概要
フィンランドの民族叙事詩“カレワラ”に登場する冥府“トゥオネラ”の王。
伝承によれば死んだ者たちは彼と彼の妻であるトゥオネタルの支配する国“トゥオネラ”へと行くといわれている。
また、トゥオニとトゥオネタルの間には一人の息子と無数の娘たちがいるとされ、息子は鉤型に曲がった指を持ち、“千尋のヤナ”という魚を取るための道具を川に掛け渡してどんな勇者でも二度と地上に戻れなくしてしまうという(ただし約一名だけ子の魔の手を逃れた者が存在する)。
一方、娘たちは病気と苦痛を司る女神たちだが、1人だけ心優しい娘がおり、“トゥオネラ”の川べりでまだ生きている者に「こちらへ来るな」と警告してくれるという。