概要
アードラシア帝国の公爵家・クライネルト家の令嬢。2年前にある細工師が作った青い鴎の髪飾りをいたく気に入った皇帝ヨハネス・レークス・アードラーが帝国一の美女と定めた娘に与えると宣言。その催しで弱冠14歳でその美貌を認められ、蒼鴎姫(ブラウ・メーヴェ)の称号を授けられる。以後、皇帝からも実の娘同然の寵愛を受けると共に特例ながら皇族に等しい権限を与えられるようになる。
人物
小柄な体格に不釣り合いな豊満な体つきに長い金髪と青い瞳が印象的な絶世の美女。深窓の令嬢と言わんばかりに優しく、平民や貴族を問わず慈しむその姿は男女問わず魅了される。
しかし、そのあまりの家柄の高さと美貌が騒がれるようになってからは領地からでなくなっていたが、アルノルト・レークス・アードラーの訪問をきっかけにクライネルト公爵家の帝位争い参加表明の代理として帝都に入る。
父の教育の賜か貴族としての矜恃を見失わず、家柄に胡座をかく貴族やどんなに評判が悪くとも皇族に最低限の礼を尽くそうとしない貴族に対しては毅然と非難する。
蒼鴎姫と呼ばれるようになった日、緊張のあまり尻込みしたところをアルノルトに出会って緊張を解きほぐしてもらって以来、アルノルトに恋い焦がれていたが、本人はそれを積極的に表に出していない。また、SS級冒険者シルバーの裏の顔も偶然知って以来、アルノルト自身にとっても二つの顔を明かせる相手として信頼し、フィーネとの時間が帝位争いで神経をとがらせるアルノルトにとってもかけがえのない安らぎの時間となる。
アルノルトの弟のレオナルトや幼なじみのエルナとも良好な関係を築き、帝位争いでは自分の名声を利用して味方を増やすべく協力している。
しかし、その美貌に加えてアルノルトが評判を上げ始めたことでフィーネとの結婚を望む若手貴族達が暴走するという事態も招いてしまう。