◆警告◆この記事はネタバレ回避のため第四部「エイジ・オブ・マッポーカリプス」を読了した後に読むことを推奨な。◆重点◆
「俺に求めるのではない。俺が求めるのだ」
説明文
◆忍◆ ニンジャ名鑑#0103 【ブラスハート】 ◆殺◆
サンズ・オブ・ケオス創設者。イージス・ニンジャの憑依者。いかなる攻撃をも無力化するイージス・ムテキ・アティチュードの能力に加え、ドラゴン・ニンジャ・クランのソウル由来とおぼしきチャドー呼吸の使い手でもあった。
概要
第四部「エイジ・オブ・マッポーカリプス」前半のキーパーソンであり、一連の事態の裏に関係するサツガイと大きな関わりを持つニンジャ。本名は「カイル・オズモンド」。
サツガイに接触し、ジツを授けられたニンジャたちを集め「サンズ・オブ・ケオス」という組織を立ち上げた男であり、その中で唯一のサツガイに二度接触した男でもある。
そもそもサンズ・オブ・ケオス自体が、サツガイにジツを授かった連中を集め、サツガイの出現パターンを解析するためのものでしかない。
そのため、新たなニンジャスレイヤーことマスラダ・カイは、ブラスハートをもっともサツガイに近い人物とみなして行方を追っている。
カイルとしての表向きの顔はクラバサ・インコーポレイテッドの上級社員にして、企業群の責任者。
その状態でも常に油断ならぬアトモスフィアを纏い、高圧的な態度で周囲に接する。それはブラスハートの持つ強い自信のなせることであり、「虚言で飾るようなニンジャじゃない」という評価もある。
「イージス・ニンジャ」のソウルを宿しており、具体的な手段は不明ながらもヌンジャ(モータルにとってのニンジャに当たる、ニンジャを超えたニンジャのこと。歴史上ここに至ったのはカツ・ワンソーのみ)に至ることを目標にしていた模様。
外見
体格に優れている一方、その瞳は濁っており、どこを見ているのか判然としないとされる。
普段はビジネスマン・スーツに身を包み、鼻下を鎖のマスクで覆っている。いざニンジャとしてイクサに出向く際にはニンジャ装束とブレイサーを装着する。
ジツ・カラテ
スリケン使用者の一人。
そのカラテのワザマエは非常に高く、後述の「リフレクティブ・ムテキ」と尋常ならざるニンジャ耐久力に物を言わせ、粘り強くイクサを運ぶことを得意とする。
ソウルに由来するジツと、サツガイとの接触で授かった二つのジツを自在に使いこなすため、こちらの方面でも油断ならぬニンジャと言える。
・リフレクティブ・ムテキ
イージス・ニンジャのソウルに由来する変種ムテキ・アティチュード。
いかなる攻撃をも跳ね返す真鍮色のバリアを全身に展開するジツで、スリケンやミサイルと言った飛び道具はもちろん、打撃すら反射する。さらにこれを展開したまま動くことも可能と、かなり使い勝手が良い。
ただし、いかなる攻撃でも跳ね返す代わり、一発跳ね返すと消えてしまうため再展開が必要になる。何度でも張り直すことは可能だが、展開には一瞬のスキを生じる。
・チャドー呼吸
サツガイから授かったジツその1。ドラゴン・ニンジャクランの奥義で、精神の集中を助け、ニンジャ回復力やカラテ錬成力をアップさせる。
サツバツナイトことフジキド・ケンジもニンジャスレイヤー時代に多用しており、その威力のほどを知るヘッズを戦慄させた。
一方でナラク・ニンジャ曰く、ブラスハートは呼吸法を会得しただけであり、そこから繋がるチャドー暗殺拳のワザを身に着けているわけではないとのこと。
曰く「その呼吸を付け焼刃めいて身につけたに過ぎぬ」。
・第三の目
サツガイから授かったジツその2。高位のハッカーが時々持っているコトダマ空間を認識する力で、ブラスハートは主に感知能力として使用している。
活躍
「ザイバツ・シャドーギルド」において顔見せ。
デジ・プラークを訪れるとエゾテスリムに「髄」を要求し、それを受け取って姿を消した。
その後、「オラクル・オブ・マッポーカリプス」において再登場。
オムラ・エンパイア企業軍と共に、サンズ・オブ・ケオスのデータから解析したサツガイの出現パターンを見抜き、次の出現ポイントであるインヘニオ谷・エメツ鉱山に向かった。
この時、鉱山に居を構えるニンジャ・ケツァルカトルに授けられる予定のサツガイの祝福をみたび受け取ろうと目論んでいた。
オムラ空中要塞に乗り込んできたニンジャスレイヤーとのイクサを一度は制し、その後地上でケツァルカトルとのイクサに臨む。
リフレクティブ・ムテキによる反射で一方的に優位を保ち、モーターカタナにて祭壇にくぎ付けにすることで動きを封じた。
だが、ケツァルカトルの攻撃でリフレクティブ・ムテキが外れた一瞬のスキをニンジャスレイヤーに突かれ、彼の渾身のアンブッシュを受けて致命傷を負ってしまう。
辛うじてその場は踏み止まり、チャドー呼吸によって回復し互角の状態まで持ち直したが、最終的には勢いを利したニンジャスレイヤーとナラク・ニンジャによる疑似的なブンシン多段チョップを受けて耐えきれなくなり、心臓を切断され爆発四散した。
……が、その直前にエゾテスリムに受け取っていた「髄」、すなわちエメツの塊を高々と掲げており、それを介してサツガイに干渉。
サツガイに成り代わり生き延びんとしたが、逆にその肉体をサツガイに乗っ取られる結果となった。