概要
ソニー・クリエイティブプロダクツのファンシー文具の人気キャラクター『タマ&フレンズ』からの派生作品。
一部キャラクターデザインを除いて、設定やストーリーなどの諸要素は完全オリジナル。
同じタマ&フレンズからの派生作品である3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?との違いは、『3丁目のタマ-』は町内を舞台にした穏やかな(トラウマもあるが)物語であったが、本作は2足歩行ができるなどの特徴を持った地球外の動物だけが暮らす惑星を舞台にした冒険物である。
2006年5月6日よりアニマックスで放送された。全26話。
また、2007年6月7日より7月23日までサンテレビで月曜から木曜の7時30分から放送された。
TOKYO MXでは2008年1月21日より2月29日まで、月曜から金曜の8時30分枠にて放送された。
2010年4月7日に、ストーリー全26話と特典映像が収録されたパーフェクトDVDがポニーキャニオンより発売。
特典映像には予告編やリビリビ博士の発明品のほか、タマ&フレンズ3丁目物語より「タマが生まれた時の話」「タマとポチの大冒険」の2話が収録。
ストーリー
世界中にある魔法の玉「プニプニストーン(通称:プニダマ)」を集め、4つの月が肉球形に近付くと偉大な力を得られるという世界。
3匹の猫は王の密かな命を受け、8つのプニダマを得るべく大冒険に出た。
登場人物
タマ・ハット・シマ以外は、エンディングでは声優のみが表記される(ポチ・ポロンも一部の回でキャラクター名が併記された)。
- タマ 声 - 小林由美子
主人公。ニャーヨロ島の国王から命を受け、ハット・シマとともにプニダマを探す旅をしている14歳の少年。
魔法学校では成績が悪く、食いしん坊な怠け者だが根は涙もろい人情派である。
一人称は「おれっち」と言動は全体的に軽い。母親(声:坂本千夏)がいる。
知覚能力に優れており探し物のある方向を察知することが出来る魔法を持つ。
唱える呪文である「ソウネ、ダイタイネ〜」はサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」の歌詞のパロディ。
また、物語後半から読心術を習得するが、自分より単純な者にしかできない。
プニダマ探しばかりを気にしているハットとは確執が絶えない。
- ハット 声 - 斎藤千和
タマ・シマとともに旅をしている13歳の少女。3人の常識人的存在。
常にかぶっている赤い帽子は呪文を唱えると帽子でニャーリンと連絡をとることができる。
連絡の相手である父・ニャーリンから幼少時代から厳しく育てられてきたため、3匹の中では最もプニダマ集めに精力的である。
帽子を脱ぐことをあまり好まず、ファッションにも疎かったが、第10話でポロンにいろんな帽子をかぶせられたことで少しは意識し始めたようだ。
また、あまり社交的でもないが、同様の理由でポロンとは仲が良い。
杖を使って雷魔法を操ったり、使い魔のコウモリを召喚することができる。
マイペースなタマやシマに愛想をつかし、一時的にスリーバットガールズの手下になったことがある。
父ニャーリンに叱られたのをきっかけで「かわいい」と言われることにトラウマを持っている。
- シマ 声 - 宮田幸季
タマ・ハットとともに旅をしている15歳の少年。愛称は「シマさん」。
計画性がなく普段はのんびりとしているが、いざと言う時は頼りになる兄貴的存在。
緑色のふろしきをいつも持ち歩いており、攻撃したり空を飛ぶことができる(ただし、後者はふろしきが水で濡れたり風が止んでいると使えない)。
実は王子様であり(最終回に判明)、王様と連絡を取る手段を知っている。
- ポチ 声 - 岸尾大輔
自営業の探し物屋を営んでいる21歳の青年。
学生時代からの幼なじみ・ポロンのことが好きでたまに妄想の世界に入り込むことも。
また、ガルとは学生時代の同級生である。
- ポロン 声 - 新谷良子
ポチとは学生時代からの幼なじみで、「ポーくん」と呼んでいる。
緑色のプニダマを付け狙っているタマたちと友好的に接しているため、彼らから思いとどまられている。
- ニャーリン 声 - 相沢正輝
ハットの父親。タマたちが通っていた魔法学校の校長でタマたちから「校長さま」と呼ばれている。
最終回で裁判にかけられ拘禁されたが、キングの計らいでサニータウンへわたった。
ニャーリンがイヌデナシを召喚するために使った秘密部屋の扉は、愛娘ハットの幼少期のアルバムを本棚に入れる事によって開く。
祖先はスニャーリン。彼はプニダマを全て揃え、世界を我がものとしていた。
ニャーリンが送ったタマたちに続くプニダマ探しの3匹組。
身体的・運動面の能力双方に長けていて、行動力がある。タマたちと敵対している。
最終的に自分の娘ハットをひいきしたニャーリンに反発し、手下を捨てて魔法学校を1年生からやり直すことになった。
- クマ 声 - 武虎
ポチの探し物屋の唯一の社員であるネズミ。
生真面目でタマたちを厳しい目で見ている。奥さんとたくさんの子供がいる。
ポチのもとで働く前は泥棒だった。
- リビリビ博士 声 - 杉山紀彰
35歳のカエルの博士。
村はずれの丘の上にある、大きな天体望遠鏡が特徴的なカエル形の研究所に住んでいる。
タマたちにプニダマ探しのためのさまざまなメカを提供しているが、カエルに使いやすいようになっていたりするなど、少し変なものばかり。
- マカセナ星人
リビリビ博士に飼われている3匹の宇宙人。宇宙の彼方プニプニ星雲から来たらしい(リビリビ博士の翻訳によると)。
超能力で物を浮かせたりクッキーを焼いたりできる。
- ブル 声 - 奈良徹
喫茶店ブルズカフェの店長。52歳。
かなりの大食いで、大食いコンテストにも出場した(結果は、タマに次いで2位)。
- ビリー 声 - 鈴木貴征
ブルズカフェのウェイター。
ポロンにプレゼントを贈ったり、ハットを口説いたりするなど軟派な男。
- ガル 声 - 吉野裕行
サニータウンの警察官。見た目は強面だが、根は優しい。
- タスマン 声 - 廣田行生
薬局を営むカモノハシ。病気の妻のために薬の研究をしている。
- テリーヌ・スシヤマ 声 - 岩田光央
タマとシマの愛読しているマンガ「超人ベロリン」の作者。
話の続きが思いつかずベロリンの敵であるイエティの格好で突然雪山に籠ってしまい、出版社の人を困らせた。
- キング 声 - 長嶝高士
ニャーロン王国の国王。
ニャーリンの心配をよそに、タマたちにプニダマ探しを託した。
- エミー王妃 声 - 細野雅世
ニャーロン王国の王妃。
- ネズミネコ
ニャーロン王国の城内に無数にいる、キングの手下(らしい)。
- イヌデナシ
プニダマを8つ全て集めると出現する怪物。
ニャーリンが世界征服に利用しようと企んだが、最終的にはタマたちがマカセナ星人を故郷に帰すのに利用した。
- ベニクラゲ 声 - 皆川純子
実在するクラゲの一種。
海賊船の中で、タマたちにプニダマについて事細かに説明した。(とても長い前ふり付き)
- PawPaw(パウパウ) 声 - 松田聖子
最終回で登場した松田聖子自らが名前を設定したキャラクター。