概要
フェジテ政府が推し進めるプロジェクト「プロジェクト・セラフィックブルー」のリーダーを務める研究者。
ヒロインであるヴェーネ・アンスバッハが世界を救う「セラフィックブルー」として誕生したことを受け、その管理者・教育者としてプロジェクトのリーダーを務めた。
「世界を救う」というミッションにおいて「心」の存在は邪魔になる、そしてヴェーネ自身も不幸になると考えており、ヴェーネの誕生日ごとに連れて来た猫を殺す行為(プレイヤー間では通称「ねござん」と呼ばれる)を中心に、徹底してヴェーネの情操を失わせようと教育した。
最終的な「ガイアキャンサー撲滅して世界を救う」という目的自体は主人公や政府と一致しているのだが、その方法が人道からかけ離れているために問題を起こしている研究者…という立場では『ファイナルファンタジー7』の北条などに似ている。もっとも、こちらは如何にもマッドサイエンティストといった雰囲気ではなく、外面は有能でコミュニケーションも取れる研究者ではある分余計にタチが悪い。
パーソナリティ
教育とは極めてリアルな「育成ゲーム」だと捉えており、巷にはびこる「育成ゲーム」などでは及びもつかないリアリティを持つ本当の「ゲーム」として認識している。他の人間のこともゲームの駒程度にしか認識しておらず、自分以外の全員を見下している。フォクシーからはその冷徹な狂気を「氷のナイフ」と例えられた。
もっとも能力自体は高いのは事実で、30代半ばで世界を救うプロジェクトのリーダーとして選ばれたことにもそれはうかがえる。科学者としての知識も豊富なほか、自宅の地下に政府の技術者でも音を上げるほどの強固なセキュリティや自作のテキストエディタなどを備えたマシンを設置するコンピュータ知識も持つ。
サディスト気質で必要とあらば暴力を振るうことにも何とも思わず、快感を得る素振りすらある。非常に口も達者で、的確に相手の痛いところを突くのに長けており、作中で誰かに言い負かされるような場面はほぼ無い。
一方で肝心の「心」についてはリスクファクターとして認識はする一方でどこか軽く見ており、それがジークベルト自身にとって致命的な結果を産むことになる…