諸元
名称 | LCT-1V ローカスト |
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重量 | 20トン |
エンジン | LTV160 |
歩行速度 | 86.4km/h(8MP) |
走行速度 | 129.6km/h(12MP) |
放熱器 | 10基 |
武装 | 中口径レーザーx1 |
マシンガンx2 | |
価格 | 150万4720Cビル |
概要
バトルテック基本ルールに掲載されている三機の20トンのメックの一機で、他の二機とコンセプトが違い、ジャンプ能力を持たない。
一方でその速力は圧倒的で、全力走行された場合、生半可なメック戦士では命中させるのが困難なレベルになる。
元々は偵察機として設計された為に対人用にマシンガンを二門搭載している他、対メック用にも中口径レーザーも一門搭載されている。
人型が基本のバトルメックの中で、「首の無いダチョウ」の様な非人型なフォルムも特徴(ただしルール上、頭部と両腕は部位として存在している)。
基本戦術
止まるんじゃねぇぞ…イヤ、割かし真面目な話。
とにかく常に走行モードで戦場を駆けまわって相手の命中判定に修正を与え、自分は「当たったらラッキー」ぐらいの気持ちで攻撃する。
その特性から「起伏が激しい」「障害物が多い」マップは相性が悪く、また市街地もスリップからの転倒が有る為に注意が必要。
装甲は他の20トンメックよりも厚いが、高々1トン分であり(それでも頭部装甲が8点あるのは評価できる)、粒子ビーム砲の一撃でも受ければ、それだけでその部位の装甲が吹き飛び、正面胴中央部以外はそのまま中枢も半壊するレベルである。但しスティンガーやワスプと違いフェニックスホークなど一部のメックの主砲である大口径レーザーなら腕以外の場所ならギリギリ中枢にダメージが入らずに済む。(それだけワスプとスティンガーがもろすぎるのである)
総じて、味方にしても頼りなく、敵で出てきたらウザったい。ローカストはそんなメックなのである。それでも他の20tクラスと違い平地の多いMAPなら小隊編成で採用の余地があるだけマシだが。(森や高低差の激しいMAPでも対戦でスティンガーやワスプにはお呼びはかからない)
改造
幸い、放熱能力には余裕が有るためマシンガンと弾薬を取り払い、中口径レーザー×2を追加することが多い。
走行+中口径レーザー×3で発熱11点、一門減らせば8点なので、「三門⇒三門⇒二門」のローテーションで攻撃を繰り返すのが基本になる。また熱蓄積は4点までは悪影響が発生しないので、状況によっては全門発射を継続することも視野に入れる。
尤もこのメックを無理に改造して使うより、もっと重いメックを使うというプレイヤーの方が大半であろうが……
活用方法
そんなローカストだが、輝く場面が無い訳では無い。
それはボードゲームの『バトルメック』、ではなくTRPGのメックウォリアー。
というのも、TRPGと言う特性上PCたちは常にメックに乗っていられるわけでは無い。
そこで「生身の時にローカストに襲わせ、これを何とかやり過ごして自機に辿り着き、立場逆転で相手を蹂躙する」というカタルシスを演出するのに持って来いの機体なのである。
また、市街地ならば「上手く相手のスリップを誘発して転倒させる」「足元から対メック兵器で攻撃し、脚部を破壊する」といったシチュエーションを演出することも出来る。
総じて「GMにもPLにも優しい」そんな敵役(適役)メック、それがローカストと言えるかもしれない。
関連タグ
クラッシャージョウ:元ネタの機体はこの作品に登場する「オストール」。なお、マシンガンを二連装短距離ミサイルに換装した「LCT-1S」型の方がより元ネタに近くなる。時折リガードだという意見が有るが、そちらは「オストカウト」「オストソル」「オストロック」のオストシリーズである