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概要編集

CV:青年期浜田賢二:壮年期磯部勉


本作の主人公ビヨンド・ザ・グレイヴこと、ブランドン・ヒートの一番の友人。

頭が切れ、仲間想いな兄貴分的性格。

好きなだけ奪い、好きなだけ与えられる場所、そんな「自由な世界」へ到達することを、生涯の目標としており、そのために権力を手に入れる事にひどく執着している。


幼い頃の彼は施設で育ち、そこでブランドンと知り合い、お互いにとって初めての親友となった。

その後、小さな町のチンピラとして、ブランドンを始めとした仲間たちと共に、盗みや喧嘩を繰り返しながら、気ままに暮らしていた。


だがある日、敵対していたグループに仲間たちを殺され、彼の人生は大きく変わっていく。

仲間を殺され、復讐心に燃えるハリーは、人を殺める事に躊躇をしなくなるようになった。


町にいられなくなった彼は、生き残ったブランドンと共に町を出る決断をする。

だがその時に、偶然にも「ミレニオン」と呼ばれる、巨大な犯罪組織の幹部と知り合った。

これは成り上がれる千載一遇のチャンスだと確信した彼は、すぐさま下っ端として自分を組織で働かせてほしいと取り入った。その願いは聞き届けられ、ハリーは喜び勇んで組織の車へと乗る。

ブランドンは迷っていたが、ハリーの事が心配だった為、彼と同じ車に乗り、組織の下で働く決心をした。


ミレニオンに入ったハリーは、そこで新しく出来た仲間たちとともに着々と勢力を強める。

凄腕の殺し屋として成長していくブランドンを相棒的存在として、彼は瞬く間に組織の中枢へと近づくようになるまで出世していった。

ブランドンは、ミレニオンのボスであるビッグダディに恩義を感じ、ミレニオンを大切な居場所だと感じていた。


一方ハリーは、自分にとって邪魔な存在である、組織の人間の家族を人質に取って、自分に有利な状況へ持ち込む様に画策する等、卑劣なやり方にも進んで手を染めるようになる。


そして、亡くなった友人たちの事も、あまり思い出さなくなるようになってしまっていた。


※ここから以下は、ネタバレ。



















実は、この作品における最大の悪党であり、ラスボス的存在。


着々と力を強めた彼は、ミレニオンの幹部たちに一目置かれる存在になるまで成長を遂げた。

だが彼の心中に渦巻いていたのは、どす黒い野心であり、ミレニオンを乗っ取ろうと考えていたのである。


そして組織を牛耳る為の最後の算段として、ビッグダディを殺す計画をブランドンに打ち明ける。彼は、その計画にブランドンは賛同してくれると思っていた。


だがブランドンの答えは、ハリーに銃口を向ける事であった。

ブランドンはハリーを狙うも、結局彼を撃つ事ができずに、銃を落とす。



そんなブランドンに、ハリーは何発もの銃弾を浴びせ、高層ビルの外へ彼の身体を突き落とした。



彼の野心は、もはや親友を殺せる程までに膨れ上がっていってしまったのである。


その後、ビッグダディを殺し、ミレニオンの新たなボスとなった彼は、ブラッディ・ハリーと呼ばれるようになる。

暴力と恐怖で、ミレニオンとその都市を支配する大悪党にまでなってしまった。


また、ブランドンを殺してからは、まだ老年ではないのだが、髪の色は薄くなり、皺も増えた、かなり老け込んだ様子になっている。


止まる事を知らず、その恐ろしい野心を膨らませ続けていくハリーを止めるべく、ブランドンは甦る。


※以下、さらに最終話でのネタバレ。














ブランドン・ヒートことビヨンド・ザ・グレイヴ は、かつての仲間であり、ハリーの野心に付き従うようになってしまった部下たちを、次々と倒していく。

そして、ビヨンド・ザ・グレイヴは、ハリーの前に立つ。

だが、彼はなぜかハリーを殺そうとはしない。


ハリーは、ブランドンが親友である自分より、ビッグダディを取った事に、涙を流して憤慨していた。

それは、共に上へと昇り詰めていこうと誓いあっていた仲だったからこそ、ブランドンの決断を許せず、彼を殺してしまった。

だがその事情は、真実とは異なる。


何故なら、ブランドンは、ハリーが裏でどれだけ汚い事をやっていたのかを知っていた。

ブランドンが本当に組織を守る気だったのならば、銃口を向けた時に、組織にとって危険な存在でしかないハリーを撃ち殺すべきだったからである。



だが、ブランドンはハリーを殺さなかった。殺せなかった。

親友であるハリーを殺すことが、彼にはどうしても出来なかったのである。


自分のその行動によって、ハリーの凶行は加速するようになり、後に多くの大切な人々の命を失う結果となってしまった事に、ビヨンド・ザ・グレイヴ は悔み、そしてハリーと戦う事を決めたのだ。


つまり、ブランドンが裏切ってしまっていたのは、ミレニオンの方であり、ハリーの事を裏切っていたのではなかった。

ハリーが、裏切られたと勘違いをしてしまっていたのである。


最終話で、ブランドンのその真意を悟ったハリーは、ブランドンに涙ながらに謝罪した。


そして本当に「自由」だった瞬間は、親友と一緒にいた頃だったと、ハリーは気付く。


それぞれのけじめを着けるべく、二人はお互い、相手に向かって銃を向けた。


ハリーはブランドンを。

ブランドンはハリーを。


「自由だった頃」へと帰る為に。


仲間たちの顔、愛した人の顔、そして二人が友達になった時の日を思い浮かべながら。



余談編集

アニメでハリーの使用している拳銃はチンピラ時代にベアー・ウォーケンにいただいた

シルバーのH&KP7であり、初めて人を撃った時からブランドン、ビッグダディ、そして

最後にブランドンによって自らの引導を渡すまで長きに渡り愛用していたものである。



関連タグ編集

GUNGRAVE ガングレイヴ

グレイヴ 浅葱ミカ  九頭文治 屍十二

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