概要
ハナカクとは、松井勝法による漫画作品。
総合格闘技を行う女子を題材にしており、華やかながらもリアル志向の強い格闘描写となっている。
『月刊コミックゼノン』にて『ハナカク-The Last Girl Standing-』のタイトルで連載していたが、単行本4巻で打ち切り。
その後、出版社から全ての権利を手元に戻し、副題を『勇気の物語』に変更して著作権フリーとして21話までを無料公開。
続編となる22話以降は完成次第配信していくスタンスを取っている。
あらすじ
小学生と見間違えられるほど小柄で非力な女子高生・安藤花夏は、過去のトラウマから強さへの憧れを秘めていた。
そんな中、格闘家の同級生・吉野小春に出会い、誘われるがままMMAのジムに入会する。
花夏は自分の弱さと向き合いながら、女子格闘家としての人生を歩んでいく。
主な登場人物
安藤花夏(あんどう はなか)
主人公。高校1年生でありながら142㎝の低身長で「小学生」「ハムスター」と形容される。
中学生のころは園芸部に所属していたが、イジメにあっていた友達を自己保身のために見捨てたことがトラウマとなり、強くなりたいと思い始める。
高校生になって格闘技系の部活を転々とするが、練習に全くついていけず途方に暮れていた。
ある日のこと、学校の帰り道で不審者に襲われたところを同級生の吉野小春に助けられ、彼女の強さと優しさに憧れて同じジムに通うことを決めた。
外見通りの非力さだが運動音痴ではなく、子供のころから逃げる・避けるのだけは得意。
小動物のような天性の危機察知能力と俊敏性と反射神経の持ち主で、その類まれな回避センスは当て勘ならぬ「よけ勘」と称される。
攻撃に転じられる技術と勇気が伴えば、リングの上でも通用する可能性を秘めている。
吉野小春(よしの こはる)
花夏の同級生。
ロングヘアーでスタイルも良い美少女だが、その実態は強い相手と戦いたがる戦闘狂。
花夏を不審者から助けた時も、正義感より暴漢と喧嘩したいという欲求の方が上回っているほど。
強い相手を見ると涎が出る癖があり、相手の強さに応じて涎の量が増大するため「よだれスカウター」と呼ばれる。
子供のころから空手と柔道を学び、テレビで総合の試合を見て総合一本の格闘家となる。
国内最大の女子格闘技大会「FLOWERS」でチャンピオンになるのが夢。
共に格闘技を楽しむ仲間を求めているが、格闘技に興味がある女子が見つからずにいたところに花夏と出会い、半ば強引にMMAを扱うジム「キャ・ズー」に連れ込んだ。
蜂ヶ崎仁菜(はちがさき ニナ)
蜂ヶ崎グループの令嬢。
護身術として格闘技を学び、自社が運営するジム「プリンセスビー」に所属するキックボクサーとして自身を売り出している。
相手の感情を読み切った上でノーモーションで放たれる回避不能の打撃「不意針」が得意技。
中学生のころの花夏の同級生で、イジメグループの主犯格。
恵まれすぎた環境と優秀な能力の反動で他者と自分を同列に扱えず、必要以上に相手を貶めなければ気が済まない人格破綻者。
逆上すると「糞下」が口癖の醜悪な本性を剥き出しにする。