概要
コシノヒロコ・コシノジュンコ・コシノミチコは大阪府岸和田市出身の三姉妹である。現代の日本のメディアにおいては、カタカナで「コシノ」といった場合、多くの場合この三姉妹のうちの誰か、または三姉妹全体を指す。→コシノ三姉妹
3人の母親は岸和田市で仕立て屋「コシノ洋装店」を経営していた小篠綾子で、かつて紳士服店で修行していた際に女性ダンサーの衣装制作のため独自に立体裁断を行うなど、卓越した技能とセンスの持ち主であった。
この綾子が紳士服のテーラーであった川崎武一(太平洋戦争で戦死)との間にもうけたのがのちの「コシノ三姉妹」である。
三姉妹はいずれも世界的なファッションデザイナーとして40年以上にわたって活躍しており、母親の綾子も74歳にしてブランドを設立、92歳で亡くなるまで精力的に活動するなど、「コシノ」一家の名はファッション業界以外にも知られる存在である。
姉妹の経歴など
コシノヒロコ
ヒロコ(弘子)はもともと画家志望であったが母親に反対され、進路に迷っていたところ中原淳一のデザイン画に感銘を受け、デザイナーとしてファッションに関わるようになる。
文化服装学院卒業後、デザイナーとして活動。「HIROKO KOSHINO」などのブランドを持つ。
娘が2人おり、長女の由佳は「株式会社ヒロココシノ」の代表取締役社長、次女のゆま(由実)はミチコロンドンなどでアシスタントを経て、ファッションデザイナーとして活動している。
コシノジュンコ
ジュンコ(順子)も姉のヒロコ同様文化服装学院に入学し、在学中に最年少(19歳)で雑誌『装苑』の「装苑賞」を受賞するなど優秀な人物であった。
卒業後はデザイナーとして活動。「JUNKO KOSHINO」などのブランドを持つ。
タレント活動も行っており、おかっぱ頭に鋭いアイラインのスタイルで知られている。また、ブルゾンちえみはコシノのスタイルに影響を受けており、2017年にはdocomoのCMで親子役で共演したこともあった。
BiSの終身名誉メンバーでもある。
コシノミチコ
ミチコ(美智子)は姉たちと異なり、神戸松蔭女子学院大学短期大学で服飾について学ぶ。学生時代は全国大会で優勝した経験を持つほどのテニスプレイヤーであったが、姉たちの活躍に触発されデザイナーの道を志す。
ロンドンを拠点に活動し、「MICHIKO LONDON KOSHINO」などのブランドを持つ。
モード系で知られる姉たちに対し、ストリートやクラブカルチャーに影響を受けたアクティブなスタイルを得意としている。
関連タグ
カーネーション…母、小篠綾子をモデルとした「小原糸子」が主人公の連続テレビ小説。