他のゼウスに関してはこちらを参照のこと
諸元
名称 | ZEU-6S ゼウス |
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重量 | 80トン |
エンジン | ピットパン320 |
歩行速度 | 43.2km/h(4MP) |
走行速度 | 64.8km/h(6MP) |
ジャンプ能力 | 0 |
放熱器 | 17基 |
武装 | 15連長距離ミサイルx1 |
オートキャノン5x1 | |
大口径レーザーx1 | |
中口径レーザーx1 | |
中口径レーザー(背面)x1 | |
価格 | 761万7900Cビル |
概要
初出はメック戦士の身体的能力値やメック戦闘以外の技能や各種機材の値段が設定されたメックウォーリア―TRPG。
そちらでシュタイナー家が統治するライラ共和国産の強襲級メックとして紹介されている。ルールブックの取り扱う西暦30世紀前半では恒星連邦とライラ共和国が同盟を結んでいるため、ライラ共和国正規軍や恒星連邦に雇われた傭兵部隊も所有しており、更には彼らと交戦した勢力が集めたスクラップをレストアされる形で市場にも出回っている。
本機は第一次継承権戦争が始まって間もない西暦2787年に、ライラ共和国最大の工廠のあるヘスぺラスⅡにて同国から司令官に相応しい武装を持ったメックを要求されたことから開発された。
まだ戦乱が始まって間もなく文明の荒廃が進んでいない時期であったが、開発陣はあえて比較的オーソドックスな技術で設計し誕生。
奇しくも隣国のドラゴ連合がヘスぺラスⅡを奪取するべく部隊を派遣してきたが、ライラ側は試作した本機を含めた防衛隊で奮戦し撃退に成功。その後も文明が後退してゆく中でも調達しやすく信頼性の高い部品で構成されメンテナンスがしやすかったこともあり、長らく同共和国にて司令塔級のメックとして生産され続けることとなった。
重量級についていける巡航速度43.2㎞/hの移動力を持ち、15連長距離ミサイル(LRM15)&オートキャノン5&大口径レーザー&中口径レーザー(ML)2問を搭載し、どの距離でも手痛いダメージを与えられる火力が売り。放熱器も17とLRM15とMLを同時併用しなければ走行しながらでも十分排熱しきれる量を持っている。
一方でLRMの弾が8回分しかなく(まぁ、敵が遠距離にいる間に身構えながら撃ち切ってしまい近距離戦に移行すると割り切っているともいえるが)、装甲は11.5トンとウォーハンマーほどではないが若干物足りない量なのでこのクラスとしては若干薄い(とくに左右胴。胴中央をそれなりにした一方で両脚を強化したのでマローダーよりはバランスはとれている)のが気がかり。
また、MLの内一問が背面に向いているため接敵された際の火力は若干低め。
バリエーション
星間連盟時代の装備を搭載していない機体を記載
ZEU-6T
上記のヘスぺラスⅡ襲撃時に迎撃に出た試作型であったが数々の問題を抱えていたものを、3039年あたりでようやく改善できたモデル。
威力が物足りないAC5のかわりに粒子ビーム砲を搭載しており、継続戦闘能力と(弾薬が無くなったことによる)防御力は向上したが、かわりに放熱器を二個追加しても捌ききれない量の熱を管理する課題も出ている。
ZEU-6A
LRM15と放熱器2トンの代わりに6連装短距離ミサイルを3門搭載した超接近戦使用
ZEU-6Y
LRMを10連にしたかわりにバイナリーレーザーという重いが威力の高いレーザー砲を搭載したタイプ。
だが、このレーザーは遺失技術ではないもののダメージ12点に対し発熱が16という欠点があり、高性能放熱器を併用しなければとても扱いきれない代物で普及しなかった。
改造
まずはMLを両方とも前方に向けること。いくらMLが便利すぎる中距離火器はいっても2本ぐらいならそこまで周囲に目くじらは立てられないだろう。
あと、LRM15&AC5&LLの遠距離攻撃セットの発熱が14点でAC5&LL&ML×2のセットが15点と全弾発射しなければそこまで放熱に困る機体でもないので、放熱器の一個を装甲に置き換えて左右胴を強化するのもありかもしれない。
STEAM版
初期は味方敵共にそこまで装備は充実しておらず、新品を購入するにしろジャンクパーツをかき集めるにしろ費用がかさむので、お目にかかるとすれば中盤以降。
重量の分格闘能力や骨格の頑丈さでは75トン級を上回るが、ゲームの仕様上80T以上の強襲級はイニチアシブで75トンよりも出遅れるというハンデを抱えている。
また、PPCがボドゲ換算で15点発熱と使いづらくなった一方でAC5はボドゲ換算でダメージが9とメックの主砲に相応しいレベルに強化されたため、ハードポイントの都合上砲弾系火器を搭載できないZEU-6TよりもZEU-6Sの方が使いやすい。
余談
河森正治画伯の手による日本語版イラストは滅茶苦茶カッコいい。
実は75トン&80トン&85トンでMP4に設計したメックの積載量(総重量からエンジンと骨格とジャイロと操縦席の重量を引いた値)は42.5トンと全く同じなので、やろうと思えば75トンにゼウスやヴィクターのような装備を搭載したり、逆に80トン級にマローダーやオリオンのような武装をさせることも可能である(但し骨格による装甲搭載の限界の都合上バトルマスターのよう重装甲強襲仕様は75トンや80トンには不可能である)。