パイモン(ガーディアンテイルズ)
ぱいもん
「グハハハハッ!ひとつ残らず破壊し尽くしてやる!」
レイネ 「私の体はいつ、もとに戻れるのかな。」
パイモン「なにを言っている?これはもとからお前の体だぞ」
過去にケイデン達に敗北して以来パイモンは肉体を失っていたが、”ある魔族”の肉体に宿り再び復活する時を待っていた。
その魔族とは、魔界東部の州「サウル」で強圧的とも言える英才教育を受けて育てられてきた内向的な魔族の少女「レイネ」。
なぜ最強の魔神と自負するパイモンがか弱い少女であるレイネに宿ったのかというと、彼女が天賦の魔力を秘めていたためであった。
パイモンはレイネを通して顕現化するや、サウルー帯を破壊した。レイネは今まで経験したこともなかった狂暴な魔神の力を目の当たりにして恐怖に震えるも、それと同時に心の奥底では生まれて初めての解放感を実感していた。それから事態を察知してただちに駆けつけたリリスにパイモンは活動を阻止され、レイネの体に封印されてしまう。
パイモンをレイネの身体に封印した後、リリスは他の魔神達にしたように「滅亡の瞬間」 について話し服従の契約を彼女に提示した。単純な性格であったからあっさりと契約に応じると思われたパイモンであったが、契約内容を理解できなかったために拒否してしまった。レイネが徹夜で説明するも、パイモンに理解させることができなかったため、結局レイネが代わりに契約に合意することになったのだが、当のパイモンは気にしていないようである。
最強の肉体を持つと信じて疑っていないパイモンにとって、天賦の魔力を持つレイネとの相性は抜群だと思っている。一方のレイネはパイモンの見方に同調したりすることはあるものの、パイモンが突然人前で筋肉自慢を始めるのは恥ずかしくて仕方がない。また、パイモンの強引な行動によって、周囲の建物や物を破壊しまくるなど、迷惑をかけた後に謝罪をするのはいつもレイネの役目である。
パイモンが宿ったことで気苦労が絶えないレイネであったが、心の片隅ではいつも堂々と行動するパイモンに憧れていた。気弱な性格のために、自分ではなかなか言えないことも臆することなく口にしてしまえるパイモンを頼りにしているのだ。パイモンと共に過ごすようになって、それなりに慣れてきた今となっては、口に出して賛同することはなくてもパイモンの過激な解決法にもそれなりに理解をするようになっており、ごく稀にであったがパイモンに暴れるよう提案するようにもなっている。
最近、パイモンとレイネの性格の差を埋めるために、リリスはお互いの趣味を交換してみることを提案した。これを受けてパイモンは刺繍をはじめ、レイネは格闘技を習い始めたのだが、意外にどちらの性にも合っていたようで、パイモンは魔界刺繍コンテストでアーティスト賞を受賞し、レイネは親善試合として行われたセリーヌとのスパーリングで、完膚なきまでに打ち負かせて彼女を泣かせてしまったとのことである。