概要
1992年4月、旅行業で成功を収めたビジネスマン ナレシュ・ゴヤル氏によって設立された。その翌年には欧米路線へ就航している。
それまでのインドの航空業界は、国営のエアインディアが主要な航空会社であったが、そちらでは欠航率や遅延率が高いことに大きな不満が寄せられていた。その一方でジェットエアウェイズは、高い定時性を強みとし、ビジネスマンなどの顧客層からの支持を集め、国内の航空シェアをのばしていった。2000年代後半以降は、ボーイング777−300ERなどの機材を導入したり、香港などの都市へ就航したりして国際線の展開を本格化させていった。
しかし、原油価格高騰やフルサービス実施ゆえの高コスト体質、IndiGoやスパイス・ジェットなどの国内の格安航空会社との価格競争などが経営を圧迫していく。何件か出資交渉があったものの、いずれも合意へは至らず、資金がショート、2019年4月全便の運航を停止し、2ヶ月後にインド倒産法による清算手続きへ入り、経営破綻した。
その後、運航再開計画が持ち上がっていたものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあってか、立ち消えとなっている。