行為をしたり、その他一般国家でも犯罪と扱われる犯罪、さらに深刻な犯罪を犯して閉じ込められていた人々も多くあった可能性が高い。

また、作中で主人公たちはお守り名簿や地図、レーダーなどの感知システムで自分たちが処断する妖怪たちについて認知していたが、ゲームの女王がそんな妖怪であることを主人公たちは最初は知らなかった。

ゲームの女王が変身をしたのではなく、自分の元の姿そのままなのに主人公が彼女を自分たちと退治しなければならない妖怪だと気付かず、疑いをしなかったり、美女で好きだったら、それは主人公たちの無能と業務怠慢といえる。

特にゲームの女王について悪く話す匿名の高札と老人一人の言葉は信じながら、彼女の主張は全く理解しようとしない主人公たちの行動はかなり不適切だ。

ゲームの女王が働く人々を閉じ込め、世界をゲームの王国にしようとした過ちは犯したが、他の妖怪たちとは異なり、直接人を殺したり拷問したり、暴力的な犯罪を犯したことは全くない。働く人を閉じ込めたのも、ゲームの女王が直接命じた場面は出てこなかった。

さらに、彼女は世界をゲームの王国として「建設」すると言っただけで、戦争を起こすと直接言及したこともない。他の荒れ地に勇者を利用して建設させたり、周辺国を自分の王国のように作るように広報する手段だったかもしれない。さらに孫悟空にただのいたずらや冗談で話した可能性もある。

またゲームの女王が立体的な人間的な姿を見せるなど一方的な悪役だと見るには難しい姿を見せた人間の姿をしたゲームの女王を妖怪と言い張って人権を無視して魔女狩りに近い処断した姿は批判を受けている。

ゲームの女王のゲームの王国を人々が一生懸命働きながら休むことを可能にする空間、または人々の生活と仕事に生産的で発展的な方向に改造するように誘導したり、主人公にゲームの女王が自分で直接仕事をさせたりしながら彼女が働くことの大切さを知り、自ら反省させる内容だったらもっと好評だったが、ゲームの女王にそんな機会を全く与えず、一方的で極端に彼女を処断する方式という最悪の結末という内容を出した。

さらに、ゲームの女王の話が最初に出た日は1991年12月27日、つまりクリスマスシーズンだった。いくらこの作品が仏教と道教を元にした西遊記がモチーフな作品とはいえ、クリスマスシーズンと全く合わない内容なのだ。むしろ放映順序を変えれば議論が少なくなっただろう。

そして作中で人々を直接殺して病院を爆撃した顔三腕六を主人公自身に降伏したという理由で、ゲームの女王と違って反省したものとして扱って許したのと、主人公自身が最初に殺人、暴行、盗難などゲームの女王よりさらに重度の重犯罪を犯した姿が他の話にあることが明らかになり、矛盾という批判がさらに強くなった。

したがって、21世紀にはゲームの女王を一方的な悪役だと見るのは難しく、一部では主人公たちがゲームの女王を妖怪として処断したのが黒歴史扱われるほど主人公たちにに誤りがあったことが事実上支配的な状況だ。